OUT(漫画)
あうと
あらすじ
井口達也本人の青年時代の実体験と、井口達也の小説『アウト 不良の流儀』を基に、少年院出院後の更生生活の拠点である西千葉で暴走族「斬人-キリヒト-」のメンバーをはじめとした仲間達との出会い、様々なトラブルを描いた不良漫画である。
なお、青年時代の実体験を基にした物語ではあるが、キャラクターの服装や髪形には現代風のアレンジがされ、スマートフォンなどの近年の電子機器や技術なども登場する。
メインキャラクター
井口 達也(いぐち たつや)
主人公 17歳
東京都狛江市で「狛江の狂犬」として名を馳せた伝説の不良であり、「狛江愚連隊」の特攻隊長であった。半年間の少年院生活を経て、保護監察官の監視下に置かれる。
戦闘力は非常に高く、一般的な不良数人であれば自身1人で圧倒できる程で、斬人のメンバーからも一目置かれている。
暴走族「斬人」の副総長である「安部要」に遭遇し、その後、斬人総長「丹沢敦司」をはじめとしたメンバーと交流し、トラブルに巻き込まれていく。
保護委託中ということもあり、斬人入りの誘いを断り、揉め事には関わらないようにしているが…
斬人
西千葉を拠点とする暴走族。猛者揃いのチームであり、他チームとの争いも多い。
物語のトラブルや揉めごとの中心となっている。作中では7代目。
丹沢 敦司(たんざわ あつし)
斬人7代目総長 17歳
小柄・細身・金色の長髪・中性的な顔立ちと一見すると女子のような見た目。
暴走族でありながら、バイクの扱いが異常にヘタ。同い年のメンバーからは「あっちゃん」と呼ばれ慕われている。しかしながら、総長に君臨するに相応しい戦闘力・頭脳・カリスマ性を兼ね備えており、ある喧嘩においては、圧倒的な勝利を納め、達也も「格が違う」と確信するほど。一度でも反目した相手や敵と見なした人間には容赦せず、仲が良い相手が命の危険があるような喧嘩をしていても身内でなければ、手出しはしない。高いカリスマ性を持つ反面、冷酷かつ残忍な一面を理解しているため自身を「最低最悪の救えねぇどうしようもないクズ野郎」としている。
安部 要(あべ かなめ)
斬人7代目副総長 17歳
高身長・鍛え上げられた肉体(自称「ガテン筋」)・老け顔でとても17歳には見えない。
(老け顔は本人もかなり気にしている)
達也との喧嘩後、意気投合し親友同士となる。
達也の立場を考え、自分たちの抗争にかかわらないようにするために殴り合いをすることも。
少々短気だが、律儀で優しい性格で人望は非常に厚く、敵対するチームのメンバーにも妙に優しい一面がある。
長嶋 圭吾(ながしま けいご)
斬人7代目特攻隊長 17歳
長身・非常に無口・メガネ
父の教えで、中学では全国レベルの剣道の実力者だった。
そのため攻撃の見切りと木刀を使う技術に長けている。
いわゆるバトルジャンキーで、勝手な喧嘩が禁止されている斬人では喧嘩衝動が高まったとき「折り鶴」を折る癖がある。喧嘩にいち早く駆け付けるため、人望はある。
田口 勝(たぐち まさる)
斬人7代目遊撃隊長 17歳
パワーファイターで、気性も荒く周囲と揉めごとを起すトラブルメーカー。
金銭面でもだらしなく、欠点が多いが、チームと丹沢敦司への愛情と忠誠心は高い。
勧誘を断った達也を気に入らずそれを起点として、トラブルの渦を作り出していくが…
目黒 修也(めぐろ しゅうや)
斬人7代目親衛隊長 17歳
オールバックにした長めの金髪・サングラスが特徴。
律儀な面もあるがやや堅く、達也からはやりづらいという印象。
小学3年生のころから6年生の不良少年数人を圧倒できる程の実力を有しており、「斬人の中で上から田口を押さえつけることが出来ていたのは目黒と敦司だけ」といわれる程の喧嘩の実力もある。
その他の登場人物
今井 啓二(いまい けいじ)
要の弟分 16歳
斬人の正式なメンバーではなく要組を名乗っている。達也とも仲がいい。
オバちゃん・オッちゃん
達也の母方の叔母と夫。少年院出所後の更生生活を始める達也を受け入れた。
焼肉店「三塁」経営している。オバちゃんは明るく面倒見の良い女性で、常連である要たち斬人のメンバーや今井にも温かく接している。オッちゃんは、悩む達也にそっとアドバイスをするなど、男の優しさを持つ。
余談
・品川祐の小説『ドロップ』にも実在の人物でもある井口達也が登場している。
・作中にはグロテスクな描写も一部存在するため苦手な方は注意が必要である。