クルージング(映画)
2
くるーじんぐ
『クルージング』とは、1980年に公開されたウィリアム・フリードキン監督のサスペンス映画。
その真相がニューヨークのゲイエリア"クリストファー・ストリート"にあると踏んだ捜査本部は、新人警官のスチーブ・バーンズに潜入捜査を命じる。
性的にはストレート(ノンケ)のスチーブだったが、捜査を進めるうちに自分の中で何かが変わっていくのに気づく。
タイトルのクルージングとは、ゲイ用語では"男を漁る"という意味がある。
映画本編にはクリストファー・ストリートの風俗が取り入れられ、エキストラには1600人もの本物のゲイを使った。
フリードキン監督には、ゲイを扱った初めてのハリウッド映画『真夜中のパーティ』の実績があったが、今作はゲイによる殺人描写が印象を悪くするとゲイたちから抗議を受け、撮影現場は混乱に見舞われた。そのため脚本のすべてが映像化できなかったという。
また、ゲイの市民権がなかった当時、一般層からも槍玉に挙げられ、非常に物議をかもす映画となった。
フリードキン監督はエキストラのゲイとはわだかまりがなかったことを挙げ、差別の意図がないことを訴えた。
第1回ゴールデンラズベリー賞の最低作品賞・最低監督賞・最低脚本賞の3部門にノミネート(受賞はなし)。ちなみにこのときの作品部門ノミネートには『13日の金曜日』(1作目)があった。
関連記事
親記事
コメント
コメントが未記入です