阿久野ジローとは、漫画『はじめてのあく』の主人公である。
人物
福岡に存在する悪の組織『キルゼムオール』の幹部にして若き天才科学者。・・・だったが、正義の味方によって本部が壊滅させられた後、姉と共に江ノ島に住むいとこのキョーコ家に疎開。転がり込んだのもつかの間、キョーコの体の完璧具合に惚れこんでしまい、彼女を自らの改造対象として付けねらい始める。
赤毛でツンツンした髪、学生服を自分流に改造した制服、並びに常に身に纏っているマントが特徴。このマントはジローの意思によって伸縮自在であり、腕に変化させて物を掴んだり、ドリル状にしてキックのダメージを底上げしたりと、多種多様な使い方が可能。
天才的な頭脳の持ち主であり、オーバーテクノロジーなアイテムを次々生み出している反面、悪の組織に染まりすぎているせいか、かなり世間ズレしており、一般的な常識もほとんど知らない。一方で純情で子供っぽいところもあり、初のプール開きに必要以上にはしゃいだりと可愛らしい一面もある。
また、悪の組織の幹部としてのプライドは高く、不良や空き巣と言った子悪党に関しては「三下」と見下し、容赦ない鉄建制裁を食らわせる。自分の所有物に対する情も深く、改造対象であるキョーコを馬鹿にされると人一倍腹を立てたりもする。
当初はキョーコを改造するために執拗に追い回していたが、「言うことをちゃんと聞いたら好きにさせてあげる」という約束を交わしてからは、素直に従うようになった。常識を知らないがゆえに恋愛といったこもごもにも相当疎く、「キョーコは俺のもの」などと言った発言を乱発しては、周りからあらぬ誤解を受けまくっている。とは言え、年頃の少年であるのは事実なので、ふとした瞬間にキョーコのことを意識してしまったり、原因不明の心臓の高鳴りに焦りまくったりする場面も多々あり。だが胸のサイズには不満があるらしく、それが原因でキョーコにしばかれることもしばしばである。