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タチミ・サーカスの編集履歴

2024-04-06 19:48:31 バージョン

タチミ・サーカス

たちみさーかす

『タチミ・サーカス』とは、『逆転裁判』シリーズに登場するサーカス団である。

概要

立見七百人を団長とするサーカス一座で、彼が長年の親友であるトミーと共に1997年に旗揚げした。2017年が舞台である『逆転裁判2』の作中では、めでたい事に創立20周年を迎え、世界最高峰のマジシャン・マックスとの専属契約にも成功した事で、かつてない大盛況を迎えている。約500人を収容するテント内で興行が開催される。時折、長期滞在を折り込みながら、全国各地を巡業している。今でこそ大繁盛しているが、およそ10年前には経営難に陥った時期もあった。


関係者

ステージネーム(カッコ内は本名)の順で表記。


立見七百人

団長にしてサーカスの創設者。興行では司会進行を担当する。若い頃は猛獣使いの担当者で、その役職は技術と共に娘のミリカが受け継いだ。温厚で誠実な心を持った、万人に愛される人格者として、団員達から大いに慕われている。過去に財政難に直面した時は、身銭を切って団員達に給料を支払った事さえある。人から怨みを買う様な人物ではなかったのに、何故か殺害されてしまった。それは奇しくも『タチミ・サーカス』20周年の節目の年に当たる、2017年の年末であった。


マキシミリアン・ギャラクティカ(山田耕平)

通称マックス。上記の正式名称は「マックス・ギャラクティカ」と省略される事も多い。当団では最大の花形で、看板役者を担うマジシャン。マックスの「空中飛翔マジック」は興行の大トリを飾る程の人気を誇る。正確には当団とは専属契約関係にあり、元からサーカスにいた他の団員達とは違い、彼と後述の猿代草太だけは数年前に加入して来た団員である。世界的な天才マジシャンとして著名で、サーカスの興行収入の大半はマックスが稼いでいる。『国際マジック協会コンテスト』でグランプリを受賞した事で、世界中から「今世紀、最高の魔術師」と称賛される様になった。ただしマックス本人は、すっかり天狗になっていて、サーカスの団員達を常に見下す言動を取っている為、世間の評判とは真逆にサーカス内では徹底的に嫌われている。例外なのは、マックスの才能とプロ意識を高評価している団長とアクロ、マックスに好意を寄せられているミリカ位しかいない。


派手好きで高飛車な性格をしているが、本性は東北弁を話す、人の優しさに感動を覚える、田舎生まれの純朴な青年である。就職の動機も「故郷の父親の借金を返したいが為」であった。普段の団員達に対する高慢な態度には「努力家の自身から見て、向上心が感じられない」という本心が隠されていた。故郷の田舎を思い出す事で精神を落ち着かせているのか、本番前には必ず牛乳を飲んで緊張をほぐしている。ミリカに惚れ込んでいて、彼女の父親の団長にはプロポーズの相談もしていた。団長からは許可されたものの、その矢先に肝心の彼が亡くなってしまい、この話はお流れになってしまった模様。


ミリカ(立見里香)

団長・七百人の一人娘で猛獣使い。『逆転検事2』では『タチミ・サーカス』が企業化している為に『興行部・猛獣使い課課長』に就任している。サーカスの看板娘で、団員からも観客からも「サーカスのアイドル」として扱われている。父親から溺愛される余り、一般社会とは隔絶されたサーカスの中だけで育てられた為、極度の世間知らず。「童話のお姫様」を彷彿とさせる金髪碧眼の美少女だが、内面までもが「童話のお姫様」じみた無邪気な性格の持ち主。浮世離れした独特の美貌と魅力を兼ね備える、彼女に恋する男性団員も多い。


トミー(富田松夫)

団長の親友で共にサーカスを創設し、ピエロの担当者となった男性。団長の側近と言っても良い立場だが、持ち芸が寒い事この上ない親父ギャグ(駄洒落)なので、観客からも団員からも受けが悪く、下に見られる事が多い。誰も笑ってくれない自分のギャグを「あひゃあひゃ」と声を上げて自分で笑う、哀しい癖が身に付いている。頻繁にピエロへの適正の有無、ギャグセンスの欠如に思い悩む事もあるが、如何なる時でも笑いを提供する事を意識し、芸を磨く為の挑戦を怠らない芸人魂を持つ。根本的には善良な人物だが、空気を読めない一面を持ち、法廷でもピエロの服装と親父ギャグを引っ提げて証言を行ったのが仇となり、裁判長からは「ユーモアなど、もってのほか」「職業は見れば概ね解る」と一蹴されてしまい、歴代証人の中でも屈指の辛辣な対応をされた。


ベン(木住勉)

腹話術師。気弱で口下手な男性で、自分とは正反対に、強気な毒舌家である相方の人形リロと漫才を繰り広げる。リロとコンビを組んで会話するのは興行だけでなく、何と日常生活でもリロに通訳をして貰わないと、まともに会話が出来ない。当然ベンの心境をリロが代弁していると思われがちだが、2人は殊更に「自分達は別個の存在」と主張している。ベンはミリカが苦手と語っているが、リロは本気で彼女に惚れていて結婚願望まで豪語している。マックスとはミリカを巡る恋敵なので犬猿の仲。


アクロ(木下大作)

