マロロ
まろろ
概要
白塗りの顔に、公家のような容姿を持ち、一人称に「マロ」 語尾には「おじゃる」で喋る男性。
ウコンの従者で、助学士に合格した呪法使い。
貴族の出身であるが、それを鼻にかけることなく親しく接する心を持っている。
ギギリ退治でハクに命を救われたことで 彼を【心の親友(とも)】と呼び、以来慕っている。
彼の実家は既に没落しており、彼が一家の収入を支える身となっている。得た報酬で、『新しい筆や硯、ヘソクリも合わせて書簡も買えるかもしれない!』と喜んだり
仕事仲間達と『皆で極上の酒を一杯づつ飲み交わしたい』と優しい心を持っている(だが、上記の理由を知っているため『折角だから、自分のために使用して欲しい』と気遣いをされている。)
しかし、彼の家族はかつての栄華を忘れられずにマロロがせっかく稼いだ収入を高価な文物に浪費してしまうので、一向に家計が楽にならないことに頭を痛めている。
彼自身もなまじ物を見る目があるだけに、家族に対して強く出られないのがさらなる悩みの一つ。(家族が買ったものは値段相応に確かな価値を持つものばかりで、ガラクタの類を掴まされるケースがほとんどない)
人物観察も優れており、酒盛りの席のネコネを見て『あんなに楽しそうに話すネコネ殿を見るのは初めて』と話したり 彼女が『殿試の試験に歴代最年少で合格し【哲学士】の資格を持っている』ことに、妬むことをせず敬意を払う。
一度、ハクの仲間に入れて欲しいと頼み込むのだがクオンから「資金を支払えるほど余裕がないので、雇えない」と言われてしまい(彼の出自や学歴が高い分、相応に高い給金を保障する必要があるため)、大いに落胆する。
その後は八柱将デコポンポの采配師(軍師)として雇われるのだが、マロロの真っ当な献策に耳を貸さず文句ばかりつけられるという、苦難が絶えない日々が続いてしまう。
普段顔を白塗りの化粧で覆っているが、アニメ版では風呂のシーンで化粧を落とした素顔を晒している。
ユニットとしては序盤の戦闘で使えるのみ(いわゆるスポット参戦)で、前述の経緯で離脱してしまうため恒常的な仲間とはならない。
攻撃手段もそれを踏まえてか、火属性の術が一種類のみとなっている。
なお、彼は術を使う時に何故か妙な踊りを踊る。
二人の白皇では
エンナカムイ攻略戦にて、デコポンポの采配師として活躍するも意見を聞いてもらえなかったため部隊は総崩れ、体勢の立て直しが効かなくなってしまいデコポンポが敗北。
オシュトルから「聖上の下へくだれ。 そなたの才能、溺れさせておくのはおしい」と言われるがオシュトルらしからぬ采配を目の当たりにしてしまったこととある男の戦死の知らせを聞くとショックを受け、「もう、戦など……したくはない」と言い残し、一人帝都へと戻っていった……。
雨が降る帰路の中で 親友(とも)との出会いを始めとした想い出を思い出す。
自分の采配士としての能力に自信を持たせてくれたこと、自身が持った能力を【散財と引き換えに身に付いた生きていくうえで何にも役に立たない能力】と言ったことに対し『使った分、ちゃんとお前の身体に身に付いているんだから それは立派な財産だ!』と励ましてもらったりしたことを考えながら 『あいつが戦死するはずがない・・・どうすればいい?』と呟きながら
『何故、あの場所に自分がいなかった?』と言葉にならない哀しみと自身の不甲斐無さを呪う。
その中で、彼を迎えに来たものと共に帝都へ戻っていった・・・
※これより先、その後の彼の末路に触れる内容のため注意されたし
『スベて、燃え尽きテしまエぇぇぇっっ!!!!』
ウォシスらの手によって寄生虫を仕込まれて洗脳され、今までの穏やかな形相が変貌し【友を殺したオシュトルに復讐を誓う鬼】となり、化粧も公家風のものから歌舞伎のような恐ろしげな隈取りに変わってしまった。意識が混濁する中、無意識下で抑圧していた家族への怒りが増幅されたことで、自身の家を燃やし家族を殺めてしまう。
幾度もオシュトル達と戦闘を繰り広げるのだが、途中で自分の本来の記憶と植え付けられた記憶に整合性が取れなくなり、元に戻った。
が、オシュトルを殺すために現れた刺客の攻撃を庇い「自身のやったことは決して許されないが……あいつのやったことは許してやって欲しい」(要約)と告げて戦死してしまった。