田右衛門
でんえもん
※登録イラストはすべてR-18指定となっております。
概要
2010年から2011年にかけて行われていたBLものの交流企画「獣の楼郭」の登場キャラクター。作成者はpixivユーザーの「ガロウ好き」氏。
キャラクター設定
フルネームは臥待・田右衛門(ふしまち・でんえもん)。狗津原きっての高級男娼館・幻曄館の遣手として勤めている、ウサギ種族の老獣人。普段は物腰柔らかな老人そのもので、子獣夫たちからも好かれている。特に働き手の幻曄ブラザーズを気にかけ、心配しつつも成長を見守っている。またその抜きんでた営業力で客との交渉事を見事に成立させる。しかし時折、質の悪い楼客などにはヤクザ顔負けの迫力を見せつけ、一部の働き手たちの間では決して怒らせてはいけない上役だ、と言われている。関西弁で軽快に話すその様は、ナニワの爺ちゃんという感じである。
大店の一人息子として生を受ける。20代のころ、女房を娶りそのまま店を継ぐはずであったが、独身最後の夜として遊び半分で立ち寄ったとある男娼館の獣夫、十六夜と出会い、その後の運命が大きく変わってしまった。
実家と縁を切り、たった独りで一から暮らし始め、稼いだ金で十六夜の元へと通う日々が続いた。実は田右衛門の関西弁は十六夜の故郷の訛りを真似たもので、田右衛門自身は元は標準語を喋っていた。十六夜の元へ通い続けるうちに、いつしか二人は本当に愛し合うようになり、将来を誓う。しかし十六夜の年季明けももうすぐという時に、二人の関係に嫉妬した別の馴染み客が逆上し、二人の行為の最中に乱入、田右衛門の背中に重傷を負わせ、身動きの取れない田右衛門の目の前で十六夜の首を斬り、自害してしまう。何もかも失った田右衛門は、唯一十六夜とのつながりである”関西弁”を受け継ぎ、十六夜の分まで生きることを決意する。時折十六夜が見せた寂しげな顔の意味を知るため、十六夜がどう生きてきたのかを知るために、獣夫として生きる道を選んだ。