あらすじ
マンハッタンのハドソン河口、タイムズ・スクエアの安ホテル、セントラル・パークとそれぞれの場所から同じような手口で殺された男の死体が続いて発見された。それらの犯行は、どうやらホモ・セクシュアルがたむろする場所で行なわれたらしく、警察の調査も、そのすじを追って進められていた。警察の捜査本部長イーデルソン(ポール・ソルビノ)は、警官学校を卒業してきた若い警官スチーブ・バーンズ(アル・パチーノ)を抜擢し、事件解決の際には2階級特進を約束し、彼を現場付近に送り込んだ。ゲイになりすましゲイたちがたむろするクリストファー・ストリートに潜入したスチーブは、イーデルソン部長と連絡をとりながら調査を進めていくが、そのことは、恋人のナンシー(カレン・アレン)にも内緒だった。スチーブはジョン・フォーブスと名を変え、グリニッチ・ビレッジのアパートに引越した。そして、隣に住む売れないホモの劇作家テッド(ドン・スカーディノ)とも親しくなった。調査を進めるうちに捜査線上に、スチュアート(リチャード・コックス)という男が浮んだ。彼は、刺殺死体で発見されたコロムビア大学の教授の講義を受けたことがあり、犯人が犯行に使ったナイフの出所であるステーキ・ハウスに雇われたことがあったのだ。スチュアートの部屋に忍び込み彼が犯人であることを確信したスチーブはある夜、彼をおびき出すことに成功。2人は夜の公園を歩くがその時、突然スチュアートがスチーブを襲った。巧みにかわしたスチーブは逆にスチュアートを刺した。重傷を負って入院したスチュアートは犯行を否認したが、指紋は犯人のものと一致した。事件は解決し捜査は解除された。しかし、恋人の元へ戻ったスチーブは、鏡の中の自分の顔を見つめ自分の中で何かが変わっているのを感じた。そしてグリニッチ・ビレッジのアパートでは、再びホモの男が死体となって発見されたー。