Homestuck
ほーむすたっく
大変人気なアメリカのWEB漫画。
2009年4月13日に始まり、作家によれば2013年の内に終わる予定。...のはずが2014年に入ってもGigapause中である。
ハートフルボッコ系な物語・作家の歪んだネタ・Adobe Flashでできたアニメページが有名。
一日に何ページもアップするハシィ氏の精力はもう遠くに伝説になれるレベルをも超えた。
作家によると、物語は「近代味のある創造神話」。
2012年9月4日にパソコン用ゲーム化計画が発表された。
なお、パソコン用ゲームは2014年に発売予定。
あらすじ
2009年4月13日、四人の親友はあるゲームを一緒にしようとした。そして、我らが「宇宙」を終焉に向かわせ、新しい「宇宙」の誕生が始まるのであった。
世界観
スバーブ
主人公たちが一緒にプレイするゲーム。少なくとも2人以上の人数が必要で、一人プレイは不可能と思われる。
アラシ族の場合はゲームは「スグラブ」と呼ばれていたことから、世界によって名前が違うようだ。
1Pがゲームを発動すると、そのパートナーになる2Pが1Pの周りのものを動かすことができるようになり、二人で協力しゲーム入りに必要なアイテムを1Pの家に置いていき、その家が落ちてくる流星に破壊される前に最初の謎を解く。
これでゲーム入りに成功すれば、1Pがゲーム中のもう一つの宇宙「インシピスフィア」へと取り込まれ、自分の「惑星」に降り立つ。それから2Pが次のプレイヤーに連絡し、一緒にゲームを発動すると同様にゲーム入りのステップが繰り返す。
最後のプレイヤーが1Pをパートナーとする。
プレイヤーが全員無事にインシピスフィアへと取り込まれた後は、それぞれの星を探り、魔物と戦ったり謎を解いたりし、RPG・アドベンチャーゲームの主人公として進む。
プレイヤーの究極の目的は、インシピスフィアの真ん中にある「創造の星・スカイア」が宇宙の争いあう民に破壊される前にラスボスを倒し、スカイアの力で「新しい宇宙」を創り出すこと。
プレイヤーのタイトル
プレイヤーがインシピスフィアへと降り立つ時、それぞれのクエストを与えられる。
そのクエストと一緒に、特別なタイトルを名づけられる。
例えばジョンの場合は、タイトルは「息吹の跡継ぎ」。
プレイヤーのタイトルは「クラス」と「エレメント」の二つからなっている。
クラスとエレメントが揃うことでプレイヤーの能力に影響するが、プレイヤーの行動や選択次第では正反対なクラスやエレメントの能力を手に入れ、元の能力を一旦失くすことも有り得る。
なにより、タイトルはプレイヤー自身にとって意味を持つことが一番大事であり、プレイヤーのタイトルと個人的な試練と向き合うことで人として成長していくようなシステム。
作品に出てくるクラス一見
タイトル名 | タイトル名(英語) | そのタイトルを持つキャラクターたち |
---|---|---|
跡継ぎ | Heir | ジョン、エクィウス、ミトゥナ |
先見者 | Seer | ロゼ、テレジ、カンクリ |
騎士 | Knight | デーブ、カーカット、ラテュラ |
魔女 | Witch | ジェイド、フェフェリィ、ダマラ |
巫女 | Maid | ジェーン、アラディア、ポリム |
ページ | Page | ジェイク、タヴロス、ホーラス |
義賊 | Rogue | ロクシー、ネペタ、ルフィオー |
王子 | Prince | ダーク、エリダン、カーロズ |
盗賊 | Thief | ヴリスカ、ミーナ |
吟遊詩人 | Bard | ガムジー、クロナス |
魔術師 | Mage | ソラックス、ミューリン |
シルフ | Sylph | カナヤ、アラネア |
ムーサ | Muse | カライオピィ |
主 | Lord | カリボーン |
一部のクラスは「性別専用」か「性別向き」とされている。
例えば「王子」や「吟遊詩人」は男性専用とされ、「義賊」や「盗賊」は女性向き(男の子がどちらかになることは可能だが殆どない)である。
「ムーサ」と「主」とは特別な「マスタークラス」といわれ、どちらも性別専用クラスである。
