トルケル
とるける
トルケルとは、漫画『ヴィンランド・サガ』の登場人物。
概要
元はヨーム戦士団に所属し、4人の大隊長の1人だった人並外れた巨躯を誇るデーン軍の武将。得物には二挺の斧を使う。「のっぽのトルケル」の異名を持ち、デーン人の戦士の間では、その恐るべき強さから、「神々の生まれ変わり」と噂されるほどの生きる伝説として語られている。
戦士であることに強い誇りを持っており、手応えのある戦いを常に追い求めている生粋の戦闘狂。そのためには裏切ることも辞さないほど。その実力は作中でも随一で、自分より巨大な岩を軽々と持ち上げ、太い丸太を難なく扱って投擲するほどの怪力を誇る。一方で、裏表のない気さくな性格であり、部下たちからは慕われている。また、部下たちもトルケルほどではないが、かなりの実力を持つ手練れ揃い。
登場当初はデーン軍にいたが、敵のイングランド軍のあまりの弱さに呆れ、強い敵と戦うべくあえて部下たちとともにイングランド軍に寝返り、ロンドンの砦の守将になっていた。攻め寄せるデーン軍とヨーム戦士団を次々と撃退していたが、自分を狙いに来たトルフィンと対峙し、自分の指数本を切り落とした彼に興味を抱く。
実はヨーム戦士団首領シグヴァルディの弟である。つまりシグヴァルディの妹ヘルガを母に持つトルフィンから見ると、トルケルは大叔父にあたる。
ちなみに、実在の人物であり、そのまま「Þorke(ti)ll inn hávi(巨大なトルケル)」という名前で記録されている。