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銀河(列車)の編集履歴

2022-08-20 16:16:59 バージョン

銀河(列車)

ぎんが

かつてJRで運行されていた寝台急行列車。

概要

1949年に運転開始した東京駅大阪駅を結ぶ寝台急行列車で、両駅を始終発する列車としては最後の存在であった(現在両駅間を結ぶ定期列車はサンライズ出雲瀬戸の上り列車のみで下りは停車しない)。

2008年ダイヤ改正で廃止されたが、この列車のダイヤグラムはサンライズ出雲の臨時列車に活かされている。


歴史

明治時代に東京-大阪間が開業して以来、同区間を走る夜行列車は多数存在したが、明治29年に運転開始した新橋-神戸間を走る急行列車が元祖と言える。明確に銀河の系譜となるのは戦前からの15・16列車となる。戦争で優等列車が一時ほぼ全廃となり、一時途絶えるが、1945年に11・12列車として東京-大阪間を走る列車として復活、この列車は1949年に「銀河」と命名された。


当初は1、2等車ばかりで、戦後の輸送事情もあって、乗車率は伸びずにすぐに3等車を連結している。1956年に初めて寝台車を連結、1961年に全車寝台編成となるが、1964年東海道新幹線開業直後は再び座席車が連結されたり、変動が大きかったものの、1975年に東京-大阪を結ぶ寝台急行は銀河一往復となり、運行的にこれで末期まで固まったことになる。その後20系客車の導入などあったものの、1990年代末期以降は利用客が伸び悩み、2008年をもって廃止となった。


車両

特急用車両のお下がりが多かったが、20系を初めて使用した急行列車として先駆的存在であった。国鉄末期に14系(解放A+3段式B)に変更、さほど時を置かずして24系(解放A+2段式B)に変更され、そのままJR化、JR西日本の担当列車となる。


余談

  • 十七絃の考案者である作曲家宮城道雄がこの急行銀河乗車中、刈谷駅付近で列車から転落するという事件があった。

  • 西村京太郎の長編推理小説・十津川警部シリーズの『寝台急行「銀河」殺人事件』の舞台とされている。1986年にテレビ朝日『西村京太郎トラベルミステリー』としてドラマ化された。
    • ……のだが、A寝台車客室内が事実上の密室であることがミステリーの条件のひとつになっている。原作執筆当時、A寝台車(ナロネ21形)の大阪側は電源車(カニ21形)であったため、一般乗客の出入りはできなかった。
    • だが、ドラマ製作時には14系に変更されていたため、A寝台車(オロネ14形)の大阪側にはB寝台車1両(スハネフ14形)が連結されており、そのままでは密室が成立しなくなっていた。そこで、このB寝台車は「当日は団体貸切だった」苦しい設定で乗り切ることになった。
    • ところが、放送から程なくして今度は24系に変更、再びA寝台車(オロネ24形)の大阪側は電源車(カニ24形)となり、鉄ヲタや、ビジネスで恒常的に「銀河」を使っている利用者以外にとっては、かえって混乱してしまうことになった。
      • しかも本放送は1986年6月28日 24系化は同年11月1日
      • そして解っている人達は「あー、やっちゃった……(苦笑)」である。

  • 近年、大阪からの東京行き新幹線・夜行高速バスのすべての便が発車した0:33に、上り東京行『サンライズ出雲』・『サンライズ瀬戸』が大阪駅に停車することから、隠れ移動手段として鉄道系YouTuberによってその存在が明らかにされ、次第に鉄道系以外のYouTuberによる紹介も出始めてきた。需要はあったのだ
    • 実際、廃止前から「14系にして座席車を組み込み、夜行バスよりは快適で新幹線よりは安い需要を開拓すべき」との外部からの声は少なからずあった。また「285系を追加新製して置き換えてはどうか」という声もあった。
    • あと10年生きながらえていれば、JR自身が広告費をかけなくても需要の増える列車になっていただろう。
    • とは言え、「銀河」の成り立ちからすれば、下手に媚びへつらうより、オロネ24形の白線がちょっと気になるものの、豪華さを誇りつつもその実改造で痛めつけた個室車のない、東海道ブルトレ全盛期の美しい24系編成の姿で有終の美を飾った方が、「昼の王者」つばめに対する「夜の女王」と呼ばれた銀河の最期に相応しかったのかもしれない。

関連タグ

夜行列車 寝台急行 ブルートレイン 寝台列車 寝台特急

WEST EXPRESS銀河

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