作品に出てくるエレメント一見
エレメント名 | エレメント名(英語) | そのエレメントを持つキャラクターたち |
---|---|---|
息吹 | Breath | ジョン、タヴロス、ルフィオー |
光 | Light | ロゼ、ヴリスカ、アラネア |
時間 | Time | デーブ、アラディア、ダマラ、カリボーン |
空間 | Space | ジェイド、カナヤ、ポリム、カライオピィ |
生命 | Life | ジェーン、フェフェリィ、ミーナ |
希望 | Hope | ジェイク、エリダン、クロナス |
心 | Heart | ダーク、ネペタ、ミューリン |
無 | Void | ロクシー、エクィウス、ホーラス |
念頭 | Mind | テレジ、ラテュラ |
血液 | Blood | カーカット、カンクリ |
命運 | Doom | ソラックス、ミトゥナ |
激怒 | Rage | ガムジー、カーロズ |
殆どのゲームは「時」「空間」両名のプレイヤーがいる。
空間系の勇者にはゲームクリアに必要なある”サイドクエスト”が存在する。
インシピスフィアの所在地
プレイヤーの惑星
スカイアを回る惑星。ゲームに取り込まれる時に降り立つ場所。
基本的に惑星の名は「〇と〇の国」となっており、空間系勇者の惑星は必ず「〇と蛙の国」となる。
そこには「コンソート」と呼ばれる爬虫や両生類の民が住み、NPCとしてプレイヤーに仕える。
他には、「デニゼン」という巨大モンスターが惑星のどこかに眠ると囁かれている。
プレイヤーの個人クエストが進むと、そのデニゼンを起こし、そいつらの与える「選択」と向き合わねばならないらしい。
プロスピット&ダース
二つの小さな惑星。
黄色いプロスピットは白い駒人の星であり、紫色のダースは黒い駒人の星である。
そこでそれぞれの女王に率いられ、惑星の人々が暮らす。
基本的にプロスピットとその人々は創作を望み、プレイヤーの味方になってくれるのに対し、ダースは破滅を求めて戦場を破壊しようとする。
ほとんどのゲームでは、ダースの王族がラスボスとなる。
ふたつの惑星の小さな月にて、プレイヤーの「夢体(後述)」が眠る。
プロスピットはスカイアに一番近い惑星であり、ダースは一番遠い。
戦場
スカイアの真ん中の大きなチェス盤。
そこでプロスピットとダースの二人の王に率いられ、白い軍と黒い軍が戦争を繰り返す。
プレイヤーがゲームに取り込まれる度に、戦場はその姿を変えるという。
ザ・ベール
惑星とダースの間の小惑星帯。
それぞれのメテオに、不思議な遺跡やラボがある。
夢泡
フェフェリィのお願いで旧支配者が作った、記憶から出来ている泡。
夢体が死んだプレイヤーが眠りにつくと、プロスピット・ダースの代わりにそこで目覚める。
また、ゲームをプレイする間に死んだキャラクターがそこで宿る。
夢体とライフ
「夢体」とは、プロスピットかダースに眠るプレイヤーのもう一つの体。
作者によれば、夢体がどちらに眠るのかはその人の性格次第。
また、時系勇者は必ずダースに、空間系勇者は必ずプロスピットに眠るようだ。
個人的な条件を果すと、夢体が覚醒する。
覚醒した後は、プレイヤーが寝ると夢体が起きるようになる。
ちなみに空間系勇者の夢体はいつも子供の頃に覚醒するようであり、ジェイド・カナヤ・カライオピィも全員、幼女の時代に覚醒した。
また、夢体はプレイヤーの夢見ている姿なため、その性格は普通より能天気。
夢体のもう一つの役目は「エキストラライフ」である。
プレイヤーが死んでしまったときは、夢体も死んでしまう前に他のプレイヤーが遺体に口付けをくれると夢体が普通の肉体に変わる。
神級
レベルカンストを完了したプレイヤーには特別なサイドクエストが存在する。
「自分の死と引き換えに更なる力を得る」ことである。
「神級」を得るには二つの方法がある。
両ライフ残り
プレイヤーの星にて「クエストベッド」を見つけ出し、そのベッドの上に死ぬ。
間もなくプレイヤーの夢体はスカイアにて神級として復活する。
一ライフ残り
プレイヤーがかつて眠っていた月・プロスピットかダースのコアにてもう一つのクエストベッドを見つけ出し、そのベッドの上に死ぬ。
