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アスラの編集履歴

2013-02-19 13:41:45 バージョン

アスラ

あすら

アスラ(Asura)はインド神話に登場する神族、または魔族の総称。

概要

アスラは元々はデーヴァ神族に対し、法や天則を司り呪力や幻力(マーヤー)を持つ神への呼び名でヴァルナやルドラがこれに該当する。

後にデーヴァ信仰の隆盛に伴って悪魔とみなされ、ダイティヤやダーナヴァと共に神の敵対者として扱われるようになった。

ただし、アスラと言われる存在全てが悪というわけではなく、善政を布いたり民への施しを行う者もいる。


アスラという言葉は「主」を意味するアヴェスター語のアフラと語源が同一であり、ゾロアスター教では逆にアフラ(アスラ)が善神にダエーワ(デーヴァ)が悪神になり、上記のヴァルナが光明、英知を意味するマズダーの敬称を与えられて最高神アフラ・マズダーとなった。

またアスラという語の語源解釈にはいくつかの例があり、「存在する、ある」を意味する動詞アス(as)、「呼吸、生気」を意味するアシュ(asu)、「輝く」を意味するスヴァル(svar)、「神」を意味するスラ(sura)に否定形aを加えてア-スラ(神ではないもの)など多数の説がある。

仏教にとりいれられた後は阿修羅と音写し、非天、不端正と訳された。


アスラのルーツをアッシリアの主神アッシュルに、デーヴァをバビロンのマルドゥクに関連付ける説が存在するが、いわゆるトンデモ説である。

そもそも都市神であったアッシュルが多くの神格と習合し最高神に登りつめたのは、アッシリアの台頭が進んだBC9頃からアッシリアがバビロンを制圧したBC7の時代であり、それよりも時代が先立つアーリア人の民族移動やアヴェスターとリグ・ヴェーダの成立年、そしてゾロアスター教の成立過程と年代的に噛み合わないのである。


神話に登場する主なアスラ

  1. ヴァルナミトラルドラ・・・「リグ・ヴェーダ」においてアスラの代表とされる。
  2. アンダカ・・・プラーナ文献に登場するアスラ。シヴァと敵対し、文献によっては殺されたり命を救われたりする。
  3. ヴィローシャナ・・・ウパニシャッドにおいてアスラの代表として、プラジャーパティに師事する。
  4. ヴリトラ・・・叙事詩やプラーナ文献等でアスラの長とみなされる。
  5. シュムバ、ニシュムバ・・・「マールカンデーヤ・プラーナ」に登場するアスラの兄弟。
  6. マダ・・・チヤヴァナの苦行から生まれたアスラ。アシュヴィン双神への供養を妨害したインドラに襲いかかった。
  7. マヒシャ・・・ドゥルガーと戦ったアスラの王。苦行により“女以外に殺せない”力を持つ。
  8. マハーバリ・・・プラーナ文献に登場する、苦行により三界を支配した善良なアスラの王。
  9. ラーフ(ケートゥ)・・・乳海攪拌の際にアムリタで不死となり、日食と月食をもたらすアスラ。

創作物に登場するアスラ

アスラとして

ファイナルファンタジー4召喚獣として登場

作品名として

アスラズラース

アスラクライン

サムライスピリッツシリーズの一つ⇒アスラ斬魔伝

上記の1が該当のゲームタイトル⇒ルドラの秘宝


他に該当があれば追記お願いします


関連タグ

インド神話 阿修羅 ヴァルナ ヴィローシャナ

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