佐神善(血と灰の女王)
さがみぜん
概要
元々は富士山の麓の街で暮らしていたごく普通の高校生。
しかしある日のこと、吸血鬼と化した狂人の手によって、親友を殺害されてしまう。
犯人との対話の際に「生まれて初めて人を殺したい」という強い衝動を駆られ、それを切っ掛けとして吸血鬼に覚醒する。
犯人への報復を果たした後、同じく吸血鬼であるドミノによって吸血鬼の存在と、その目的を伝えられる。
己の利益や快楽のために殺人を行う吸血鬼が横行する中、一人でも多くの人間の命を救うために、吸血鬼達の血で血を洗う戦いに身を投じていくことになる。
人物
真面目で心優しく、内向的な性格の持ち主。
実家が教会であり、多くの捨て犬や捨て猫を飼っている。
趣味は絵を描くことで、それ故なのか、非常に優れた観察眼を持つ。
一見すると素直で大人しい青年だが、その内面には愚直なまでに自分の信念を貫き通す強い意思を持ち、必要とあらばどんな相手に対しても果敢に立ち向かう闘争心を秘めている。
幼少期に命に係わる手術をしたことを切っ掛けに、命の尊さを知った。
そのため、例え相手が残忍な殺人鬼であっても、まずは対話によって分かり合おうとする。
幼馴染であるシスカは善について、「灰色の世界の中で、真っ白い瞬間を探し続けている。」と語っており、その在り方はドミノの世界観とは対照的である。
物事を多角的に捉える傾向があり、子供のような純粋さを持つ一方で、年齢以上に冷静で大人びた思考を行う。
戦いにおいては、「他人の命を守るためだけに戦う」ことを信条としており、その思考回路は京児をして「イカれてる」と言わしめる危うさを秘めている。
能力
高い再生能力と腕力を併せ持つパワー型。
優れた観察眼を駆使して、戦闘中も相手を冷静に分析し対策を講じる。
その戦闘スタイルから格上相手にも隙を突いて渡り合える一方で、未知の攻撃に対しては後手後手に回ることも多い。
容姿
中肉中背で短髪の地味な容姿。
骨太でがっしりした体格をしている。
服のセンスが絶望的に悪く、「dog nyan」や「cat wan」など犬と猫を掛け合わせたような謎の生き物がプリントされたシャツを好んで着ている。
変身すると髪が全体的に逆立つ。
ボロボロのマントを羽織った怪物ような風体で、全身がハニカム構造の鱗のような模様に覆われている。