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ヴァン・オブ・フランベルク

ゔぁんおぶふらんべるく

『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』の登場人物
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「全てはデミス様の御心のままに…」


CV:花守ゆみり


概要

勇者・ルーティ・ラグナソンが実質的に勇者を廃業した後、その後任となった少年。もちろんながら「勇者」の加護を持ち、その証明となる「癒しの手」のスキルも使える。


かつては魔王によって滅ぼされたフランベルク王国の第8王子で、故国を失った後に聖方教会に保護され、その加護によって改めて教会の意向で勇者に任命される事になった。このため「教会の勇者」と呼ばれる。


人物

基本的に真面目で温厚な人物と言え、熱心なデミス教の信者でもあり、基本的に人当たりは良い。


しかし「人の人生は加護によって運命づけられている」という思想を頑なに信じており、加えて相手の保有する加護によってその者の善悪を決めつけてしまい、『悪』と見なした加護を持つ者や加護を全うしない者は無条件で『悪人』と断定してしまう。そして、悪人は勇者である自分に殺される為に存在する独善的な結論によって躊躇無く殺害するを辞さない等、勇者どころか人として極めて危うい一面を秘めている。

また、「勇者の加護を持っている自分は前だけを向いていれば良い」という持論から、勇者としての行動や方針に関してはパーティーを組んでいるリュブに半ば丸投げしているだけでなく、負傷した味方を平然と見捨ててしまう協調性の無さや、自分を歓迎してくれる人々の声を煩わしく思って怒鳴り散らす等、他者に対する思いやりが根本的に欠けている。

モンスターに関しては、無条件で「悪」としか見なしていないどころか、「人間に害をなして勇者である自分に打たれるべき存在である」とさえ認識しており、人間との争いを望まず静かに暮らそうとしているだけのモンスターも「加護を全うしようとしない者」として、やはり抹殺の対象と見なし殺害してしまう。

つまる所、デミス教に洗脳教育されたヴァンにとっては自らの価値観にそぐわない者全てが「悪」でしかないのだが、一応人間の子供に対しては最低限の慈悲を見せようとはする。


そのあまりにも偏った価値観は、かつてデミスの教えに盲目的であったパーティーメンバーのエスカラータ(テオドラ・ディフイーロ)でさえ危機感を覚えるレベルで、何度か諭されているのだが、普段の様子とは裏腹に頑固な側面も持つ為か、聞き入れようとしない。


また、テオドラ以外のパーティーメンバーも、ヴァンに好かれていれば他の事などどうでも良いとしか思っていない妖精のラベンダに、自らの個人的な利益や欲望の為にヴァンを利用しようとしている傾向の強い聖方教会の枢機卿であるリュブ等、問題だらけのイエスマンばかりであるが為に、うまくいかない状況となっている。


信仰者として盲目的であるため、加護の「勇者」との相性は「ある理由」もあって、かなり良い。勇者としての自己証明である「癒しの手」もルーティが極めていなかった「マスタリースキル:反転」まで極めている。

ただし、ルーティが「癒しの手」をマスタリーまで極めていなかったのは、このスキルが「自分の受けたダメージを問答無用で他者(敵対する相手、タンク役の味方など)に転嫁(押し付け)する事で自らを万全の状態に回復させる(正当な戦いを経ずに相手を強引に弱体化させ、自らは完全な状態に戻す)」という勇者にあるまじき超外道スキルであるため。つまりは「ルーティが『勇者』として、また騎士ギデオンの妹にして弟子となる騎士の心得を持つ者として、その矜持のもとあえて極める事を拒否したスキル」なのである。


ただ、あくまでも独り善がりなだけで、根は決して悪人では無いが為、加護に基づいた危険な選民思想に染まっていたアレス・スロアに比べれば、まだ改善の余地は十分にあり、後に導き手の加護を持つレッドによってある程度は修正された。


pixivでの扱い

なおpixivでは視聴者からドン引きされているためか、没落貴族言動で落ちぶれてお笑いのネタになるアレスですら一応投稿作品が存在するのに対し、勇者の加護でルーティ以上に人間性を失っていたこちらはパーティーメンバーも含めファンアートが投稿されていない。

最もネタに走られるのと空気背景として扱われるのとどちらがいいかといわれるとそれは人それぞれと思われる。


関連タグ

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました


宗教 信者狂信者) 洗脳 悪徳勇者

暴走 自分勝手 独善者


※ 以下、ネタバレ


























実はヴァンは、もともとは「勇者」の加護を持った人間ではない。

なのでルーティのように「勇者の加護と共に育った経験」は無く、また「加護との折り合いをつける」あるいは逆に「加護と対立し戦う」ような経験も経てはいない。


ヴァンの持つ「勇者」の加護は、ルーティが勇者を辞めたのち、それを危惧し新たに勇者を求めたデミス神の手によって加護を無理矢理、変質させられているもので、いわば「急造された劣化コピー」のようなもの。加護「勇者」との相性の良さも本人の信仰者としての姿勢による資質もさることながら、デミスによってそのように調整されているため。

もちろん、そんな事をされた人間の精神がマトモを保てるわけがなく、上述した精神の不安定さや、それゆえの独善性は、変質してしまった加護に精神が追い付いていないがゆえの事でもある。

上述した「人の人生は加護によって運命づけられている」思想も、自身の加護が変質してしまい生きるべき道をデミス神によって無理矢理変えられている事に対して自分自身で受け入れるための「自己の精神の防護」という側面がある。


ヴァンの元々の加護は「枢機卿」。ヴァンの後見にリュブがついたのは、そもそもヴァンがリュブの後継として彼に保護されていた事による。


また、このためにヴァンはデミス神の端末(デミスの巫子)という側面が強化されている。事と次第によってはデミス神が直接ヴァンを乗っ取って、デミスに都合の悪い事を(ヴァンの意志の如何に関わらず)排除する(させられる)事がある。


ラベンダも、この事自体は良いこととは思っておらず(ラベンダが好きなのは、あくまでもヴァン自身)デミスがヴァンに手を出そうとする気配を感じた時には「来るな!」と抵抗している。


この事実に直面したレッドは、この人間の意思の尊厳を「多くの魂を導くための些細な事」として踏みにじるに等しい(世界の人々を愛すると言っておきながら、その実は価値観の押し付けしかしていない)デミスの在り方を理解した上で激怒した。

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