タグとしてはクロエの方が多いので、検索するときはそちらを。
プロフィール
年齢 | 17歳 |
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身長 | 167cm |
体重 | 49kg |
3サイズ | 85-58-87 |
CV | 浅野真澄 |
概要
聖ガドリア王国の名門、ヴァレンス家の令嬢にして騎士の少女。黒髪のボブに茶色の瞳。服装は黒いタイツに青いジャケットで、青い帽子を被っている。
モーゼスの山賊一団と戦っている最中にセネルと出会い、目的の一致からセネルのパートナー的な立ち位置として仲間に加わる。
性格・嗜好
真面目で正義感が強く、悪と見定めた男がいたら討たずにはいられない性格で、口調や態度はやや男勝り。一方で、年頃の少女らしいところや、かなりドジな面もある。
主君より剣を預かり仕える騎士という職を名乗り、周囲にも正義という名の公共の理念を説いている。その正義感の強さは確かなものであるが早とちりすることが多く、いわゆる辻斬りに出てしまうことが多い。だがそれで自国の民が半殺しの憂き目に遭っても、その国家元首からは元気なお嬢さんと讃えられ、警察機構が動く気配もない。出会い頭のセネル達を山賊の仲間と勘違いして襲いかかったこともある。
弱点はカナヅチであることで、本人はそれを知られたがらない。意外と押しに弱いらしく、本編ではエルザに、ドラマCDでは周囲に流されっぱなしであった。
恋愛観は自分と対等の位置に立ち、かつ自分を女性と扱ってくれる男性。主人公のセネル・クーリッジに好意を抱いているのだが、素直な気持ちを伝えられずにいる。
私生活は本人曰く「朝起きて素振りして、昼に素振りして、夕方に素振りして寝る」サイクルを繰り返しており、ミミーやノーマから「つまらねぇ女」「あんた終わってるね」とまで言われている(ただし、汗はちゃんと洗っているとのこと)。
性能
アーツ系爪術士の使い手。原作では全キャラそれぞれ別々の武器を使うため、唯一の剣使いキャラであり、歴代剣士キャラの技も使いこなす。
紙装甲低火力ながら猛烈な手数を誇り、一人で40ヒット以上もの攻撃を叩き込むことが出来る。全体的に癖が無いので、製作者からも「セネルより使いやすい」と言われるほどである。レディアントマイソロジー3では秘奥義を実装したため、セネル同様前線に立つキャラとしては非常に頼れる存在である。
活躍
遺跡船の街にて活動し、シャーリィを誘拐した山賊を討つべく1人行動に出る。囚われの少女がセネルの妹と知り、またウィルの提案もあって仲間として行動する。
当初のセネルは協調性が無く、また彼女自身も道理を立てる前に暴力沙汰を起こす身勝手さから、セネルがシャーリィの提案を蹴って連れ出したために、セネルを救うためシャーリィはヴァーツラフ軍に投降せざるを得なくなる。その事にクロエは憤慨し、些細な勘違いを解くこともなく暴力沙汰で関係をもつれさせ、ウィルと共にセネルと離れてヴァーツラフ軍対抗のために行動した。その後成り行きでセネルと行動を再開した際も強硬な態度を取っていたが、毛細水道にて溺れかかった際にセネルに助けられ、それから次第に和解するようになる。毛細水道はセネルとシャーリィがそれぞれ救命活動を作中で初めて成功した地であり、シャーリィが縁結びの御守りというお姫様ヒロインの呪縛を振りほどき、もう一人の主人公として独立した印象深いダンジョンとして知られる。
旅が続くにつれて、クロエはやがてセネルに自分の過去のことを打ち明ける。実はクロエがまだ幼い頃に両親は賊に殺されてしまい、ヴァレンス家は5年前に取り潰されてしまった。キャラクタークエスト編ではその重い過去と、賊への個としての復讐心に苛む負の感情と戦うことになる。
メインシナリオがさらに進む中で、セネルの方がクロエに自分の過去のことを打ち明け、そのことで自分の不安定さを棚に上げて説教する。
