概要
『忍者戦士飛影』は、1985年10月6日から1986年7月13日まで日本テレビ系で全43話が放送された。
タイトルの「飛影」は「とびかげ」と読む。決して「ひえい」ではない。
番組打ち切りのため関連グッズは多数売れ残ったため、決定されていた零影のサポートメカ「獣鬼」「翔魔ムササビ」「烈火牛」の3機は使われることは無かった。
ストーリー
3万光年離れたシェーマ星系にあるラドリオ星のロミナ姫とエルシャンク陣営の人々は、ザ・ブーム軍に対抗する伝説の戦士「忍者」を探すため、この太陽系にやって来た。火星で出会ったジョウ、レニー、マイクは果たしてその「忍者」なのだろうか?
登場人物
エルシャンク陣営
ザ・ブーム軍
アネックス・ザ・ブーム(CV:岡部政明)
主題歌
オープニングテーマ
「LOVEサバイバー」
作詞:青木久美子、作・編曲:小田裕一郎、歌:HIT BOY
エンディングテーマ
「一世紀めのエンジェル」
作詞:青木久美子、作・編曲:小田裕一郎、歌:HIT BOY
ロボットとしての飛影
全高3.6m、重量500kgと、ロボットアニメの中では最小クラスの機体。
かつて地球を訪れたラドリオ星人が、連れ去った「忍者」の姿と能力を模して建造した忍者ロボットである。
ジョウ達が乗るロボット「黒獅子」「鳳雷鷹」「爆竜」と合体することで、それぞれ「獣魔」「空魔」「海魔」と呼ばれる形態に変化する。
しかし合体せずとも、単機で敵を十分殲滅できる戦闘力を持っている。
当初はジョウたちのピンチにどこからともなく現れ自律行動していたが、物語中盤でライバル機の零影に打ち負かされたのを機にジョウの短剣に宿り、随時呼び出されて彼と共に戦う事になる。
飛影のサイズから察する通り、ジョウは「乗り込む」のではなく、融合や一体化といった感じで飛影と同化することとなる。
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズでは、ワンダースワンで発売された『COMPACT2』三部作とそのPS2リメイク版『IMPACT』に参戦。
この時の飛影は、序盤は所謂味方NPCとして登場しプレイヤー部隊を助けてくれる…はずなのだが。
シミュレーションゲームの経験者ならご存知だが、味方NPCというのは資金や経験値を横取りしてしまい、育成や戦略上の計画を台無しにしてしまう厄介な存在である。
そして、それが驚異的な攻撃力・移動力・運動性を持ち、しかも専用技能で「2回行動」までやってのけるという、厄介を通り越して忘れられない存在となったのがスパロボの飛影なのである。
チートクラスの強さを誇り、あらゆる敵を無慈悲なまでに叩き潰し、プレイヤーが得るはずの資金や経験値を根こそぎ奪っていき、HP減少で撤退するボスを勝手に削って撤退させてしまうことも日常茶飯事。
相手が東方不敗だろうがデビルガンダムだろうがアインストだろうがお構いなし。
汚い忍者も裸足で逃げ出すくらいの汚さである。
一応、黒獅子・鳳雷鷹・爆竜のいずれかを出撃させて気力が一定以上なら、飛影は強制的に合体してプレイヤーでコントロール出来るようになるため、経験値や資金を盗まれることはなくなる。
しかし合体した方が総合的な戦力は下がるのだが。
終盤になると、飛影は原作同様ジョウが操縦することになりようやくこちらでコントロール可能になり、合体も任意で可能になる。
しかし2回行動が出来なくなるなど、プレイヤーが使う方が弱いという現象を起こしてしまった。
但し『IMPACT』ではプレイヤーが操作できるようになった時はフル改造済みといううれしい特典が付くので、任意で選択できるフル改造ボーナスで地形適正を「宇宙S」にしてやれば最後まで第一線で活躍してくれる。
ちなみに『IMPACT』では合体の仕様上、飛影を行動させた後に合体メカを行動させるなんてこともも可能。
飛影で行動
↓
未行動の黒獅子or鳳雷鷹or爆竜で合体コマンドを使用
↓
飛影がどこにいようがすっ飛んできて合体
↓
合体メカで行動
……という流れ。合体相手は高い機動力、空・宇S、マップ兵器持ちの空魔になれる鳳雷鷹がオススメ。
また飛影自体もマップ兵器を持っているため、これを応用すればいきなり敵軍の前に現れてマップ兵器を撃つなんてことも可能。
シナリオ面でも、バイストン・ウェルやオモイカネの電脳世界にまで時空を超えて登場したり、デビルガンダムのコアごと吹き飛ばされて死亡するシュバルツ・ブルーダーを救出したりと見せ場が多い。
そしてニンテンドー3DSで発売される最新作『スーパーロボット大戦UX』に、実に11年ぶりのスパロボ参戦を果たす。
2回行動による経験値泥棒は健在で、今作では新たに「撃墜するとゲームオーバーになるイベントユニットを撃墜してしまう」という問題児っぷりも披露した。
発売前から早々に、最近の流行に合わせて「経験値スレイヤー」と呼ばれているらしい・・・ドーモ、トビカゲ=サン