ビッテンフェルト
びってんふぇると
フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト
CV:野田圭一
帝国暦458年2月29日生まれ。
ローエングラム陣営の主要提督の一人で、黒一色に塗装された「黒色槍騎兵艦隊(シュワルツ・ランツェンレイター)」と呼ばれる宇宙艦隊を率いる猛将で、乗艦は王虎(ケーニヒス・ティーゲル)。
「猛将」と言われている通り、攻撃力と破壊力には「帝国軍の呼吸する破壊衝動」とまで言われるほどであるが、その一方で、守勢に脆く、最初の突撃を持ち堪えられると後が続かないという弱点も併せ持つ。
初期の頃からラインハルトの陣営で活躍しており、ラインハルトが元帥府を開くと幕僚に迎えられ同盟軍、はたまたは門閥貴族連合を相手に暴れ回った。
アッテンボローから「連年失敗続きにも関わらずその都度階級が上昇する奇跡の人」と形容されるように成功と失敗の落差が激しい所があり、その短気な性格がいらぬ失敗を招いてしまう事もしばしば。ただし完全な猪武者ではなく、ちゃんとした戦術・戦略を考える事が出来る男である。
アニメ版ではコミカルで人間味のある描写が多く、彼の人気を後押ししている。
容姿
髪の色はオレンジ、筋骨隆々とした胴体の上にやや不釣合いな細面の顔をしており、ラインハルトの配下で最も武人らしい提督と言われている。
能力
”ローエングラム王朝の武断的性質を体現した男”と称されるだけあって、とかく攻撃的な戦術を得意とする将である。迅速な機動力と火力を駆使した突撃戦法を得意としており、彼の指揮する黒色槍騎兵艦隊も「奇計や奸計を力でねじ伏せる」ような力業が得意である。
その反面、先述のように守勢に回ると途端にもろくなってしまうという弱点がついて回っており、この点をヤン・ウェンリーに突かれ一度ならず大敗を喫している。
なんともアンバランスで癖のある用兵家だが、その大胆にして剛毅な戦法は抜群の戦闘力を誇っているため、ラインハルトからも重宝された。裏を返せばラインハルト以外には扱えない人材であったとも言える。このように猪突猛進を得意とする猪武者のような印象を受ける(ビッテンフェルト本人もそう思っている節がある)が、以外にも補給や後方支援といった地味な役回りを大切にしている側面があった。ある時など戦線において自身の功績を誇らず、後方で負傷兵を命がけで救い続けた病院船を功績大と報告してラインハルトを驚かせた。
人柄
「粗にして野だが卑にあらず」をそのまま具現化したような性格をしており、「人を褒めるときは大きな声で、悪口を言うときにはより大きな声で」がモットーであり「家訓」でもあるらしい。
オーベルシュタインに激高して掴みかかるくらいの激情家だが、その裏表のない人柄ゆえにどこか憎めない印象を人に与える。そのためか部下からも人気があり、ビッテンフェルトが謹慎を受けたときなど、それを不満に黒色槍騎兵艦隊の一部が暴動を起こしたこともあった。
ビッテン突破
いけいけどんどんなビッテンフェルトが「突撃!!」をかます様子を現した造語である。
「ビッテン」+「一点突破」=「ビッテン突破」というわけである。