概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC17巻収録「バイバイン」。
目薬状の容器に入った薬品で、増やしたい物に一滴垂らすと5分ごとに数が倍に増える。ただし、増やした物は何らかの方法で処分しない限り無限に増殖し続ける。つまり5分ごとに2個→4個→8個→16個→32個→64個…と増えていき、1時間後には4096個に、2時間後には16777216個に、更に15分後には1億個に達してしまう。
作中ではのび太が栗まんじゅうを増やす為に使用したが、どうしても一個だけ食べ切れず、その一個を庭のポリバケツに捨ててしまう。その結果、栗まんじゅうが大量に増殖してしまい、その様子を見たドラえもんは「えらいことしてくれた!」と飛び上がるも、最終的には小型のロケット(原作版における正式名称は不明。2008年版「バイバイン」〈水田わさび版アニメ〉では「ミニロケット」という名称が設定された)で宇宙へ廃棄することで事なきを得た。
ただし作中の描写を見る限り、食べた分の栗まんじゅうはバイバインの効果が消失している。その為、ファンの間では「潰して変形させるか、唾液や酸性の液体をかけることで分裂を止められるのでは?」という意見が存在する。また、栗まんじゅうを廃棄する際も「タイムふろしき等で時間を戻したり、四次元くずかご(無限の広さを誇る四次元空間にゴミを捨てることが出来るひみつ道具)等に捨てれば何とかなるのでは?」という意見も存在する。
派生作品
2008年版及び2017年版「バイバイン」(水田版アニメ)では、オチや中盤の展開がアレンジされている。前者は増殖した栗まんじゅうを宇宙へ廃棄した後、実は縁の下に1個残っていたという恐怖を煽るラストになっている。後者は栗まんじゅうを庭のポリバケツではなく部屋の中のゴミ箱に捨ててしまった為、増殖した栗まんじゅうの大津波で野比家が大変なことになってしまった。
映画版『新魔界大冒険』及び映画版『宇宙英雄記』の作中では、廃棄した栗まんじゅうが現在も宇宙空間で増殖し続けている様子が描かれている(原作版ではそのような描写は存在しない)。
余談
バイバインに関しては、アンサイクロペディアでは「栗まんじゅう問題」という記事で非常に詳しい問題提起が行われている。バイバインの原理及び宇宙に廃棄した後の栗まんじゅうが増殖し続けた結果どうなるかについて考察されている。
関連イラスト
関連タグ
無限増殖 コピー 富江 人類終了のお知らせ 地球終了のお知らせ どうあがいても絶望 宇宙 宇宙ヤバイ 栗まんじゅう
SCP-871:バイバインと同様に、食べ物の増殖による地球滅亡の危機を題材にしている。
コピーフワ、ゼロロ、グレムリン、がりぞー:他作品だが無限増殖をしてしまったことがある。