アクロバット芸人で、弟のバットとコンビを組んで活躍していた。団長の弟の息子なので、団長の甥にしてミリカの従兄弟に当たる。少年時代、両親に弟と共に捨てられた所、伯父の団長に引き取られた。元は一般人だったが「父親代わりになってくれた団長への恩返し」として、兄弟揃ってアクロバット芸人になった。ミリカとは正反対に、年相応に落ち着いている寛大な好青年。誰に対しても親切で礼儀正しい。サーカス内では「団長と比肩する人格者」として評判が良い。半年前の練習中の事故で下半身不随となってからは、車椅子を使用してのリハビリ生活に専念している。


バット(木下一平)

兄のアクロの相棒を務めるアクロバット芸人。半年前の事故が起きる以前は、兄と共に活躍してはサーカスに花を添えていた。アクロ曰く「明るく誰からも好かれる性格の持ち主」だったという。従姉妹のミリカへの恋慕の裏返しから、よく彼女にイタズラをしては場を盛り上げていた。半年前の練習中の事故で兄と共に負傷し、現在は意識不明となって入院中の身にある。


猿代草太

『逆転検事2』で初登場した新米団員。企業化されたサーカスの中では『猛獣使い課』に所属していて、課長のミリカの直属の部下を担っている。猛獣使いとしては見習い扱いされているので、上司からは雑用係まで押し付けられている。草太曰く「会社で言えば平社員に当たる立場で、サーカス団員だって立派なサラリーマン」との事で、自身の職業を聞かれると「サラリーマン」と答える様にしている。一応ショーには出演しているが、大体は悪役を任されている。ショーではピエロの様な衣装を身に纏う。


動物


虎のラトー

ミリカのパートナーにして、動物達の中では看板役者として扱われている。作中では「ミリカが出会い頭に成歩堂と真宵に、ラトーをけしかけて驚かせるイタズラを仕掛ける場面」が描かれている。『タチミ・サーカス』の動物達は「種族名を逆転させた名前」を付けられるのが習わしとなっている(例外あり)。ちなみに、これまで表舞台に登場した動物は全てオスである。


猿のルーサー

「サーカスのトラブルメーカー」として有名な猿で、光り物を盗んでコレクションに加えるのを趣味としている。本来はミリカの管理下にいるが、彼女にも手を焼かせている。ミリカの言う事を聞かない反面、アクロと草太とは仲良しで彼らの言う事はよく聞く。『裁判2』ではアクロの部屋に住み着いていて、盗品コレクションの集積所にも使っている。『検事2』では名実共に草太のパートナーに就任していて、仕事でも私生活でも側を離れない位、懐いている。時々、草太の長髪を引っ張る等のイタズラもする。


ライオンのレオン

先代のミリカのパートナーで、本編の半年前に死去している。ルーサーを除くサーカスの動物達とは総じて仲が良い、ミリカにとって生前は最愛の動物であったが、その座は今ではラトーが占めている。半年前「練習中の団員に怪我を負わせる不祥事」を起こした罰として殺処分された。それでもミリカは未だに愛情を抱いており「レオンの舞台衣装」を彼の形見として大切にしている。トミーには「メスだったら「オイラン」って名前にしようかと思っていた」という、とんでもない裏事情を暴露されている。


象のアジゾウ

『検事2』で初登場。ミリカよりも草太と行動を共にする事が多い。未だにミリカの最愛のパートナーはラトーで固定されている為、アジゾウも草太の方に強く懐いている模様。興行では玉乗り等の曲芸を披露している。


この他、彼らとは別に大道芸人らしき男性や、食堂の調理担当の女性等がおり、アニメ版では複数の団員がモブとして登場している。


関連タグ

逆転裁判 マキシミリアン・ギャラクティカ 逆転サーカス


木下大サーカス:木下兄弟の名前の由来となった実在のサーカス団。『逆転裁判2』製作に当たりカプコンのスタッフが取材している。






















以下ネタバレ注意




サーカスの舞台裏

心優しい団長の七百人をはじめ、彼を慕う団員達も皆いい人揃いであることには間違いなかった。

しかし稽古中、バットとミリカの悪戯が発端となりライオンのレオンがバットの頭を噛み、彼が意識不明の重体となる事故が発生。この時助けに入った兄・アクロも下半身不随となり、いつしか彼はミリカの無邪気な性格が許せなくなり、半年後に彼女を殺害する計画を立てる。しかしその計画は事前に七百人に読まれ、身代わりとなった七百人が図らずも命を落とした。

自分達兄弟を引き取って育てた伯父である七百人を殺してしまったアクロはこの上ない罪悪感を感じ、自首することまで考えた。


これら一連の事件はミリカこと里香を溺愛し、蝶よ花よと育てて来た七百人自身にも責任があると言える。結果的に里香(ミリカ)はサーカスより外の世界を知らず、上述の事故に対する反省もなければ、父の死に対しても「パパはお星さまになった」ことを本気で信じるという、良く言えば無邪気、悪く言えば幼稚な子に育ってしまい、そのことがアクロの殺意を生んだと言っても過言ではあるまい。また七百人の死を受けしばらくは興行を自粛していたが、彼の旧友であるトミーが団長職を引き継ぎ公演を再開しており、海外公演(マックス曰く世界征服)も行うことに。

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