演/声:俊藤光利
変身する仮面ライダー
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する、デザイアグランプリのオーディエンスの一人。
普段はなぜか自身を黒いスーツを着た蛙の瀬戸の置物にデザイン(未来人たるサポーターの面々はレーザーレイズライザーを用いて、見た目などを自由自在に設定している)していて、頬杖をついて台座に座っているというポーズと表情はどことなく高圧的に見える。
この姿が気に入っているのか、第34話で記憶を失った景和から「気持ち悪い」と言われた際は唖然とし、ショックを受けていた。
必要時にはナイスミドルな人間のデザインを披露し、仮面ライダーケケラに変身。髪には白と、タイクーンのメインカラーである緑のメッシュが入っている。
この姿の際は落ち着いた声・口調に違わぬ外見ながら、事あるごとにやたら大仰なポーズを決める(特に置物デザイン時のポーズが癖になっている模様)というケレン味溢れる行動が特徴。
人間の姿を使うのは稀であり、他のサポーターにも知られていなかったほど。桜井姉弟にさえも面が割れていない事を良い事に、後述の暗躍に使うこともある。
観客席は畳や屏風といったどことなく和室を思わせる雰囲気となっている。
甘党なのか、ミニチュアサイズの緑茶や羊羹等の和菓子が置かれていることも。
デザグラにエントリーしていなかった第1話時点の景和が、同じくまだエントリーしていなかった頃の祢音の窮地を救おうとした姿を見て「仮面ライダーの鑑」としての素質を見出し、直後のデザグラに指名。優しいながらもオーディエンスの印象に残りづらい(第17話時点では、景和のオーディエンスからの支持率はたったの1%であり、おそらくケケラしか支持していなかった)景和に強く入れ込んでおり、「景和が本物の仮面ライダーになることで、真の笑いを得る」ことを悲願としている。
ただし、そこには利他的な景和が誰かを救っていく展開を望んでいるかと言うとそうでもない(詳細は後述)。
推しの活躍のためには悪い意味も含めて妥協はなく、景和がブーストレイズバックルを何度も入手できるようシークレットミッションを設定しまくったり、直接接触できるようになって以降は優しい性格故に迷うことが多い彼にアドバイスを送ったりといった方面のみならず、「仮面ライダー」としてつきものの「別離による悲劇」を演出する非情な干渉も厭わないなど、手段を選ばない。この点はギーツの活躍を観客として楽しんでいるジーンとは異なる。
人物像
乱暴ながらも落ち着いた口調の人物で、道楽でデザイアグランプリを楽しんでいる他のオーディエンスとは違う雰囲気をまとっている。
一方で、靴を履いたまま畳に上がり、勝手に(置物と思って)自身に触れた景和を怒鳴りつけるなど、たとえ支持している相手であっても礼儀やマナーには厳しくうるさい模様。
また、怒っている時は口調がかなり荒っぽくなっており、感情的で熱くなりやすい性格であることがうかがえる。
景和のことは「桜井景和」とフルネームで呼ぶ。またなぜか頑なに名乗りたがらないという傾向があり、上述の畳や置物デザイン、そして上記の「本物の仮面ライダー」像など、当人にしか分からない強いこだわりを貫く性格でもある。
景和を支援する理由については「お前の活躍を見て、笑えりゃそれでいい」と本人に語っているものの、(置物デザインゆえに表情は窺い知れないが)狼狽したかのように震わせた声となっており、隠し事もあると思われる(第27話)。
乖離編
- 第18話「乖離Ⅱ:ブラボー!ジャマーボール対決!」
景和が五十鈴大智からデザスター疑惑を掛けられニンジャレイズバックルを没収されたのを見て、「(景和が)丸腰じゃ困る」という理由から、景和には馴染み深い人助け関連のシークレットミッションを設定し、(ミッションとは知らず遂行した)彼にコマンドツインバックルを入手させた。
なお、ジーンから「景和がデザスターだったら困るから余計なアイテムを渡して欲しくない」と言われた際に「あいつが?まさか」と返していることから、お人好しの景和がデザスターである可能性は低いと考えている様子。
- 第19話「乖離Ⅲ:投票!デザスターは誰だ!」
