東シオ
しのしお
このタグは、本編における二人の関わりから生まれたものです。発言の場には注意しましょう。
概要
『カードファイト!!ヴァンガードG』シリーズの登場人物、東雲ショウマ×綺場シオンのBLカップリング。
一期の全国大会予選にて、(明らかに意図的に)東雲が曲がり角でシオンにぶつかったところから二人の長い因縁が始まる。
最初こそ人当り良く接する東雲であった。
※以下、ストーリー中のネタバレ。
シオンとの接触を重ねるうちに、どんどん本性を露わにしてゆく東雲。
曲がり角でぶつかった際にシオンにつけられたコーヒーのシミを意味深に撫でたり、激昂するシオンに対しシオンを鳥に例え「飼い慣らすなら気高い小鳥の方が良い」というような旨の発言をしたりと、シオンに異様な執着を見せている。
何故そこまで執着するのか理由は未だ不明。
その後、ギアースクライシス編において罠に嵌められ綺場家没落という憂き目に遭うシオンだったが、全て東雲の仕業であることがわかり、普段温厚で「どんなことがあっても暴力だけはよくない」とも発言したことがあるシオンが東雲の姿を見た瞬間殴りかかる程取り乱した。
そしてストライドゲート編にて、東雲は正式に綺場HDのCEOに就任し、シオンが手にするはずだった何もかもを奪って最終決戦にて再び対峙する。
東雲がシオンに執着する理由については、本人曰く「他人の未来が見える」ゆえに自分の意図するままに他者の運命を弄ぶ悦びと、同時に自分が見た完璧な未来の光景を覆す「揺らぎ」(東雲が言うに、どんな完璧な事象にも必ず予期せぬ綻びが生じる様が彼の至福らしい)の相反する二つの欲求を満たすのがシオンという人間であるとのこと。
東雲のことに関しては感情的になりやすい傾向があったシオンだったが、最終決戦においては冷静に戦い、東雲の人間性を「他人の未来が見えると嘯き見下して、傍観者にしかなれず、他人の人生は操れても自分の人生を歩むことは出来ない」と見抜き憐れんだ。
憐れまれて尚、シオンに敗北してもそれすら自分の思い描いた未来の筋書き通りだと(仮に違っていたのだとしても自分の欲する「揺らぎ」がもたらせた悦びだと捉えていたであろう)全く反省する様子のなかった東雲だったが、直後崩れ落ちて柱の下敷きになりそうになったところをシオンに庇われる。
敵である自分すら助けたシオンの姿に歓喜し嘲笑った東雲だったが、動かなくなったシオンを目の当たりにし徐々に何が起きたのか認識し、シオンの喪失という現実を受け止めきれずその場で嘔吐してしまう。
物言わなくなったシオンに向かって涙を流し叫ぶ東雲の姿は見る者に衝撃を与えた。
この光景は後日明かされた公式アニメ情報において「他人の運命を弄んできた東雲への最大の罰」と言われた。
今までの人生で傍観者にしかなろうとしなかったゆえに本当の悲しみや苦しみを知らず、本物の幸せを手にすることもなかった東雲が、歪みこそすれ唯一傍観ではない自分の感情として抱いていたのがシオンへの執着だったと思われる。
ストライドゲート編最終話にて、無事生存したシオンの姿があった。
東雲の手から全てを取り戻せたようで、改めて綺場家の後継者として儀式を行っていた。
執事の岩倉に「自分でも理由のつかないことをしたことはあるか?」と訊ねる姿があり、シオン本人にも何故東雲を助けたのかはわからないらしい。少なくとも憎しみや恨みではなく、憎んだ相手でも助けると言った善心とも異なる感情があったことが見受けられる。
東雲の方も、街中で綺場HDの再建を行うシオンの映像を眺めている姿があり無事生還していた。
壮健なシオンの様子を見届け、「キミには負けたよ」と微笑み、「次は何処に行こうかな?」と踵を返して進む姿は今まで未来が見えると嘯いていた彼からは変化が窺えるものであった。
まるで予想のつかない場所へ歩を進める東雲の様子は、ようやく自分の人生を歩み始めたということを示しているのかもしれない。