熱核エンジン
ねつかくえんじん
熱核エンジンの一つに、アメリカとソ連が開発していた原子炉搭載機があった。アメリカはB-36を、ソ連はTu-95を改造して内部に原子炉を積んで航続距離の無限化を図っているが、いずれも放射能遮蔽が未熟であったことから問題視され、実際に原子炉を起動していなかった。
なお、SFの世界においては熱核エンジンは頻繁に登場している。ガンダムの世界ではほとんど核融合エンジンを採用しているほか、マクロスの世界においても、熱核タービン、宇宙での推進剤の燃費を改良した熱核バーストタービンエンジンなど、多くの作品に登場する。
余談
UAVとしては原子力推進巡航ミサイル『9M730 Burevestnik』(NATO CODE:SSC-X-9 Skyfall)の推進装置として研究が続けられている。BBC Newsによる記事(外部リンク)
2019年8月9日、ロシア国営原子力企業『ロスアトム』は、ロシア北部セヴェロドヴィンスク近郊にあるネノクサミサイル試験場で「液体燃料ロケットエンジン用核動力源」の試験の際に事故があり、放射性物質が放出されたことを発表した。The New York Timesによる記事(外部リンク)
2019年11月、プーチン大統領は「無限の射程を持つ比類のない有望な新兵器システムを改善し続ける」と語った(原文の記事内容:"President Vladimir Putin said Thursday that the scientists killed in a mysterious nuclear explosion in northwestern Russia this summer had been testing an “unparalleled” weapon.")。The Moscow Timesによる記事(外部リンク)
外部コンテンツ
原子力推進巡航ミサイル『9M730 Burevestnik』(NATO CODE:SSC-X-9 Skyfall)(2018年7月19日発表)
※ロシア国防省 公式YouTubeチャンネルより転載
【Explosions rock Russian ammunition depot in Siberia】(2019年8月5日公開)
※The Guardian 公式YouTubeチャンネル『Guardian News』より転載
【Nuclear Thermal Propulsion (NTP)】(2016年5月10日公開)
※NASA 公式YouTubeチャンネルより転載