概要
ガイロス帝国の現皇帝。
初登場時は10歳。
アニメ、漫画、バトルストーリー、ゲームのすべてに登場しているが、『ゾイド-ZOIDS-』の印象が強い。
ネット上では、主に「ルドルフ」「殿下」「陛下」「ぼっちゃま」と呼ばれる。
アニメ
CV:鶴野恭子
最初期のOPから登場しているため、顔がお披露目されたのは全キャラクターでもかなり早い方である。
登場時はまだ祖父にして現皇帝の「ツェッペリンⅡ世」が存命だったこともあり、まだ皇太子という立場だった。
好戦的な摂政のギュンター・プロイツェンとは対照的に無意味な戦争は望んでおらず、Ⅱ世が亡くなって政治状況が変わった際にはプロイツェンに即刻兵を引くよう命じている。
このままガイロス皇帝の座を引き継ぐと思われたが、プロイツェンのことを信頼しきっていたⅡ世が彼も時期皇帝候補に考えていたことを知ったプロイツェンとその一派に命を狙われることになり、ロッソとヴィオーラの計画していた誘拐作戦に巻き込まれる形で出奔、成り行きでバン・フライハイト達と出会い、プロイツェンから帝国の政権を奪い返すため彼らと共に帝都に向かうこととなる。
初めてゾイドを操縦してからわずかの時間しか経っていないのにもかかわらず、初搭乗のロイヤルセイバーを操って敵陣営を突破している事から、ゾイド乗りとしては非凡な才能を秘めており、また、幼いながらも皇帝としての非常に強い正義感やメンタルも兼ね備え、犯罪者扱いされて暗殺されかかっても、諦めずに帝都の奪還のために尽力した。
第二部では正式に皇帝として即位し、戦争終了後の後処理もこなすなど、10歳とは思えない為政者としての才覚を見せている。
後に「翼の男爵」こと「アーラ・バローネ」の一員として(お忍び)で戦線に参加することが増えた。つまり、ストームソーダーによる超音速飛行やアクロバットなどの強烈なGに毎回耐えているということである。
メリーアン・クラウゼヴィッツ(CV:千葉千恵巳)という婚約者がおり、自分と違って押しの強い彼女に対しては若干の苦手意識を持っている。
機獣新世紀ZOIDS
登場はかなり遅く、『機獣新世紀ZOIDS:EX』が初登場であった。
こちらでは、ロッソとヴィオーラの経歴もアニメ版とはかなり異なる。
バトルストーリー
ミドルネームはついておらず、単純に“ルドルフ・ツェペリン”という名前になっている。
大異変からしばらくしてガイロス皇帝が亡くなった後、その血縁(直接的な子孫なのか親類なのかは不明)とされる彼が御年10歳で皇帝に即位した。
しかし、その若すぎる年齢ゆえか実権はほとんど与えられておらず、国政は摂政のギュンター・プロイツェンが担っているという歪な状態だった。
そしてそのプロイツェンがその出自を明らかにし、ガイロス帝国に反乱を起こした際には、彼が帝都そのものをまだそこにいる国民と兵士もろとも吹き飛ばそうとしていると知り、少しでも多くの市民の命を守るため、自分は死ぬ覚悟で彼の用意したブラッディデスザウラーを前にセイバータイガーゴールドに搭乗して強敵と対峙し、帝都から兵と民が逃げるための時間稼ぎをした。
その10歳とは思えない程の気高さと漢気に、プロイツェンですら「皇帝に相応しい人格」と称え、プロイツェンも当初の目的と違って共に心中することを望んだほどである。
間一髪の場面でカール・リヒテン・シュバルツが乱入し、デスザウラーから逃れられた。そして、少しでも爆発を抑えるために可能な限りのエネルギーケーブルをセイバータイガーで破壊したため、爆発の威力が軽減され、犠牲者の数が抑えられた。
その後はシュバルツと共にプロイツェンの遺児によって制圧された中央大陸に帰還する共和国軍を見送っている。
アニメ版同様、この若さで皇帝という忙しい立場ながら、どこでゾイドの操縦技術を磨いたのかは不明である。
その他
漫画『ゾイドバトルストーリー』では、エレファンダーに搭乗して、バン・フライハイト達と共に、ヒルツの操るキメラゾイド(ジェノブレイカー+デススティンガー)と戦った。
搭乗ゾイド
余談
- セイバータイガーゴールドは、コトブキヤのHMMシリーズにて単独キットとして発売されている。
- お忍びとはいえ、現皇帝がホイホイと(元犯罪者の)超高速空戦ゾイドに搭乗して戦線に繰り出しているという状況は、普通に考えるとかなり異常であるが、そこはご愛敬である。
外部リンク
関連タグ
ルイーズ・テレサ・キャムフォード、ロブ・ハーマン:バトルストーリーではギュンター・プロイツェンの親戚にあたる。