そこでプレイヤーが神級として復活する。
どちらかの方法で、死んだばかりのプレイヤーの遺体をタイムリミット前にクエストベッドに運ぶことでも、神級として復活することができる。
神級を得ることで、プレイヤーはタイトルに関する能力を完全にコントロールできるようになり、更なるレベルを得るようにもなる。
また、特別な条件を果さない限り、また死んでしまってもすぐに復活する。
但し、英雄としての死や、正義的な死の場合は、復活できなくなり、死亡となる。
初めての神級復活の儀式では、神級プレイヤーは新しい衣装で復活する。
衣装の色はエレメントにより、デザインはクラスにより違っている。
プレイヤー族
人間
地球の住み人。
アラシ族
英語の族名の「Troll」とは、「西洋風の鬼」と「荒らしをする人」の両方を指すダジャレである。
容姿は灰色の肌・黒髪・キャンディーコーン色のツノ。
眼の白い部分は黄色、虹彩は血液の色と同じ色(但し若い子供は皆灰色の瞳をしている)。
彼らの社会は血の色をベースとした階級制度があり、暗紅色の血液の人が農人、青い血液の人が貴族、貝紫色を持つ人が皇族となる。
また、大人が全員自らの星を去って広い宇宙で他の星に侵入し続けているため、若いアラシ族の子供は自分を選ぶ魔物に育てられる。
彼らには「恋愛」「憎悪」「友好」「仲裁」という、四つのロマンスの種類が存在する。
四つの種類はトランプスートで表される。
恋愛はハートマークで示し、「赤い気持ち」とも呼ばれる。
憎悪はスペードマークで示し、「黒い気持ち」とも呼ばれる。
友好はダイヤマークで示し、「淡い気持ち」とも呼ばれる。
仲裁はクラブマークで示し、「灰色な気持ち」とも呼ばれる。
恋愛と憎悪は性的な関係になり、友好と仲裁はプラトニックな関係になる。
その上、ほとんどのアラシ族の人は両刀使いである。これがファンにとってはとても魅力的なシチュエーションであり、色々なCPを楽しめる好機でもある。
智天使族
破滅の前兆と思われる一族。
容姿は緑色の肌、髪の毛のない頭骨の形の頭、長い爪や牙を持つ。
アラシ族同様に、色々な血液の色があるらしい。
彼らの性的な関係やロマンスは憎悪に基づかれている。
ちなみに一族の交尾についてアラネアが説明してくれる。
自らの惑星がないので、寄生虫的な生き物という理論が存在する。
重要な登場人物
詳しくはHomestuckの登場人物一見で。
※なお、公式的な発音が迷子なため、特にアラシ族の場合は表記ゆれが多少ある。
β世界の子供四人
2009年4月13日に元の世界でスバーブをプレイする主人公四人。
- ジョン・エグバート(John Egbert)
13歳の少年。4月13日生まれ。「息吹の跡継ぎ」に当たる。
- ロゼ・ラロンド(Rose Lalonde)
13歳の少女。12月4日生まれ。「光の先見者」に当たる。
- デーブ・ストライダー(Dave Strider)
13歳の少年。12月3日生まれ。「時間の騎士」に当たる。
- ジェイド・ハーリィ(Jade Harley)
13歳の少女。12月1日生まれ。「空間の魔女」に当たる。
アラシ族の子供十二人
十二宮をモチーフにした宇宙人。
- カーカット・ヴァンタス(Karkat Vantas)
13歳の少年(アラシ族数えで6歳となる)。6月12日生まれ。「血液の騎士」に当たる。
- アラディア・メギド(Aradia Megido)
13歳の少女。「時間の巫女」に当たる。
- タヴロス・ニトラム(Tavros Nitram)
13歳の少年。「息吹のペイジ」に当たる。
- ソラックス・カプター(Sollux Captor)
13歳の少年。「命運の魔術師」に当たる。
- ネペタ・レイヨン(Nepeta Leijon)
13歳の少女。「心の義賊」に当たる。
- カナヤ・マーリャム(Kanaya Maryam)
13歳の少女。「空間のシルフ」に当たる。
- テレジ・パイロープ(Terezi Pyrope)
13歳の少女。「念頭の先見者」に当たる。
- ヴリスカ・サーケット(Vriska Serket)
13歳の少女。「光の盗賊」に当たる。
