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海皇再起の編集履歴

2023-05-21 08:20:41 バージョン

海皇再起

かいおうさいき

『聖闘士星矢』のスピンオフ作品。『海皇』ポセイドン配下の海闘士の活躍を描く。正式名称は「聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON(リライズオブポセイドン)」

概要

『聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON』とは、車田正美原作でメディアミックスもされた作品『聖闘士星矢』のスピンオフ作品である。

作者は須田綱鑑。チャンピオンREDで不定期掲載されている。(2023年7月号で第四話まで進行中)


なぜかPixiv百科事典には項目がない(十二宮編ハーデス編はあるのに)ポセイドン編の敵役である海皇ポセイドンとその配下海闘士の活躍を描く。


時系列としてはハーデス編終了直後。冒頭で冥王ハーデス海皇ポセイドンが交わした会話によると、アテナとその聖闘士たちはエリシオンでの戦いから(次元の狭間を漂っている状態で)まだ帰還できておらず、アテナ不在の地上は外敵に対してまったくの無防備な状態であり、その隙を突いて人間に神罰を下さんとする女神の企みが進行中…という状況下である。(なおアニメ「黄金魂」でも、こちらは北欧アスガルドにて「アテナのいない隙に」邪神が策動する状況が舞台になっており、図らずも「アテナがいない状況」が世界にとってどれほど危ういか、聖闘士たちがなぜあれほどアテナを命懸けで守ろうとするのかが、両作品によって傍証的に証明されている)。


エリシオンの戦いでアテナに真の肉体を滅ぼされたハーデスの魂が、やはりアテナによって壺に封印されたポセイドンに力を貸し、世界が消し飛ぶ危機を救ってくれと苦し紛れの依頼をするところからストーリーが始まる。


敵の首領は義憤と神罰の女神ネメシス(記事作成時点でのトップ絵の女の子)。そして彼女に仕える戦士・英魂士(スピリット)たち。攻め入るべきその本拠地はギリシア・アッティカ半島北部ラムヌス遺跡に復活したネメシス神殿と設定されている。

女神ネメシスは冥界において双子神タナトスヒュプノス冥王ハーデスの三柱の神が人間(アテナの聖闘士)によって殺められた状況に怒り、自身の分身である小惑星アドラステアを軌道上で砕き、その破片を地球上に降り注がせて大地を焼き海を煮えたぎらせ、人間を絶滅させようとしている。(その苛烈さには、かつて地上粛清を試みようとしたポセイドン臣下の海闘士セイレーンでさえ唖然としている)。

彼女の理屈では「人間が地上を守るために神々を殺めたのなら、守るべき地上そのものを消し去るのがもっともふさわしい神罰」とのことだが、殺められた当のハーデスは人間を全滅させられては逆に人間支配の野望が潰えてしまう(そりゃそうだ)と困惑し、神罰が執行されれば、地上の巻き添えで自分が支配する海界まで滅ぼされてしまうポセイドンと一時的に手を組んで、冥界から海闘士「ポセイドン七将軍」を甦らせる。

こうして、惑星衝突までの十時間以内に神殿にいるネメシスを討つミッションが開始される運びとなった。


ちなみに、ポセイドン・ハーデスの両神はどちらも(消滅まではしていないものの)アテナに討ち果たされて肉体を失ったり封印されたりしている状態であり、その自分たちがアテナに代わって世界を守ろうとしていることに皮肉を感じているが、ポセイドンいわく「あのじゃじゃ馬(ネメシスのこと)は加減というものをいっさい知らぬ」らしく、「どっちもこしゃくな小娘だが、まあアテナのほうが加減があるだけなんぼかマシ」くらいの認識でいるらしい(このへん、神々の世界の価値観が垣間見えるところである)。


上記のような経緯で、海魔女(セイレーン)のソレントを除いて全滅していた七将軍たちは、地上に復活するや否や、またしても戦いに駆り出されることになるのだが、「生まれて初めて見る幽霊が自分のお仲間とは」とか「せっかく生き返ったのにお仕事かぃ」とかブツクサ言いつつ、ポセイドンの命令一下、スニオン岬からラムヌス遺跡までの60キロを即座に進軍し始める。これまではアテナと聖闘士たちに比べて目立たなかったが、ポセイドンのカリスマ性と彼らの忠誠心も、なかなか大したものである。

ちなみに海闘士たちの足なら、妨害さえなければ60キロは30分程度の行程らしい。分速2キロ、秒速約33.4メートル。100メートル走だとだいたい3秒で完走。時速120キロとすれば高速道を走行する乗用車だと(アウトバーンでもないかぎり)スピード違反になるレベルである。聖闘士星矢世界に登場する戦士たちの具体的な身体能力が数値的にわかって面白い(ただし海闘士たちの道行きは障害物競走状態なので、直線距離走行ならもっと早い可能性がある)。

なおよみがえりにあたって七将軍たちは(ハーデスの心遣いなのか)当初冥衣(サープリス)のようなものを着せられていたが、ポセイドンは自身の血を彼らに浴びせてこれを鱗衣(スケイル)に着替え(?)させている。(ただ、ポセイドンはアテナなどと違って普通の人間であるジュリアン・ソロの体に憑依しているので、厳密には神の血ではないはずなのだが、その辺はいいのだろうか?)


ところで甦った七将軍の中には、かつて私利私欲でポセイドンを誑かして聖闘士たちと戦わせ、海底神殿の崩壊と海将軍(ジェネラル)たちの無駄死にを招いた海龍のカノンがおり、案の定他のメンバーから「外道がどのツラ下げて」「恨んでも恨みきれねぇ」などと(まあ無理もないのだが)恨みつらみをぶつけられている。

ポセイドンの取りなしで現在は何とか収まっているものの、彼ら7人が遺恨を忘れ、最後まで力を合わせてネメシスと戦うことができるのか、それとも何らかの仲間割れ的な波乱があるのか、今後のカノンの態度によってはどちらにでも転びそうな不安要素となっている(とりあえず今のところ、カノンはネメシスと戦うつもりではいるようである)。


第四話までの時点で、

  1. スニオン岬にいるポセイドンを守るクリュサオルのクリシュナ VS 海皇の命を狙う刺客・銀翼(アーリス)のベレロポーン
  2. 遺跡に向けて進撃中の海魔女のソレント vs 足止めをはかる幻奏(ムジカ)のテレプシコラ

というふたつの戦いが決着しているが、クリシュナもソレントも苦戦の中でそれまでの自分を省み、また聖闘士たちとの戦いの経験を糧に戦士として大きく成長を遂げており、どうやらこれが「海皇再起」の大きなテーマとなりそうである

現在ラムヌス遺跡めがけて進撃中の他の海将軍(ジェネラル)たちの、それぞれの戦いと成長も期待されるところだ。


また原作のポセイドン編では(それぞれが離れたところにある大海を支える柱を守護していたこともあって)互いに会話するシーンがほとんどなかった七将軍たちも、今回は七人揃ってひとりの首領の首を狙う側になったことで人間関係が垣間見えるようになり、戦いの場面ではそれぞれの得意技を活かした連係攻撃なども披露している。

またこれまでは聖闘士の専売特許だった「ここはオレに任せてお前たちは先に行け!」というあのシーンも描かれており、今後青銅一軍メンバーよりはやや年長ながら、まだ10代後半の者も多い彼らの、熱い友情が見られるかもしれない。


関連タグ

聖闘士星矢

冥王神話 / ロストキャンバス / ネクストディメンション

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