以下、ネタバレ注意
グリッドマンは私の物だ!!
CV:神奈延年
概要
カオスブリンガーの集合体とも言える生きた現象のような怪獣。グリッドマンユニバースの中の全ての世界で発生した怪獣全ての影。
これまで数多くの世界で怪獣を無秩序に生み出してきた人間の負の情動が寄り集まり意思を持った存在であり、日本語を話すなど意思があるように見えるが、アレクシスの弁では意思があるように見えるだけだとのこと。
頭から無数の角を生やし、雑に削られたようにボコボコとした醜い顔をしている。ギザギザの歯があるがシャッターのようになっており、捕食以外では開かない。ちなみにその時は身体全体がばっくり割れるほど口が裂ける。
下半身はレッドキングに似ており太めだが、上半身は人間の体格に近い。そのためダボダボのズボンを履いているようにも見える。
胸部には無数の怪獣の種、もといバロックパールが確認できる。
『SSSS.GRIDMAN』の最終話で、グリッドマンが裕太たちと別れた際に抱いた裕太の2ヶ月を奪ってしまった負い目に漬け込みグリッドマンに干渉。
本来、実体を持たないハイパーエージェントが人間から姿を貰ったことで拡張したグリッドマンの創造の力を悪用して宇宙をグリッドマンの内部に取り込ませ、様々な宇宙を生み出させ混沌を引き起こさせることで力を吸収していた。
マッドオリジン自身は赤い球体の中に潜みグリッドマンユニバースの外からグリッドマンを操り、配下の怪獣を送り込んで混沌を加速させていたが、存在を把握した『SSSS.GRIDMAN』世界のアンチとアノシラス(2代目)が、グリッドマンユニバースのアバターとしてツツジ台で活動していたグリッドマンに不意打ちを仕掛けることで強制シャットダウンさせツツジ台を除く世界が消滅。
アレクシスと一体化したアカネが時間を稼ぎ、裕太がグリッドマンユニバースと一体化し宇宙から巨人サイズまで圧縮させることでグリッドマンの復活を許してしまった。
それでもなおグリッドマンの力を求めるも裕太とグリッドマンから「グリッドマンは誰かの物じゃない!」「そしてこの宇宙も誰かのものではない!」と言い返されてしまう。
更にアレクシスの力で消滅した他世界も復活し、救援に来たガウマ隊も参戦。
ナイト達も加えたローグカイゼルグリッドマンやフルパワーグリッドナイト、サウンドラスとの総力戦の末撃破………されたかに思われたが、一瞬の隙を突いてアレクシスを取り込み(アカネはアレクシスがパージして無事)、無限のエネルギーと無限の命を内包する、怪獣王に酷似した黒い体色の第二形態にパワーアップする。
その力で満身創痍のグリッドマン達を圧倒するが、グリッドマンが自身のフィクサービームとグリッドナイト達のビームを同時にぶつけることを提案。その作戦により、身体が破壊と再生を無限に近い回数繰り返した末に風化するという状況に陥ってしまった。必死で脱出しようとするもアレクシスに「せっかく合体したんだ、もっと一緒にいようよ!」と引き戻されてしまう。
それでもなお、フルパワーグリッドナイトとの殴り合いに間一髪競り勝ちナイトの顔を損壊させるものの、その損壊部分の一部がまさかの目にクリティカルヒット。
もがき苦しむ状況の中、グリッドマンの渾身のパンチを顔面、続けて胸部に受け、駄目押しと言わんばかりのグリッドビームを喰らって消滅した。
余談
CVの神奈氏は『電光超人グリッドマン』第1話にて怪獣化する前のAIのギラルスの声を担当していた(当時は「林延年」名義)。
そう考えると『マッドオリジン』とは中々洒落た名前である。
デザインは雨宮哲氏。コンセプトはフルパワーグリッドマンから逆算しての再構成。太くボリュームのある下半身に反した細身の上半身というフォルムが原典に登場した最後の怪獣を彷彿させるとの声も。
『グリッドマンを独り占めする存在』をラスボスに据えた為、パンフレットでは冗談混じりに、『僕によるグリッドマンの私物化(笑)を皆で打ち破る(要約)』展開にしたとの事。
本予告映像ではユニバースファイターのグリッドビームによって地球まで飛ばされた際の映像が使用されており、このことから「本公開ビジュアルの虹色の流れ星はマッドオリジンなのでは?」という意見もある。
関連タグ
グリーザ:こちらも『生きた自然現象』と言える怪獣。また、最初に戦ったウルトラマンはグリッドマンと共通点の多いウルトラマンエックスである。