イングラム・プリスケンとはスーパーヒーロー作戦の主人公、及びスーパーロボット大戦シリーズに登場するキャラクターである。CV:古澤徹
概要
スーパーヒーロー作戦
本作品の男主人公で謎のロボットR-GUNを操る記憶喪失の青年。
性格は正義感が強く仲間思いな好青年。
科学特捜隊のハヤタ隊員や私立探偵・早川健とともに、自分が何者かもわからぬまま謎の敵と戦うことになる。
その正体は事故的にタイムスリップした未来のメカ・パイロットであり、ユーゼス・ゴッツォのクローン。
記憶を取り戻し、宇宙刑事など数多のヒーローたちによるチーム「ガイアセイバーズ」とともに巨悪を討ち滅ぼしたが、「因果律の番人」としての使命を与えられ、平行世界を彷徨う存在となる。
ちなみにSHOでの階級は少尉であるため、上官にあたるリュウセイ達には敬語を使っている。
スーパーロボット大戦シリーズ
SRXチームの隊長および教官。階級は少佐。
冷徹な性格ながらも、部下であるリュウセイ達からの信頼は厚い。
SRX計画には初動から関わったスタッフであり、同時にEOT解析の第一人者。SRX計画に参加する前はパーソナルトルーパー特殊部隊「PTXチーム」の隊長として活躍していた。
部下に対して冷徹とも言える訓練を課すが、全ては「宇宙を乱す存在」に立ち向かうためのものであり、内に秘めた正義感は強い。
しかし、その正体は敵対異星人エアロゲイターによって送り込まれたスパイであり、密かに念動力の素質のある人間を拉致していた。後に自ら正体を明かし、地球連邦軍に多大な損害を与え、離反した。
しかし、離反した後の彼はエアロゲイターという軍の一員としてではなく、「イングラム・プリスケン個人」として行動している素振りを見せており、敵という立場でリュウセイ達を成長させて行き、最期は自ら鍛え上げたSRXチームによって討たれ、その成長を喜びながら「(文字通り)もう1人の自分」であるヴィレッタ・バディム(プリスケン)にその遺志を託して散った。
第3次スーパーロボット大戦αでは肉体は消滅したものの思念体として登場し、クォヴレー・ゴードンの力を引き出す手助けをしたり、SRXチームを激励したりしている。
なお、「α」シリーズにおけるイングラムはスーパーヒーロー作戦の最終決戦の後、宇宙を漂流していた所をユーゼスによって回収され、洗脳を受けた同一人物であるが、「OG」シリーズでは人造人間「アウレフ・バルシェム」に別の魂が憑依した所へユーゼスによって「枷」をはめられた存在である。
裏切りや冷徹なセリフ回しなど悪人のイメージが強いものの、それはユーゼス・ゴッツォの影響下にあったことに起因する面が強く、基本的にはヒーロー作戦時代のままのいい人である。アニメ「ディバイン・ウォーズ」ではクスハから勧められた彼女特製の栄養ドリンクのあまりの不味さに倒れそうになるも、彼女に心配をかけまいとクスハの前では平静を装いきっている(。
乗機であるR-GUNの必殺武器「メタルジェノサイダー」発動時の「デッド・エンド・シュート!!」という掛け声と「フフフ…」といういかにも悪役な笑い声が評判。
特にデッド・エンド・シュートは彼に関わりのある人物(ヴィレッタやクォヴレーなど)も使用しており(デッド・エンド・スラッシュという変則型もある)、「デッドエンド一族」と呼ばれているとかいないとか。
『並行世界の放浪者』
彼のモチーフは、バンプレストオリジナルの先駆者ともいえるギリアム・イェーガーである(その為容姿も似ている)。
『OG』においては両者が対決すると意味深なやりとりを聞くことができる。
無論、『OG』にはギリアムが共に戦ったアムロ・レイも、イングラムと共闘した宇宙刑事達は存在しないが、SHOやヒーロー戦記を思わせる描写等を考えると、二人はその両作から次元を超えて参戦しているとも言える。