ジャマーボールの後半戦でほとんど活躍しなかった(というよりできなかった)景和の体たらくに怒り、彼を自身の部屋に呼び出して熱い説教を行う(この時、自分が今まで景和に何度もブーストレイズバックルを送っていたことも明かしている)。その上で「ナッジスパロウの言葉をバカ正直に信じてんじゃねぇ」と忠告した。
ゲーム終了後は、ナッジスパロウが脱落したこと、景和がジャマーボール延長戦で活躍し支持率を上げたことで上機嫌な様子を見せ、景和に「デザスターが誰か突き止めろ」「お人好しの自分とおさらばするんだ」と喝を入れるか発破を掛けるかのように言い放つのだった。
- 第21話「乖離Ⅴ:ゲイザーの鉄槌!」
時限爆弾ゲームの最中、タイクーンがクリアする事を想定して「民間人を爆発被害から救う」という内容のシークレットミッションを設定し、その報酬であるブーストレイズバックルとフィーバースロットレイズバックルをタイクーンに送ろうとしていた(サポートミッションボックスもタイクーンカラーだった)……が、そのシークレットミッションはギーツが先にクリアしてしまい、ギーツがフィーバースロットレイズバックルをタイクーンに分け与える形になったため、「キツネ野郎に出し抜かれてんじゃねぇ!」と景和に対して憤慨することに。
なお、フィーバースロットの方もタイクーンが使う前にロポに奪われて使用された。
- 第23話「乖離T:いざ!推しのためなら」
ベロバ達の策略でデザイアグランプリが続行不可能になってしまった中、景和を再び部屋に招き、「お前自身が本気になれば世界を変えられる。お前にはその力がある。俺はちょっとだけそう思ってるぜ」というエールと共に、再びブーストバックルを景和に譲渡した。
なお、ここで渡したブーストバックルは誰に奪われることもなく、ちゃんと景和本人が使用した。
- 第24話「乖離SP:緊急特番!デザグラのすべて!」
仮面ライダーベロバの攻撃から逃れた景和を再び部屋に招き、彼にデザイアグランプリの詳細を教え、上記のデザグラに招待した理由を明かす。
その後は人間デザインでベロバの前に登場。レーザーレイズライザーで仮面ライダーケケラに変身し、仮面ライダージーンや仮面ライダーキューンと共に仮面ライダーベロバと交戦する。
なお、ケケラの人間態を初めて見たベロバは、当然誰なのか分からず困惑していた。
「俺だ。人間のデザインも…悪くねェだろ?」
ベロバ「…だからぁ、誰ぇ?」
「…俺だ!」
キューン「その声はケケラだね?」
「ンだよお前も来たのかよキューン…」
慟哭編
- 第25話「慟哭Ⅰ:ジャマトグランプリ♡」
前話の戦いでは結局、ベロバからヴィジョンドライバーを取り返せずに終わった模様。
作中では、現代で準備中だった「祭り」に興味を示しており、景和から「未来から来たのに俺達のこと知らないの?」と聞かれた際は「お前達だって古代文明の暮らしは詳しく知らねえだろ?それと同じだ」と答えた。
- 第31話「慟哭Ⅶ:天国と地獄ゲーム♡」
ジャマトグランプリ最終戦「天国と地獄ゲーム」にて、人々の生命を守るために奮闘する景和を見守っていたが、景和が自身が助けたはずの女子高生が自己保身の為にサラリーマンを突き落とした姿を見て動揺した。また、景和を嘲笑うかの様に乱入した道長からボコボコにされた挙句、彼が穴に落とされて消滅した際には、「こんな最期は笑えねぇ…桜井景和…!」と虚しさを露わにしていた。
他者の不幸を嘲笑う腹黒蛙の本性(慕情編)
- 第33話「慕情Ⅰ:バッファ無双!」
土下座をしてまで懇願してきたチラミに対して呆れていたものの、自分の推しである英寿/ギーツのために奮闘する決意を固めたジーンを見て「お前も変わったな。」とボヤきつつ、「俺は俺のやり方で協力する」と発言し去っていった。
- 第34話「慕情Ⅱ:ギーツの矛先」
道長の手で消滅させられたチラミが残したヴィジョンドライバーを密かに回収すると、ベロバのもとに赴き彼女が未だ所持するプロデューサー用のヴィジョンドライバーとの併用で景和の復活に協力するよう交渉する。その際「とっておきの不幸を見せてやる」と付け加え、彼女と結託した。
