ブッチャー(腐界に眠る王女のアバドーン)
さいきょうのぶき
入手までの経緯(ネタバレ注意)
怪異が起こる館に迷い込んだ主人公「山之辺 焔(ほむら)」は共に巻き込まれた人物達から二人を同行者に選んで脱出を目指す。
途中に点在する休息ポイントで誰を見張りに立たせるかを選んで、二人きりにさせた人物達の仲を進展させることができるが「日野 八千花(やちか)」と「水石 里奏(りかな)」の仲だけは例外で、二人きりにするごとに関係が悪化、恋愛イベントの代わりに暴行イベントが行われ、ついには八千花によって里奏は性的な暴行を受けてしまう。(八千花は同性愛者)
その後、里奏が「じぼうじき」の状態で調理場(某殺人鬼のような怪物が潜んで人間の生皮等が散乱している場所)を確認後、二人きりにさせると…
ほむらくん おきて!
あのコが きゅうに どこかへ いってしまったの!
八千花が突然行方不明になってしまう。
正気を失っていたから探す必要はない的な事を冷静な口調で促す里奏だったが、開いていたはずの調理場のドアが閉まっているのを見つけると、急にこのドアは開けない方が良いなどと言い出す。
そして調理場の中を確認すると、そこには…
これって… まさか そんな… やちか…?
散乱している服から辛うじて八千花であることが判別できるグチャグチャの肉の塊と、使用済みの「ブッチャー」が置かれていた。
友人を失ったショックから立ち直れない焔を、いやに冷静に宥める里奏。
それにしても ひどいわね…
かおは げんけいが ないし…
てあしすべてが つぶされて… ちぎれとんでる
それに ないぞうぶつが…
と、冷静に状況解説までして逆に焔に咎められる始末。
このイベント後も里奏の「じぼうじき」は回復せず、下手をすれば発狂して離脱、運が悪いと合流できずにそのまま行方不明になってしまう。
その状態でエンディングを迎えると、なんと里奏は自力で館を脱出していたらしく、八千花の墓参りに現れる。
フフ… ぼぜんで わらうなんて よくないけど
アナタの 死にがおを おもいだすと…
…アハっ… アハハハハハハハっ!
直接的なシーンこそないが「原型がない顔」の「死に顔を思い出せる」ことから八千花殺害の犯人は里奏と断定できる。
極限状態に追い詰められていたとはいえ、館の怪異に犯行を擦り付けて最後までシラを切り通す驚きの白々しさ、もはや化物と変わりのない凄惨な殺害方法などから、固有アイテムの「じしょ」やユニークアイテム(洗脳されて敵対時に殺害してしまうと入手可能)の「さびたハサミ」と並んで里奏の代名詞的なアイテムとなった。
また、その凶悪な性能と入手方法を知ったプレイヤー達が躊躇なく八千花を犠牲にするルートを選んだため、八千花を「引換券」呼ばわりするネタも定着した。
ちなみに八千花の方も里奏と険悪な状態だと容赦がなく、里奏が洗脳されて敵対しても殺した方が良いといった趣のセリフを吐き、実際に殺害してもまるで気に留めておらず、その場にいた人物をドン引きさせている。