XAZSA
ざざ
『XAZSA(ザザ)』とは、若木未生によるSFファンタジー小説である。挿絵担当の田村純子による漫画版もある。
あらすじ
11歳の天才少女「優亜」に創られた機械人形(マシノイド)の「ザザ」は、自らの製作者である優亜に恋をしてしまう。「彼女と同じ人間になりたい」という夢を抱くザザの修行(?)に励む日々と、周りの人々をほんわか綴った作品。
家出したザザが京平と知り合うところから物語は始まる。小説1巻はタイトルごとに一人称が変わるオムニバス。
2巻は優亜の父の遺言をめぐるマシノイド同士の対立を描く長編。ザザを拾った元天才ギタリストの「早水京平」視点で語られる。若くして妻に先立たれギターを弾くことが出来なくなった京平が、ザザ達との関わりの中で、周りを導きつつ、周りに支えられつつ癒されていく物語。
小説1・2巻の劇中経過は1年あまり? 3巻『メカニックスD』はその2年後を描く番外編オムニバス。
登場人物
(CVはイメージアルバム『XAZSA〜Your Own Personal Number』から)
機械人間(マシノイド)を生み出した天才少女。高名な理工学者、浅見怜芳(アキヨシ)の娘。7歳の時に父を亡くし天涯孤独となる。その頭脳を悪用されることを恐れた政府に保護されている。箱入りの元気なお嬢様。物語開始時11歳。2月14日生まれ、血液型はAB型。
早水京平(ハヤミ キョウヘイ)(CV関俊彦)
旧姓は相原(アイハラ)。家出したザザを助け居候させる。天才ギタリスト。新婚3ヶ月目に愛妻「砂夜子(サヨコ)」に先立たれ、ショックで音楽活動が出来なくなる。かつては喫煙者だったが結婚を機に禁煙。12月27日生まれ。身長179cm。
マシノイド2号。自分を創った優亜に恋し、彼女と同じ人間になろうと奮闘する。見た目は20歳そこそこの童顔系男子。素直すぎて天然。お行儀の良いほんわか敬語キャラ。腕に収納されたサーベルの武器を持つ。特技は意外にも、変身に近い変装。物語開始時3歳。12月1日始動。身長173cm、体重74.2kg。
マシノイド1号。優亜と亡き父による唯一の合作。見た目は長身長髪の青年。クールで真面目。戦闘能力は高い。優亜のお守り役であり保護者。物語開始時5歳。2月1日始動。身長183cm、体重84.2kg。
マシノイド3号。優亜の父の遺言により創られた。ザザを敵視し戦いを挑む。見た目はザザと似ているが、ややつり目。爪が武器になる。性格は暴走するダダっ子キャラ? ザザと同じ特技あり。2巻初登場時0歳。4月1日始動。身長170cm、体重70.2kg。
早水真砂(ハヤミ マサキ)(CV草尾毅)
砂夜子の弟。高校2年生。両親の遺産であるマンションに京平と暮らす。口うるさいが家事が得意。シスコンの裏返しのブラコンで、義兄の世話を甲斐甲斐しく焼いている。7月7日生まれ。身長173cm、血液型はO型。
1巻2話『月に吠える』の話者。ロックシンガーの卵。京平の腐れ縁的な後輩。京平に密かに片思い中。物語開始時19歳。
「ツァイト」「セクション」京平の属しているエディス・コーポレーションの社長。京平が高校を出た頃からの知り合い。仕事の出来る妙齢の女性。髪型はベリーショート。京平にギタリストとして復帰してほしい。