その後、景和の姉である桜井沙羅の下へ赴き、新たに用意してきた仮面ライダーハクビのIDコアでこれまでの記憶を蘇らせデザグラについて教えたうえで「弟を甦らせたければアンタがデザイアロワイヤルに参加しろ」とけしかけ、彼女が了承した翌日に景和を復活させた。
そしてデザロワ開始直後、景和の下にも現れ、姉が戦う様子を見せると同時にタイクーンのIDコアを渡し、景和もデザロワに参加する様に仕向けた。
その後、桜井姉弟の部屋を訪れたベロバに、「人間はどん底まで落ちると見違える程の進化を遂げる。景和を変えるのは、姉ちゃんだ!」と自身の狙いを伝えた。
- 第35話「慕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い」
景和から姉・沙羅のデザロワ参加の件について問い詰められるが、「本人がその気になっちまったからなぁ…」と言い訳し、何とか言いくるめた。その代わりに「姉ちゃんはお前を巻き込みたくないようだぜ」と沙羅の真意を教えたことで景和から自身のデザロワ参加の件を隠すように懇願され、疑問に思いながらも渋々了承した。
その後、家路につく桜井姉弟の姿を面が割れていない人間デザインで監視しており、オーディエンスルームではベロバとともに道長と大智の戦いを観戦し、「あ〜、せっかくの計画が…。調子狂うぜ」と自身の計画通りに事が運ばないことに苛立っていたが、突如出現したダンクルオステウスジャマト/アルキメデルを見て「コイツは使えそうだ…」と企んでいた。
- 第36話「慕情Ⅲ:かりそめの共闘」
前話で目をつけたアルキメデルに対して「ちょいと話があるぜ」と誘い、創世の女神の力で今まで撃破された全てのジャマトを復活させることを条件に「桜井沙羅の抹殺」を依頼した。本人曰く、「桜井景和が本物の『仮面ライダー』になるためには悲劇が必要だ…!」とのことだが…。
その後、英寿/ギーツ、道長/バッファに敗れ消滅したアルキメデルに対して「まったく…笑えねぇな…」と愚痴っていたが、ジーンからグランドエンドが近いうちに起こることを聞かされ、「おいおい、そりゃねぇだろ…」と困惑していた。
- 第37話「慕情Ⅴ:純白の破壊」
前話にてジーンからグランドエンドの件を伝えられ、「そいつは困ったなぁ…、ベロバァァ!」と呟きかけた途中で身体を掴まれ、慌てふためいていた。
その後、ヴィジョンドライバーの力で創世の女神の元へワープし、ベロバとともに何かしらの願いを叶えていた。
その後、デザイアロワイヤル延長戦にて互いの正義・願いのために戦う景和/タイクーンと道長/バッファの様子をベロバとともに観察した。
「桜井景和…! お前の力はそんなもんか… 俺を笑わせてみろ」
創世編
- 第39話「創世Ⅰ:俺のデザグラ」
第37話にて叶えた願いが「理想の笑いを得るまでこの世界に存在できる権利」だったことが判明。この権利によりグランドエンドの影響を受けずにこの世界に居座ることとなった。
その後、ついに人間のデザインで景和と再会。景和に対して「このままただの一般人にはさせねぇぞ」「お前は本物の仮面ライダーになるんだ!!」と満面の笑みで声をかけたが、景和からは「何を企んでいる…」と流石に警戒された。しかし、目の前で人間に寄生したジャマトが暴れている様子を見て、「誰かがジャマトに襲われても、お前は見て見ぬふりをするのか?」と煽り、彼の闘争心を掻き立てた。その後、ジャマトに生身で交戦した景和に「それでこそ、俺の推しだ…!」と呟いた。
- 第40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」
ベロバと共にジット、サマスから打倒ギーツに向けて協力を要請され、見返りとして最高級のステータスを誇るという「ブラックカード」と称した、新たなレイズライザーカードを渡され、「へぇ〜、悪くない話だな」と協力を決意。直後にジャマトの研究をしている大智のもとに出向き、ジャマトベイビーを捕食する彼の奇行を嬉しそうに眺めていた。
そして、目の前で最愛の姉を失い道長に激しい憎悪をぶつけ一触即発になってしまった景和をベロバと共に嬉々として鑑賞していた。
「そう!俺が見たかったのはコレだ!
