概要
『うしおととら』・『からくりサーカス』に続く藤田和日郎の連載作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて2008年17号から2014年19号まで連載。基本的に一話完結から数話完結形式の構成になっている。
おとぎばなしを題材にした作品で、前作よりもグロテスクな表現は抑えられている(ただし物語終盤ではその限りではない)。
ストーリー
何十年かに一度、真っ青な月の光が地上に降り注ぐと「おとぎばなし」の世界がおかしくなる。
「おとぎばなし」の長老たちが「青き月光でねじれた『おとぎばなし』は猛き月光で正されねばならない」という条文の下、おかしくなった「おとぎばなし」を正すため制定した法律が「月光条例」である。
「おとぎばなし」がおかしくなると「月光条例」の使者である「鉢かづき姫(ハチカヅキ)」は「〈読み手〉」の世界に助けを求めやってくる。
偶然「月光条例」の極印が刻まれ執行者となった岩崎月光は、おかしくなってしまった「おとぎばなし」を正すための戦いを始めることになった。
登場人物
主人公
月光の周りの人達
おとぎばなしのキャラクター達
過去の時代の人達
???(ネタバレ)
関連タグ
マッチ売りの少女:うしおととらのコミックス一巻の前書きによると、不幸な少女が不幸な最期を遂げるという話に激しい怒りを覚え、その怒りが藤田氏の漫画家としての原点らしい。作中にも主人公にとって重要な立ち位置の存在として少女が登場している。少女の父親が主人公に激しい怒りを籠めて機関銃で撃ち殺される場面にはそんな作者の様々な想いが籠められていると推測される。