「ウタの話をしよう」
CV:津田健次郎
概要
突き出た頭とその頭に残るつぎはぎ、ウタと同じようにしているヘッドホンが特徴的な人物。
FILM RED本編に登場し、赤髪のシャンクスと“世界の歌姫”ウタの関係を知っている人物とされる。
ビジュアルが公開された際に添えられた「国を挙げて歓迎する!!」との台詞から、本編の舞台となる島「エレジア」の重要人物である可能性がある。
余談
CVを務める津田氏は、本編においてもサンジの弟であるヴィンスモーク・ヨンジの声を担当しており、今回で2回目の出演。原作のキャラを担当した声優が後に劇場版にもメインゲストとして出演するのは、本編でモンブラン・ノーランド、映画『Z』でゼファーを演じた大塚芳忠氏、本編でセニョール・ピンク、映画『GOLD』でギルド・テゾーロを演じた山路和弘氏に続いて3人目となる。
ちなみに3人とも仮面ライダーシリーズへの出演経験もある。
ただし、これは原作との繋がりが大きくなった「FILMシリーズ」に限定した場合で、例えばアラバスタ編後の『オマツリ男爵と秘密の島』にはビビ役の渡辺美佐女史とコーザ役の草尾毅氏が出ていたりする。
公開前から、『RED』に目立つような悪役キャラ・黒幕キャラがいなかったことから、「コイツが黒幕では?……」と一部のファンから疑われていたが果たして……。
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ここから先はネタバレです。未見の方は注意!
世界の歌姫を育て上げた孤独な男
実は、音楽の国・エレジアの元・国王であり、ウタを1人で「世界の歌姫」になるまで育て上げた、所謂シャンクスと同じくウタの育ての父親である。
彼もまたウタと同じく音楽が大好きな人間であり、それ故に禁忌の楽曲が刻まれた楽譜を捨て切れていなかった事態を悔やみ、また、ウタの気持ちに寄り添えていなかった現状を反省し、時折涙を流す場面もあった。
真の余談
視聴後のファンからは「疑ってごめんね」「すげぇいい男だったわ」などの意見が散見されている。
しかし、『シャンクスとの約束があったものの、ウタが大人になっても真実を明かさなかった』『音楽が大好きであるが故に、禁忌の楽曲が刻まれた楽譜を捨てられなかった』2点の行いにより、結果論だがFILM REDにおける惨状が起こってしまったのも事実である。
無論彼はそうした事実を踏まえた上で、後悔の念を口にしているので悪役ではないのもまた確か。
言わば彼は「ウタの良き父親である」事以外は何もせず、彼女や自国の問題に最期まで手を出せなかった形になるが、家族を幸せにしなかった実父を持つウソップやサンジからは「アンタは父としてちゃんとやってた」と励まされていた。