反社会的勢力
はんしゃかいてきせいりょく
概要
略称として「反社」とも呼ばれる。
暴力団・テロリスト・諸外国のマフィアや麻薬カルテルと言った「本職の犯罪者」はもちろん、それらの周辺組織や協力企業などをまとめて呼称する呼び方。
半グレのようなヤクザと付かず離れずの勢力、暴力団組員や準構成員が運営する企業や店舗、カルト宗教や悪徳商法業者なども含まれる場合もある。
一般企業でも数々の契約に「反社会的勢力排除条項」が盛り込まれていることが多く、これらに違反した場合は契約を破棄できるとしたところも多い。
また、反社であることを隠して銀行口座を作るなどの行為は「詐欺罪」などに認定されるケースもある。
ただし、反社会的勢力であることを見抜くのは容易ではない。
いかにもなヤクザだけが反社というわけではなく、一見すれば丁寧にスーツを着込んだ丁寧な物腰の人物が反社だということも少なくない。
結果的に彼らを反社と気づかず取引を持ってしまい、後になって「反社と取引をした」ということで社会的信用をなくすこともある。
また、反社を離脱し真っ当な生活を歩もうとしても、反社との離縁が確認できないため就職もできず、役所の支援も受けられず、結果反社からの離脱自体ができないということも起こりがちだ。
「反社は常に警戒すること」「誤って取引を持ってしまった者に対し、その縁切りを温かい目で見守ること」の双方が必要である。
備考
上述にある通り、反社となったり、反社と繋がりを持った者は社会的に不利な立場になってしまうが、それらを悪用して誹謗中傷で無実の人間に対して反社のレッテルを貼って社会的に苦しめるケースが存在しており、特に商売をしている人間の場合はたとえ事実無根であろうと仕事に支障をきたすなどといった被害を受ける可能性がある。