概要
オープンリールとは、コンパクトカセット(カセットテープ)登場以前における録音メディアの主流規格である。1950年代におおよその原型が完成し、1960年代からカセットテープが普及する1970年代後半までひろく利用されていた。
使用法
むき出しの状態でリールに巻かれたテープ(オープンテープ)をデッキの装着部にセットし、手動で送り機構(キャプスタン・ピンチローラ)を介してもう一方の巻き取り用リールにつなぎ、再生する。
リールは最低ふたつは必要なので注意すること。
長所
- カセットテープより音質がよい
幅の広いテープを使うため、カセットテープよりも大量の録音データを確保できる。
- 切り貼りができ、編集性にすぐれる
短所
- テープがむき出しのため保管場所に注意を要する
とくに直射日光やホコリには細心の注意を払うこと。
- サイズが大きく、取り回しに難あり
- カセットテープ同様、すばやい頭だしができない
- 空リールがないと再生できない
現在
- 民生用のデッキが生産終了したあとも業務用では需要があったため細々と生産をつづけていたが、2010年代初頭に最後の生産元であったオタリが業務用デッキの生産を中止。これにより全世界においてオープンリールデッキの生産は完全に終了し、以後は在庫販売と生産終了品の保守点検がおこなわれるのみである。録音用テープの生産は継続中。
- 映像・データ記録の分野でも利用されている。2000年代になってもコンピュータデータ記録用の分野ではDLTなどに発展し利用されている。
おもなメーカー
関連イラスト
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