これでお前は本物の仮面ライダーになれるぞ!桜井景和…!」
- 第41話「創世Ⅲ:漆黒の将軍」
ベロバとともにジットの目的と進捗状況を聞いていたが、彼の目的に対して不服はなく、「推しのライダーを楽しめればそれでいい。」と呟いていた。
その後、唯一の肉親だった姉を失い悲しみに暮れる景和の元を訪れ、「見てらんねぇな。」「一番大切な家族を守れねぇなんて…。」と皮肉をぶつけており、彼から「世界平和」の願いの根幹が姉・沙羅であったこと、姉を失った今、「世界平和」なんてどうでもいいと言う景和を見て、「とんだ偽善者だな」と罵倒しながらも、「お前の理想の世界を創ればいい話だろ。」「仮面ライダーなら諦めるな!」と叱咤した上で、「方法ならある」と景和をそそのかした。
- 第42話「創世Ⅳ:女神完成 闇の刃」
大智に宣戦布告した道長に立ち塞がるかのようにベロバとともに現れ、「悲しき涙を仮面で隠す戦士」という理想の仮面ライダー像を語りながらプレミアムケケラに変身。仮面ライダーケケラ以上の跳躍力と伸縮自在の舌を利用してプレミアムベロバとともにバッファを追い詰め、変身解除させた。そして、満身創痍となった道長に嘲笑とも同情ともとれない絶妙な表情を向けた後去っていった。
その後、大智に復讐の刃を向けた景和の勇姿を見届けようと「とくと拝ませてもらうぞ、桜井景和…!」という言葉と共に合掌し、彼らの戦いを見物していた。大智/マーレラジャマトから助けを求められるが、「誰がお前なんかに!桜井景和を本物にするための生贄となれ!」と一蹴。堪忍袋の緒が切れ激昂する大智を笑い飛ばし、タイクーンがマーレラジャマトを撃破する姿を見届けた。その後、大智が景和の手にかけられそうになる姿をウキウキしながら見ていたが、そこにギーツⅨが現れ制止したため、「くっ!いい所だったのに…。」と悪態をつきながら去っていった。
- 第43話「創世Ⅴ:その名はギャーゴ!」
悪人まで復活させて、余計に世界を悪化させてしまった景和に対して「全てが丸く収まるなんていう都合の良い話はないんだよ」「自分の家族を救いたきゃ、誰かの幸せを奪うしかない」と辛辣な言葉をぶつけた上で彼をそそのかした。
その後、「ヘッドヘッドうるせぇな…、頭が高ぇんだよ!」「ヘッドを倒した奴が次のヘッドだ」という言葉と共に仮面ライダーターボンを瞬殺した景和をギャングライダーズのヘッドとして祭り上げた。
その後、プレミアムケケラの状態で仮面ライダーブラーリ、プレミアムベロバと戦っていた仮面ライダーギャーゴを妨害しようとした所をギーツⅨに止められ、交戦。レーザーレイズライザーを弾かれるものの、徒手空拳で応戦。長い舌を振り回して隙を作り、回収に成功した。
- 第44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」
ギーツⅨと交戦する中で「ギーツ、お前に世界は守れない!」と吐き捨て、この場を不利と踏んだのか撤退した。
その後、祢音を誘拐したベロバの行動に訝しむ景和に対して「お前も家族を取り戻したかったら、自慢の力を使えよ」と唆した。
その後、ベロバとともにアジトに乗り込んできた道長/バッファと景和/タイクーンの戦いを見物した。
その後、ベロバが祢音/ナーゴに敗北したことを景和に報告し、「ギーツに仲間が増えると厄介だぞ」と警告した。
- 第45話「創世Ⅶ:願いのゆくえ」
アジトにて、ベロバとともに墨田奏斗/仮面ライダーダパーンと景和を引き合わせて刺激し、「世紀末ゲームの大トリを飾るのはお前だ」と念押しした。
その後、ベロバとともに景和/タイクーンブジンソードと英寿/ギーツⅨの戦いをオーディエンスルームで観戦。タイクーンがギーツを僅差で打ち負かし、変身解除させたことで興奮しほくそ笑んでいたが、英寿が「力」ではなく「言葉」で景和を説得し、ツムリから創世の力を譲渡される形で覚醒、景和、ツムリの願う力を糧に創世を開始するという想定外の事態となったことに唖然としていた。
- 第46話「創世Ⅷ:さよなら、ミッチー」
