概要
さまざまな恐竜に似た特徴を持つことから分類が二転三転してきたグループでもある。
古くは鉤爪の類似からデイノニコサウルス類に収斂進化したコエルロサウルス類とされたがのちに更なる化石の発見によりカルカロドントサウルス科に近いとされ、その後ネオヴェナトル科に含まれるとされたが、幼体などからティラノサウルス上科であるとされた。
現在では基盤的コエルロサウルス類であるとされることが多いが、正確な位置は未だ不明である。
白亜紀前期はローラシア大陸(後に北米、ユーラシアとなる北半球の大陸)のアジア地域からの化石が中心だが、後期になるとローラシアからの確定的な化石は乏しく、オーストラリア、南米といったゴンドワナ大陸が主な生息地になる(ゴンドワナでもインドやアフリカ、さらにアフリカに近かった欧州などでは生息証拠に乏しい)。
特に北米や東アジアといった恐竜化石の発掘と研究が盛んに行われてきた地域での白亜紀後期も終盤に近い時代の地層からは、メガラプトラへの所属を疑われる恐竜化石すら全く見つかっていない。恐らく、これらの時代、地域においてはティラノサウルス類はじめとするコエルロサウルス類が(獣脚類の担う)生態地位を占有していたと推測される。
南米の種はオーストラリアから南極大陸を経て移動してきたと推測されるも、確定しているわけではない。白亜紀後期のメガラプトラは南米やオーストラリアで独自の進化・発展を遂げたようである。