概要
福島県福島市に所在する日本中央競馬会(JRA)が所有し運営する競馬場。
1918年、福島競馬倶楽部の競馬場として建設され、6月に初の競馬が開催された。
1937年、日本競馬会に移管。
1943年、第二次世界大戦のため競馬開催休止。
1949年、国営競馬に移管。競馬開催が再開。
1954年、日本中央競馬会に移管。
阿武隈川にほど近い松浪町(敷地のほとんどは桜木町)に所在する。
コースは右回り仕様で、JRAの競馬場で最も全体の規模が小さい。
芝コースは一周1,600m(Aコース使用時)、直線292m。
ダートコートは一周1,444.6m、直線295.7m。
一部で芝コースを併用する障害コースも整備されている。
アクセス
JR東日本・阿武隈急行・福島交通の福島駅から、福島交通バスで約15分。
開催日には、宮城県仙台市より高速バスの一部が競馬場前まで延長運行される。
主な競走
重賞競走 GⅢ
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
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福島牝馬ステークス | 4月下旬 | 芝1800 | 4歳以上牝 | 3800万 | |
ラジオNIKKEI賞 | 6月下旬 | 芝1800 | 3歳 | 3800万 | |
七夕賞 | 7月上旬 | 芝2000 | 3歳以上 | 4100万 | サマー2000シリーズ |
農林水産省賞典 福島記念 | 11月上旬 | 芝2000 | 3歳以上 | 4100万 |
余談
- 梅雨時期の開催が多いため、馬場とレース展開が荒れやすい競馬場とされている。
- JRAの競馬場では唯一、代替開催を含めてGⅠ・GⅡ競走が一度も実施されていない。
- 3歳未勝利戦(2000年まで4歳未勝利戦)が秋まで実施されていた頃は、同時期の福島開催で特別3レース以外はすべて未勝利戦で組まれていた事もあり「福島ドナドナシリーズ」とも呼ばれた。
- 2011年の東日本大震災では、スタンドなどに甚大な被害が発生し翌年4月まで開催中止。
- 2021年と2022年にも地震の影響で施設内に破損が確認されたため、一部日程の開催中止や新潟競馬場での代替開催となっている。
- 1993年7月11日に最大入場者数の47391人を記録。この日行われた第29回七夕賞でツインターボが勝利。