ジットの企画するバッドエンドゲームを愉しむべく、ベロバと共にオーディエンス兼プレイヤーとして参戦。知恵の樹の様子を見に来た五十鈴大智を襲撃する。
その後は仮面ライダーベロバと仮面ライダーバッファの一騎打ちを観戦していたが、古代人が未来人に打ち勝つという大番狂わせに顔をしかめつつ、ベロバを倒して戦闘不能状態に陥った道長をプレミアムケケラに変身して抹殺しようとするも乱入して来た景和によって変身を邪魔される。
自分の思い描いた仮面ライダー像と程遠い推しの姿に苦言を呈するも、その彼から「それはお前が考えた単なる妄想だろ!」と反論され「もうお前の思い通りにはならない…!!」と決別を宣言されてしまう。
「てめぇ...バンピーのお前をここまで教育してやったのは誰だと思ってんだぁ!?思い上がってんじゃねぇぞぉッ!!」
それは、曲がりなりにも彼のために動いていたケケラからすれば自分の苦労と拘りを否定し侮辱されたことに等しく、これまでの楽しい笑みを一変させ、激高。顔をひくつかせるような怒りの表情を浮かべると、「とっておきのバッドエンドを用意してやるから…覚悟しとけ…!」と言い残し、完全に決別してその場を後にした。
余談
- 声を担当する俊藤氏は、『仮面ライダーW RETURNS』で大野幸弘を、『仮面ライダーアマゾンズ』で志藤真を演じている。
- うち後者に関しては、第19話で「これはデザスターを食うかデザスターに食われるかの戦いなんだ」と中の人ネタとも取れる台詞が入れられている。
- 第24話にて仮面ライダーケケラに変身しているが、俊藤氏は『ウルトラマンネクサス』にてダークメフィストに変身する溝呂木眞也を演じているため、(善悪問わず)ヒーローに変身するのは約19年振りとなる。
- 第18話での動きから「景和がこれまでブーストレイズバックルを何度も手に入れていたのは彼の差し金では無いのか?」と冗談混じりの考察が上がったが、続く第19話で本当にその通りであったことが判明。
- 名前の由来はオーディエンスの名前法則である「感情の動き」から、「ケラケラ笑う」と「せせら笑い」の組み合わせと思われる。
- 登場当初のサポーター4人の中では比較的奇行が少なく、純粋に景和を応援するシーンがあった場面もあり、「ケケラはサポーターの中で一番まともなのではないか?」と考える視聴者もいた(まとめサイト等でも3月頃に『ケケラが一番まともに思えてきた』との記事が作られたほどである)。しかし、第34話での人間とは思えない行動で、彼もまた結局は『ギーツ』世界の未来人たる他のデザグラ関係者の例に漏れず、自身の娯楽の為なら別の時代に生きる他者の生死等を顧みてはいない事実を視聴者に示す事例となった。
- 更に第40話での明らかに一線を超えた発言から、34話後もケケラを信じていた一部の視聴者からも「流石に信じるのは無理」と意見を変える人が増えている。
- 一方、登場当初は否定的な意見が多かったキューンは話数を重ねるごとに成長していき(尤も、それは祢音に会えた上に、「古代人」の中に自身の成長を間接的に助けるに格好の反面教師が居たのも大きい)、最終的には「一番良心的なサポーター」と評されるようになったため、本性を表して評価が下がったケケラとは正反対の結果となった。
- 更に第40話での明らかに一線を超えた発言から、34話後もケケラを信じていた一部の視聴者からも「流石に信じるのは無理」と意見を変える人が増えている。
- 慕情編以降での動向から、ケケラは「登場人物に辛い展開が起こる展開を喜ぶ視聴者を体現するキャラ」と評されている。実際にケケラと同じく辛い展開を望んでいた視聴者もいたと思われるが、第40話において、
- 英寿:誰もが幸せになれる世界を目指していた矢先、早速犠牲者(しかも英寿にとって近しい人間の家族)を出してしまった
- 景和:唯一の肉親だった姉を失う(既に過去のデザグラで両親を失っている)
- 祢音:創られた自分を否定せずに理解し支えてくれる事実上の心の支えにもなっている友人を失ってしまう
- 道長:(悪意は無いが)自身が散々恨んでいた「大切な人を失う原因を作った仮面ライダー」になってしまった
