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概要

頭に二本の角、緑色の瞳に赤い肌を持っている幼子。【002(ぜろ ぜろ に)】と囚人番号のように書かれた足かせをはめられている。

【ラボ】と呼ばれる場所に連れて来られ、外には出られないが食事を始めとした生活に困ることはない日々を送る(身体能力が高いため、拘束具を付けて)。

母から「まものと王子様」というタイトルの絵本を貰い以後それを【宝物】として大事にし、

『外の世界には、とても綺麗なものがたくさんある』と信じ続けた。

ある日、ラボの大人達に部屋に連れて行かれる。そこで身ぐるみを剥がされ、ベッドの上で拘束され、身体にショックを与えられたり、自身の手に穴を開けられるという酷い仕打ちを受け続けるのであった・・・。(瞬時に傷が修復されるという再生能力に助けられたため、なんとかなっていた)

虐待にも似た行為が続く日々を支えてくれたのは、宝物。 ページをめくる度に出てくる美しい絵はいつ見ても心を潤してくれており肌身離すことはなかった。

【これより先、この人物の運命を変える内容が記載されているため閲覧には注意されたし】

時間が経過し、雪が降ったある日のこと 一人の男の子が自分を部屋から連れ出してくれた。

男の子から【002(ぜろぜろに)】ではなく【002(ぜろつー)】という名前を貰い、彼と共に外の世界を見て回った。(この名前を付けた男の子曰く『もっといい名前を考えつけばよかったなぁ・・・』と悔いていた)

暫くして、空腹に襲われる彼から食べ物を貰い口にする。 その食べ物は、宝石のように透明で美しい色を持っていて ラボにいた頃に食べていた米や辛い調味料の味ではなく 今までにない甘い味に狂喜乱舞し、今までにない喜びに満たされた表情を浮かべていた。

文字が読めないため、宝物である絵本を読んでほしいと彼に頼むのだが、大人達の追手から逃れることに精いっぱいで叶わなかった。

大人達が自身を捕まえに来たことを知ると、彼は自身を助けるために立ち向かうが奮闘空しく負傷してしまう。

彼の中に流れる血液の色と自身の中に流れている血液の色が異なっていることを目の当たりに気づく

『私とこの子は、別の生き物なんだ』と・・・。

そして幼いながらに誓う『どんな手段を用いてでも人間になってみせる。彼と同じになれば、ずっと一緒にいられるはずだから・・・!』と。

ラボに連れて行かれ、記憶を消されてしまい 姿形は目指していたものの姿に近づいていった・・・

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