燃灰
ねんはい
「燃堂力…君のその生きざまに惚れた!!」
「君が欲しいんだ燃堂君!!!」 ―灰呂杵志
「わーったよ!…で、何すんだ?」
「いや~昨日はオレらの関係がバレっとこだったな~」 ―燃堂力
○概要
燃灰とは、漫画及びアニメ『斉木楠雄のΨ難』の登場人物である、燃堂力と灰呂杵志の♂×♂二次創作カップリングである。
よく小説家が同じ小説家と結婚したり、スポーツ選手同士が結婚すると言う、
心理学における「類似性の法則」にのっとった順当な体育会系×体育会系のカップルと言える。
またガチムチ体型同士のカップルでもある。
身長差は20cm、体重差は21キロ。
まずは主な燃灰についての事実関係の一部を、単行本収録巻数、χごとに抜粋して記載する。
アニメ未収録χもあるので、アニメ版のみ視聴者にはネタバレになる事を注意したい。
○燃堂と灰呂について
・1巻
第6χ、7χ 「熱血!ドッヂボール(前後編)」
灰呂の初登場χである。この時点では、斉木の方が(実際に好感度メーターによって数値化されているのが100なので)好感度が高いと言えるだろう。あの時点で燃堂の好感度は通常より高いとは思われるが、100以上であることは考えにくい。
・2巻
第12χ 「ビーチΨド 夏物語」
二回目の灰呂登場χである。公式において灰呂が燃堂に惚れた事が具体的な彼の心の声と共に明確になったχである。海でおぼれかけていた自分含め三人を(斉木の助力はあるが)助けた燃堂に「燃堂力…君のその生きざまに惚れたよ!!」と涙を流しながら惚れた。
・4巻
第34χ「うるΨお正月(前編)」
灰呂が神社での願い事をした際に現れた相手が燃堂であった。これは斉木も関与してないものであり、二人の自然的な引き寄せによって起こったものである。灰呂自身もこの事に対しては、「強敵と書いて友と読む」「男は燃堂君と言う訳か…!!」とはっきりと好敵手である事を自覚している。
・5巻
第42χ「Ψを振れ!波乱の期末テスト」
留年の危機に立たされた燃堂が、期末テストにて万年ビリ(海藤発言)から90位まで順位を上げたことに関して(実際は燃堂の父親の助力があるがそれを認知できたのは斉木のみ)、36ページ4コマ目で頬を赤らめながら「前回からこんなに上がるなんて!」「僕尊敬しちゃうよ!」と素直に称賛している。
・9巻
第86χ 「ランナーズΨ!」
スポーツテストχでは(ずるして)勝ったと言っていたが、実は負けていたと自認していることが伺える(「スポーツテストの借りは返させてもらう」から)
そして灰呂の全力疾走に自販機で飲み物を買ったり両手をポケットに突っ込みながらだったり、後ろ走りで息を切らさず、汗もかかずに余裕で追い抜く余地のある燃堂に圧倒的な身体能力の差を見せつけられ、「ぼくの負けだ…」と屈した、と思いきや再び小学生レベルのずるをして勝ちをもぎ取りに行った。
・11巻
第110χ「夏休み真っΨ中!テニス部合宿編」
灰呂は燃堂を斉木より先に『特別招待選手』として招いている。
また、「どうですかコーチ!彼の運動神経は」、「テニスは全くの未経験ながら驚異的な~」、「いやそれ僕も言いましたよ?!何自分が才能見出したみたいに言うんですか!!」等の発言から灰呂が燃堂の事を本人の知らない所(この場合はテニス部のコーチの前)で彼を褒めていたことになる。
灰呂とモブテニス部員VS燃堂と斉木ペアでダブルス対戦を行った際は、それぞれ相方を置いて二人でラリーをしていた。また対戦中に「燃堂君…君はやはり天才だ…」 と心の中で発言している。
このχ以降、灰呂は燃堂との勝負においてずるをしなくなった。
・13巻
第134χ 「海藤と窪谷須のΨ疑心」
疑惑のχと呼ばれ、また燃堂と灰呂の廻し姿が拝めるマニア垂涎のχである。
