怨み屋さん
うらみやさん
概要
『怨み屋本舗』シリーズにおいては、第2シリーズを除いて主人公を務める。
本名は宝条栞だが、決して本人の前では言ってはいけないらしい(劇中では事あるごとに第2部の主人公である巣来間風介が言ってしまっている)。
人物像
性格は常に冷徹で、依頼者からの復讐依頼があれば、その対象者を社会的または実質的に抹殺する。
その際には『悪』をもって実行するが、これは『怨み屋本舗』の教義である『正義ではなく必要悪であれ』に従ってである。
高校時代、カルト宗教団体『聖福教』が関わったトラブルに対する告訴を担当していた弁護士の娘だったが故に、それも含めて『聖福教』の信者で、後に総務部長を務める桐野美鈴の策略で散々陥れられ、挙句の果てには『聖福教』の狂信者の手で目の前で両親を焼き殺される。弟のシュウと共に何とか生き延びた栞は、それをきっかけに正義を信じられなくなった。
その後は先代の怨み屋さんにスカウトされ、怨み屋の構成員として育てられる。
ところがある日、同期であり一時は恋人だった鎧塚凱夢が歪んだ正義感に支配されるが如く、怨み屋の教義を破り、裏切る。
何とか彼を追放したものの、その代償は先代の怨み屋さんを失うという大きなものだった。
それをきっかけに、先代の怨み屋さんの遺志を継ぎ、怨み屋本舗を引継ぐ事になった。
劇中での活躍
第1部(無印)
いつものように様々な復讐の依頼を受けて次々と対象者を始末していたある日、『とある民事トラブル』に巻き込まれた被害者の依頼を受けた時に、対象者が憎き『聖福教』の信者である事を知る。
その後も次々と聖福教の信者が関与した民事トラブルを解決していく。
そんな中、いじめ事件に関する依頼を受けていじめグループを社会的に抹殺した際に、自身の高校時代の恩師と再会する。そして終盤、その恩師から『聖福教』の壊滅の依頼を受けた事で、桐野美鈴を追い詰め、巧みな手段で見事に彼女の抹殺に成功。『聖福教』も壊滅に追いやった。
第2部(巣来間風介)
第1部の中盤で怨み屋本舗に加わった杉河里奈を、彼女の進学の関係で巣来間風介達の所属する横浜支店に転属させる一方で、
自身は謎の組織・サーベルエースの関わった事件に巻き込まれた被害者から、その中心人物である『絆創膏の女』の社会的抹殺の依頼を受けて、彼女にまつわる手掛かりを探っていた(そのことは情報屋こと獅堂詠示にあえて教えなかったらしく、彼から自分が絆創膏の女ではないかと一時的に疑われてた事も)。
そして終盤において、『絆創膏の女』の手駒となった正田善人によって、表向きでの同僚であり大切な人だった河原綾乃を殺され、自身も一度濡れ衣を着せられた事で怒りに震える巣来間に自身の本来の目的を告げる。
それを知った巣来間は正田を抹殺した後で、『絆創膏の女』の正体が女刑事・美崎優であることを暴き、最終的に彼女を警察に突き出す事で社会的抹殺を果たすことができた。
それを機に杉川と共に本部に戻ったが、この頃は美崎の背後には『あの男』がいる事を知る由もなかった…。