概要
西洋のおとぎ話やファンタジーの世界に登場するお姫様のような、可愛らしくロマンティックなスタイルのギャルファッションのこと。
2000年代後半から2010年代前半に流行した。
レースやフリル、花柄やリボン、刺繍などの装飾や、白・淡いピンクなどパステルカラー、あまり体のラインを強調しないふんわりとしたシルエットの洋服が特徴的であり、「おとぎ話のお姫様やお嬢様のようなスタイル」という意味でロリィタファッションに近い装いとなっている。
実際にギャル側からは「姫ギャル」とほぼ同じ意味合いで「姫ロリ」という表現が使われており（※ロリィタの一種である「姫ロリ」とは全くの別物である）、この場合の「ロリ」は「ロリィタ」であることから、ロリィタ含め原宿系の流れを汲むという見解もある。
一方、あくまで「ギャル」である事から、過剰な盛り髪や、大きなカラコンにつけまつげなど派手なメイク、ミニスカートにヒールといった要素は当然あり、これらはロリィタの精神性とは相反するものである。
姫ギャル・ロリィタは似て非なるものであり、混同するとから双方の愛好家から顰蹙を買いかねないので注意。ただし、中にはロリィタのブランド（メゾン）のアイテムを取り入れているギャルもいる（※逆はロリィタ側の「ロリィタ・ゴシック周辺のブランド品でのコーディネート」を重視する姿勢から少ないと見られる）。
白ギャルが大半である。また巻き髪にビジューなどage嬢にも重なるドレッシーさが特徴。
ギャルの間ではサンリオキャラクターなども人気だが、中でもピンク色をテーマカラーとするマイメロディシリーズ、他のキャラクターシリーズでもピンク色を基調としたアイテムが好まれる傾向にある。
元流に近いスタイルとしては、1990年代後半から2000年代前半に流行した「ロマ系（ロマンティック系）」と呼ばれる、文字通りロマンティックでガーリーな（ギャル）ファッションの系統が挙げられる。
2020年代流行の量産型・地雷系ファッションにも近い傾向が見られ、かつて姫ギャル系の服を販売していたブランドやショップがそちらに移行していることも多い（例として、かつて姫ギャルの代表的ブランドであった「LIZLISA」や、ギャルファッションの一種として姫系ロマ系を扱っていた通販の「夢展望」など）。