全校生徒の前で幾度となく愛の告白とも取れるような発言をしたり、恋人の別れ話のような発言をしたりして、周囲をざわつかせている。また、「燃堂君やっぱりコーチに頼み込むからウチの部に入らないか?」と熱心に燃堂を自分の部活を勧誘している。
「君が欲しいんだ燃堂君」「共に汗を流そう!!歓ゲイするよ!!」等の一直線の好意が向けられている。
更に心の中で灰呂は『良い身体だ燃堂君…やはり君が欲しい…』と斉木も疑いたくなるような事も思っている。
270ページ、271ページはほぼ全てのコマで「裸になって絡み合い、肌と肌をぶつけ合」っている。海藤と窪谷須から見ても「それ」っぽいらしく「おい何だこれは?!今何の時間なんだ?!」「こんなのジャンプに載せられないぞ」と困惑していた。
最後から二コマ目で灰呂が燃堂の体を触りながら「アゲインだ!」といって廻しが外れるシーンがあるが、それを見た海藤と窪谷須は絶叫し、斉木はグレーソーン認定した。
・おまけリサイクル漫画
灰呂の口調が女言葉ではあるものの、この二人は実は付き合っていると言う裏話的なおまけ漫画がこのχの直後に掲載されている。
蛇足だが、アニメ未収録である。二期があるのならば是非やってほしいχである。
・14巻
第145χ「リΨクル!ゴミ拾い大会」
モノローグにて『元々若く体力のある2人』とされている様に、体育会系二人のくくりとして協力してゴミ拾いに貢献する姿が描かれている。
・16巻
第166χ「隠されたΨ能を見出されるな!」
二人組に分かれて準備運動をする際も灰呂は燃堂を相手に選んでいる。「燃堂君やらないか」二度目の発言はここである。斉木に対しては慢心とも取れる発言をした後(斉木は本気のほの字すら無いのであるが)燃堂が一コマできれいな一本を取り、その慢心を見事に打ち砕いている。
・19巻
『斉木楠雄のΨ難』番外編4コマ「海藤瞬の闇の世Ψ」
普段ゲームをしない灰呂が燃堂がやっているゲームに関心を持ち、同じものを購入し、更にクリアまでやりこんでいる。更に海藤が知らなかったゲームを二人が知っていると言う事は、二人の間に私的な会話が交わされたと言う事の裏付けになる。また遊びに行く約束まで取り付けている。映画、呉服店での灰呂は目下燃堂しか見ていなかった。灰呂が燃堂に運動関連以外で積極的に絡みに行く場面が描写されている。
・その他
初対面の級友に二言目には既に燃堂の話を持ち出してきたり(66χ67ページ5コマ目)、
ハロウィンパーティーでまだ来てない燃堂の事を真っ先に聞いたり(120χ)、
カラオケ会で燃堂が歌う番になって自然と笑顔になっているあたり(96χ94ページ5コマ目)、
作中で一コマも登場していなかったにもかかわらず、翌日(次のχ)には燃堂が野球の試合に出ていたことを知っていたり(202χ)、灰呂の燃堂への熱の入れようが伺える。
○まとめ
以上が現時点(2017/03/02/20巻)における燃堂と灰呂の主な関係点である。
全巻を通して万遍なく絡みがある。また、
邂逅→①男として惚れる→②ライバルとして認識する→③努力に対して尊敬の念を抱く→④共に過ごす時間が増える→⑤超えたい相手(自分が実力で敵わない)として認識する→⑥燃堂の体を欲する→⑦プライベートな遊びに誘う、燃堂が関心のあるものに興味を抱く
と言う一連の関係の進展を読み取ることが出来る。
以上の事を踏まえると、二次創作における燃灰の基本的なスタンスは燃←灰で、灰呂の積極的なアプローチに燃堂がさりげなく、しかし確実に灰呂の気持ちに応えると言ったものが多い。一方で予測不能なので応えないこともあり、CPとして見た時の発展速度はかなり遅めであると言える。
・表記揺れ
灰燃、灰燃灰