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シデムシの編集履歴

2023-05-05 21:53:17 バージョン

シデムシ

しでむし

シデムシ亜科(旧シデムシ科)に分類される甲虫のこと。死体を餌とする。埋葬虫とも。

概要

甲虫のグループの一つで、脊椎動物死体に集り餌にする様子が見られることから漢字は「死出虫」と書き、死体を埋めて蓄えるものもいることから「埋葬」ともいわれる。

オオヒラタシデムシオオヒラタシデムシ

(画像はオオヒラタシデムシの成虫と幼虫)

成虫の体長は1cm未満から4cm以上まで、が発達しており触角の先が太い。体は平たく黒い艶消し色のものが多く、種によっては前胸ないし前にオレンジ色の模様がある。ハネカクシほどではないが、腹部末端が前翅からはみ出したものも多い。


幼虫は縦長いワーム状で、歩行用のを胸に持つが芋虫のような腹脚はない。モンシデムシなどの幼虫は白くて柔らかいが、ヒラタシデムシの場合は黒く硬い外骨格に覆われている。


甲虫の中では長らくハネカクシ(ハネカクシ科)の近縁と考えられるものの、別の科(シデムシ科)として分かれていた。後に遺伝子解析でハネカクシ科の系統に内包される(具体的にいうとフトツツハネカクシやデオキノコムシに近い)ことが判明し、2022年に発表された論文でその一亜科(シデムシ亜科)とされるようになった。


生態

多くの種は死肉食であるが、死体やにたかるを餌にするものや、腐敗したキノコなどの有機物を食べるものもいる。


ヒラタシデムシのように、幼虫が活発に移動して餌を食べる種や、つがいの成虫肉団子にした小動物の死肉を土の中に蓄えて、幼虫に小分けにして与える亜社会性を持つモンシデムシもいる。

特に土中に死体を埋めて、親が子に口移しで肉団子をちぎって与えるという種についてを、ジャン・アンリ・ファーブルが興味を持って記録に残している。

その習性から親子の情があるように見えるが、近年の研究では子に与える餌が少なくなると、親虫は分量を調整するため子殺しを行うことが知られている。


強烈な腐臭を放つサトイモ科植物ショクダイオオコンニャクに授粉者として利用される。


フィクション・創作関連


関連タグ

昆虫 甲虫 ハネカクシ

スカベンジャー 死体

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