- エクィウス・ザーハク(Equius Zahhak)
13歳の少年。「無の跡継ぎ」に当たる。
- ガムジー・マカーラ(Gamzee Makara)
13歳の少年。「激怒の吟遊詩人」に当たる。
- エリダン・アンポラ(Eridan Ampora)
13歳の少年。「希望の王子」に当たる。
- フェフェリィ・パイシーズ(Feferi Peixes)
13歳の少女。「生命の魔女」に当たる。
α世界の子供四人
2011年11月11日に新しい世界でスバーブをプレイする四人。β子供のそれぞれの「守役」の幼化。
- ジェーン・コロッカー(Jane Crocker)
15歳の少女。「生命の巫女」に当たる。
- ジェイク・エングリッシュ(Jake English)
15歳の少年。「希望のページ」に当たる。
- ロクシー・ラロンド(Roxy Lalonde)
15歳の少女。「無の義賊」に当たる。
- ダーク・ストライダー(Dirk Strider)
15歳の少年。「心の王子」に当たる。
アラシ族子供の先祖(幼化)
夢泡にて登場する、アラシ族の世界がリスタートされた前にスグラブをプレイした子供たち。今のアラシ族の世界では、カーカット達の先祖である。
- カンクリ・ヴァンタス(Kankri Vantas)
もう一つの世界にカーカットの先祖である19歳の男の子。「血液の先見者」に当たる。
- ダマラ・メギド(Damara Megido)
もう一つの世界にアラディアの先祖である19歳の女の子。「時間の魔女」に当たる。
- ルフィオー・ニトラム(Rufioh Nitram)
もう一つの世界にタヴロスの先祖である19歳の男の子。「息吹の義賊」に当たる。
- ミトゥナ・カプター(Mituna Captor)
もう一つの世界にソラックスの先祖である19歳の男の子。「運命の跡継ぎ」に当たる。
- ミューリン・レイヨン(Meulin Leijon)
もう一つの世界にネペタの先祖である19歳の女の子。「心の魔術師」に当たる。
- ポリム・マーリャム(Porrim Maryam)
もう一つの世界にカナヤの先祖である19歳の女の子。「空間の巫女」に当たる。
- ラテュラ・パイロープ(Latula Pyrope)
もう一つの世界にテレジの先祖である19歳の女の子。「念頭の騎士」に当たる。
- アラネア・サーケット(Aranea Serket)
もう一つの世界にヴリスカの先祖である19歳の女の子。「光のシルフ」に当たる。
- ホーラス・ザーハク(Horuss Zahhak)
もう一つの世界にエクィウスの先祖である19歳の男の子。「無のページ」に当たる。
- カーロズ・マカーラ(Kurloz Makara)
もう一つの世界にガムジーの先祖である19歳の男の子。「激怒の王子」に当たる。
- クロナス・アンポラ(Cronus Ampora)
もう一つの世界にエリダンの先祖である19歳の男の子。「希望の吟遊詩人」に当たる。
- ミーナ・パイシーズ(Meenah Peixes)
もう一つの世界にフェフェリィの先祖である19歳の女の子。「生命の盗賊」に当たる。
智天使族二人
α子供に声をかける、二人の宇宙人の子供。ファンたちにアラシ族と思われていたが、2012年6月17日のアップデートにて女の子の方の素顔が明かされた事で、二人がまた別の宇宙人の種族であることが明らかになった。カライオピィによると、二人は遠い未来の人々で、二人きりでもうすぐスバーブ(スグラブ)をプレイする予定。
二人は同じ体の中で入れ替わる二つの人格であるが、別人と扱われている。
一人が活動している時、もう一人は深く眠っているが、起きている方の人格の前で眠っている方の名前が呼ばれることで二人が入れ替わる。
- カライオピィ(Calliope)
ライムグリーンな瞳と血液を持つ女の子。「空間のムーサ」に当たる。
- カリボーン(Caliborn)
キャンディーレッドな瞳と血液を持つ男の子。「時間の主」に当たる。
余談
作品の人間キャラは皆真っ白い肌で描かれ、公式的に「無国籍」とされているため、
描く人によって人種が全く違う場合が珍しくはない。