ファイナルファンタジーⅪ(FF11)に登場する武具。
ミシックウェポンと並ぶゲーム中最強クラスの装備品である。
レリック装備をヴァナ・ディールの住人以外にも広く知らしめた要因は(特に武器の)あまりにも困難すぎる強化過程である。
レリック装備は取得した時点では実戦に耐えうる性能ではないが、数々のアイテムを用いて強化する事で真の性能を発揮する。ちなみに(他のMMOにもよくあることだが)レアアイテムに分類されるためプレイヤー間での取引は不可能。使いたければ自分で強化するしかない。
強化に必要とされるアイテムの中でも、特に旧貨幣(簡単に言えばレアアイテム)の必要量があまりにも膨大でネタとしての地位を確立した。
大雑把に言って、1回のゲームで1~10枚しか手に入らない旧貨幣が武器の最終強化までに約18000枚必要となる。これは裏LS(難関エリア攻略を目指す数十人単位のグループ、当然廃人の集まりである)が1年で産出する旧貨幣の量に匹敵する。
1回のゲームに数時間単位で拘束され、しかも廃人数十人でないと攻略出来ない難関エリアでしか旧貨幣はドロップしない。ドロップしてもMMOのお約束でレアアイテムはランダム分配されるため、全くの徒労に終わる可能性も高い。…これを聞いただけで一般人は諦めるだろう。
当然普通にプレイしても一人では集めきれないため、ギル(ゲーム内マネー)で他プレイヤーから買うことになる。旧貨幣の値段が安定した現在でも1枚1万ギル弱はするので、仮に全部買えば1億ギルを優に上回る。国とか買えそうである…。
1日1枚旧貨幣を集め続けても49年かかる計算になり、「孫の代までかかる仕事」などと揶揄される。ギルで買うにしてもドロップさせるにしてもまともな生活を続けるならゲームは1日数時間が限界であろうから、妥当な呼称だろう。
なお、FF11はサービス開始から7年しか経っていない…。にもかかわらず全レリック装備最終強化が既にゲーム内で作られたという。
恐ろしい世界である。
ちなみに、XBOX360版にはレリック装備最終段階強化が実績に含まれており、全世界で最も実績コンプリートが難しいゲームであると言われている。