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概要

癖や目立つ部分のない髪型に、端正だが地味な顔立ちなど、平凡・地味という印象がぬぐえない中学生で、今作の主人公。漢字が複雑であるためか、「サイケ」という呼称で書かれることが多い。

序盤で無気力気味で斜にかまえた生き方をこじらせていたが、ある日に幼馴染の交通事故と、自身の池でのトラブルなどを機に、ある異様な能力が開花。その異能によって、辛くも幼馴染を救出することに成功。

それを機に、能力を落下トラブル防止などの人助けに使うようになる。時には、別の能力を持つ者との衝突や説得なども行ったが、能力消去を行える能力者から向けられた、能力を使う際の思想の問題や、能力酷使によって起きた脳への負担蓄積などが重なり、能力をどのように使うのが正しいのか、自分が行っているのが果たして正しいことなのか等を自問自答するようになる。

また、物語が進むにつれ、能力消去の際に起きる激痛などに耐える精神力を見せる一方で、自分の寿命や能力のデメリットを深く顧みず、他者のために多用しようとする、どこか危うい一面をのぞかせることや、他の能力者が偏見などで傷つくのを恐れ、苦悩する描写もみせることも。

しかし、偏見や凶器をふりかざされることに対する恐怖に屈せず、向き合おうとする友人や、その友人の音楽や行動に理解を示した人たちなどを通して、上記の危うさも少し成りをひそめた。

能力

使用した日の午前7時に戻る能力。時間逆行系の操作種にあたる能力(オラクル)で、使用した際は、逆行前に起きた出来事の記憶は、本人は覚えている。

使用条件はモグラ池で溺れ死ぬこと。ただ単に溺れることや入水するのでは発動しないという、とんでもない際物。

その分強力といえなくはないが、一回ごとに自殺行為同然の行動をとらざるをえないうえに、使用頻度が重なると脳の一部に負荷がかかり、行動不能などに陥るリスクまで抱えている。そのためか、一度は主人公の能力を変わった能力とだけ思った友人も、物語が進むにつれ、この能力を使用することに複雑な様子を見せるようになった。

また、他の池で溺れ死んだ際も発動したこともある。

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葛城斎下の編集履歴2019/06/08 00:55:11 版