シナリオ全体を通して、このようにして互いが互いを支え合いながら2人だけ身の上を異常に誇張されてシナリオの対話性を損ない、二人だけの狭い視野の中で物事の解釈を進めていくことになりストーリーの読み解きに多大な悪影響を及ぼす事となった。
ヒロインとして
本作品のヒロインのキャラクターとストーリーを改悪して、裏ヒロイン・真ヒロインと呼ばれることもある。公式でもシャーリィではなくクロエをヒロインとして扱わざるを得なかった節があり、実際にレディアント・マイソロジー2では他作品のヒロインが全員出ていたにも関わらず、シャーリィではなくクロエを採用し、さらにはツインブレイブでセネルと共に参戦し、完全に公式ヒロインとしての地位を確立している。
原作におけるシャーリィのストーリーは、メインシナリオ編終了まで仲間に加わらない代わりに、一時は種族の指導者として民に仕える夢を諦め、セネルの求めに応じて密かな想いを閉じ込めたまま三年以上に渡り彼の安息のためだけに仕えてきた。また戦えないながらも、協調性があり、広く状況を見極める判断能力に加え、勇敢で落ち着いた物腰と立ち回りから、セネルの支配下にあった当初から大器の片鱗を覗かせている。
メインシナリオ編ではパーティに加入しないものの、彼らの見えないところでパーティを助けており、軍からの脱走中、溺れたクロエの救助のためパーティの救援が遅れた時もシャーリィの機転で生き残った脱走者を通じパーティは全滅の危機を免れている。
軍の壊滅後、改めて種族の指導者として多くの難民を抱えて立身することになる。彼女の個人として残された最後の夜に、生涯最初の私的な和解者フェニモールが恩人のシャーリィに幸せになって欲しいとセネルへの想いの告白をシャーリィに促す。半月前に亡くなった姉ステラとセネルの身の上を案じ、また託された仕事を優先して躊躇いながらもか細いながらも精一杯の祝福に後押しされ、想いの告白を試みる。結果として想いを聞いて貰えることはなく、セネルの喪に服す意志を尊重し、姉から遺言を授かった彼女自身もまた、セネルの暮らす地に葬られた彼女の分も含めて、同族のために尽くす事を告げ身を引く。
翌日クロエの国の騎士団の襲撃により、同族への虐殺と敵意表明を受け指導者として決起、種族間闘争に踏み切る事となる。多くの仲間を失うも激情に任せて手当たり次第に攻撃することはなく、相手の武力を取り上げ同族の安全確保を優先、また不利な状況に陥った仲間を深追いさせず連れ戻すなど、理性的な判断力を維持して戦いに臨んでいる。
だがどれだけ民を守る戦いに心血を注いでも、守る力を維持するための本来の契約、かつて相手種族によって同族の命を犠牲に生まれた陸地を、海に還すという行為。それはセネル達敵対種族の絶滅を意味するものであり、かつてセネルを通じ種族間友好を想い描いた名残から、その行為には踏み込めずにいた。
そして蜃気楼の宮殿でセネルの本当の身の上を知る事になる。かつて種族の垣根を越えて信頼を寄せ、応えてもらえるまで待ち続けた日々が、何一つ相手の心を開く事のなかったと知り、蜃気楼のように消え失せた思い出と共に全ての未練を捨て役目を果たすべく契約相手である滄我との約束の地へと向かう。その地で腹の内を知り合ってなお信頼を結ぼうと差し伸べられる手に触れ、互いの痛みを知り互いに痛みを分かち合い痛みの先を生きる覚悟を決める。大切な者達の平穏を守るべく誰に言われるでもなく明確な自分の責任の下で、セネルとその種族の過去を明確な意志で全て許し、手をつなぎ自身の身柄を引き渡して戦う力を得る事で、迷いを乗り越えた戦士へと覚醒を果たす。
セネルとその種族に潜在する罪という名の痛みを、彼女が当事者としてすべて呑み込み癒した事で、紛れもない平穏を彼らは、そして紛れもない守る力を彼女は手にする事が出来た。
その後のシャーリィの活躍は目を見張るものがあり、種族代表の親善大使、滄我との契約調整を図る神官として公共に従事するかたわら、プライベートでも保安官補佐として自己の鍛練に余念はなく、自身の痛みと向き合い、仲間に痛みを伝え分かち合えるようパーティを導き、培った経験を生かして仲間の課題克服に大きく貢献している。
