麺類の「そうめん」
夏の風物詩。漢字では素麺と書く。
日本の麺類の中では最も細い。
うどんと同じく、小麦粉と塩を水で練ったもので、生麺・茹で麺タイプに限って言えば、良く混同される冷麦(こちらは実は完全なる細く切ったうどん)共々分類上は『うどん』で一括りだったりする。
実は機械製が主流になる以前は、素麺と言えば「手延べ素麺」ことを指し、練ったタネを切れないようにヨリをかけつつ引き伸ばし(つまり、細くする為に切ってはいないのである)冬の寒い時期に干して熟成させるという、あのお手軽さが申し訳なくなる位根気と技術が必要な製法で作られる。
しかも「手延べ」を名乗る為には日本農林規格を満たす必要がある、神仏への供物だったり魔除け食品だったりした(いわゆる、「パワーフード」)等、中々に高度な食材である。
皆様、次からはもっと敬意を持って食すように。
赤や緑に着色したものや、寒天を混ぜて伸びにくく喉越しを良くしたものなど、マイナーチェンジも豊富。
夏場に冷やし、めんつゆにつけて食べることが多いが、ダシを温めてその中にうどんのようにして食べるにゅう麺や、ビーフンなどの代わりに野菜炒めと混ぜ合わせる素麺チャンプルーなど、食材としても割と万能である。
産地として有名なのは、香川県の小豆島と、奈良県の三輪地方など。
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