……と、主要人物4人にとっての悲劇を一気に作り上げた(主犯は大智だが、ケケラもベロバと共にこの件に一枚噛んでいる)実態から、辛い展開を好む視聴者からも「ここまでは想定できなかった」「望むんじゃなかった」と後悔する意見が出てきていたりする。
- 第42話にて、自身の望む仮面ライダー像が「悲しき涙を仮面で隠す戦士」であると初めて語った。
- 40話と41話の悲劇を経てついに景和がケケラの理想の仮面ライダーとなったが、そこに誘導するために上記の悲劇を起こしているという事実は普通の人間には到底理解できるものではなく、一部の視聴者からは「自分の理想の為ならどんな手段でも使うマナーの悪いファン」と評されている。
- また、景和が道長と和解し自身の理想のライダー像を否定された際には「お前をここまで教育してやったのは誰だと思ってんだ!」と発言しているため、よりその側面が強くなっている。
- 40話と41話の悲劇を経てついに景和がケケラの理想の仮面ライダーとなったが、そこに誘導するために上記の悲劇を起こしているという事実は普通の人間には到底理解できるものではなく、一部の視聴者からは「自分の理想の為ならどんな手段でも使うマナーの悪いファン」と評されている。
関連タグ
仮面ライダーギーツ 仮面ライダーケケラ ︎︎プレミアムケケラ
関連キャラクター
- GOD総司令:オブジェから声を通して正体を隠していた先例。こちらも己が野望の為にとある人物の肉親(かつての旧友にもかかわらず)と近しい人物を死に追いやっている。ちなみに仮面ライダーベロバは彼が乗っていたキングダークと共通する要素がある。
- エボルト/仮面ライダーエボル:特定の人物を強くするためにその人物に近しい人物を抹殺するなどの数々の悪辣な策を練る点で共通している。しかしこちらは最終的に自分の力として取り込むのを目的としており、景和を強くするのが目的であるケケラとは微妙に違う。
- ガマノ師匠:忍者ライダーと協力関係にある蛙のキャラクター繋がり。こちらも人間態を持っているほか、協力しているライダーが活躍しているのも2022年である。更に言及すると、演者もアマゾンズ出演経験がある点で共通している。
- チェレーザ:仮面ライダーではなくウルトラマンのキャラで、ケケラと同様に所謂「マナーの悪いファン」がモチーフの1つであると思われる。
理想の仮面ライダーを求め続けた未来人の末路(第47話)
景和をバッドエンドに導くため、「仮面ライダーゲーム」を開催する。手始めに黒ツムリの力で景和以外のライダーの変身者たちを全員置物に変化させ、ライダーに変身できるのが景和だけという状況を作り出す。
沙羅を守るために立ち塞がった大智/マーレラジャマトを退けた後、街頭モニターを占拠し一般人に景和の姿を見せつける。ポーンジャマトが檻から出るまでの間に囚われた人々を助けなければならないという悪趣味な内容で景和を挑発し、タイクーンに変身した彼と交戦。プレミアムケケラの力で圧倒し、人々を助けたければデザイアカードに願いを書けと迫るも今の景和には既に通じず、ジャマトも大智が育てて操っていた個体だったために人々は襲われずに済み、彼の計画は瓦解した。
景和「仮面ライダーかどうかなんて関係ない。俺たちがこの手で世界を守るんだ!」
「思い上がってんじゃねえ、桜井景和!」
そして再び変身して景和と戦闘。「仮面ライダーである限り、いずれまた己の願いに心を支配される」と煽るも、景和は「もうそんなことにはならない。力をどう使うかは、自分で決める!」と返され、ブジンソードに変身した彼のライダーキックを受けて相打ちとなる形で変身解除される。
「桜井景和!気を抜くんじゃねえぞ…!仮面ライダーの人生は生半可なもんじゃない。その運命を、覚悟しろ…!」と警告じみた言葉を語るも、景和は「あんたに一つだけ礼を言っとくよ。俺を仮面ライダーにしてくれたことだ。これで俺は、世界の平和を守れる」と告げる。
その言葉を聞いたケケラは笑い、「天晴だ、桜井景和!!」と彼を称える言葉を遺して消滅した。