こういった彼女の活躍により、最初に自分達の痛みを全て汲んで許してもらい、そして今度は自分達が相手の痛みを汲んで許す。そういった痛みの先にある繋がりをどちら側の立場からも
体験出来る道理の通った分かち合いを実現した対話性の高いシナリオが完成に至る。
しかしごく一部のキャラ、それもスポットライトを長く浴びたキャラの独善的な扱いが全てを台無しにし、自分達は相手から全てを許されたのに、自分達は相手の全てを許さないという理不尽極まりない価値観が蔓延してしまっている。
それを象徴するのがメインシナリオとクロエ編である。メインシナリオのセネルとその種族にクロエ編のクロエの仇、メインシナリオのシャーリィとその種族にクロエ編のクロエ。それぞれ虐殺加担者、その断罪者という点で共通し対応している形になっている。
だが作品コミュニティが出した結論はセネルとその種族は何の代価も払わずに許されるべきであり、クロエの仇は家族もろとも死を以て償うべきという異様な話が延々と続けられている。
発売から長く経った現在も作品コミュニティにおけるクロエというキャラクターは何をしても許されて、どんなものでも自分の都合で裁ける凶悪な存在になっている。
勘違いして斬りかかってしまったセネルにその無茶ぶりを指摘された際に逆ギレして無礼者扱いする一方で、逆に自分の事を勘違いしたセネルに問答無用で殴りかかり暴言を吐き捨てるなど対等に見てるとは思えない態度を見せ、また2人で修行するイベントの時に、セネルの身の上話でシャーリィのあ姉ステラへの想いを聞き出し、婚約の事実を知っているにも関わらず、ステラの死から二週間足らず、その家族のシャーリィとは種族紛争の中で敵対する事になって間もなくという時期に、現状や彼の身の上に配慮する素振りもなく、密かに想いを寄せるセネルを自分のモノにするためのアプローチに出るなどストーリーを台無しにする行動が目立つ(二週間という期間についてはそれくらい経てば心の整理もつくだろうという考え方も出来るが、自分の時間が切羽詰まっているというわけでもなく、仮にもセネルは命の恩人、ステラは祖国の恩人、シャーリィは種族の恩人である。婚約のことを考え躊躇う、相手の言い分を聞く姿勢を取る、時期を見て後回しにするなど最低限の配慮は人としてするべきと言える)。
そういったところからクロエを真のヒロインとするためには、クロエの問題行動の多くを棚にあげ、メインヒロインであるシャーリィのキャラクターを汚し、ストーリーを都合の良い形に塗り潰す必要があり、クロエの誇張されすぎて情勢に合わない身の上に同調し、クロエこそをヒロインにと望む過激なプレイヤーが、作品に関するあらゆるコミュニティで、シャーリィは姉への嫉妬で世界を滅ぼそうとした女という、自分達の独善を脅かす1つの種族を作品世界から抹消した観念をばらまき、なぜセネル達は平穏に暮らせているのか、シャーリィとその種族が何のきっかけで何のために戦ったかを読み取る行為を禁忌としコミュニティから排斥するという作品として致命的な問題を巻き起こした。
公式としても客商売である以上、客とそのコミュニティに波風は立てられず、結果としてクロエをシャーリィよりも上位のヒロインとして扱わざるを得ないのがもどかしい。
そういったコミュニティの流れはいまだ健在であり、話の通じる者も少なく、どれだけヒロインやストーリーの価値を回復しようにもコミュニティ内での排斥と、実際に描写されてるもの対して描写不足という再評価さえままならない無責任な言い逃れを残すなど、いまだ傷跡の癒える気配はない。
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セネル・クーリッジ シャーリィ・フェンネス ウィル・レイナード
ノーマ・ビアッティ モーゼス・シャンドル ジェイ グリューネ