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概要

アニメ版『ゲゲゲの鬼太郎(アニメ)』としては最短上映時間となる約23分。同時上映は夏休みの東映アニメフェアの一本として上映され、同時上映は『地獄先生ぬ~べ~ 恐怖の夏休み!! 妖しの海の伝説』『キューティーハニーF』『たまごっちホントのはなし』。

また、今回の興行を持って『東映アニメフェア』は1999年の春休みまで休止となった(その後は2002年の夏休みまで継続)。

原作にはない完全オリジナルストーリーが展開され、鬼太郎たちと西洋妖怪たちの『まぼろしの汽車』をめぐる戦いが描かれる。また、劇場版では珍しく人間が一切絡まない。

公開当時、TVシリーズは既にデジタル制作となっていたが、本作はセル画での制作となっている。

ストーリー

事件が発生したのは、暑い夏のある日の事。

鬼太郎と昼寝していた目玉おやじは、夢の中で閻魔大王から西洋妖怪が「まぼろしの汽車」に乗って地獄から脱走した事を聞かされる。

鬼太郎といつもの仲間たちは汽車に突入するが、西洋妖怪は圧倒的に強く、仲間達は大苦戦を強いられ、鬼太郎も吸血鬼によって妖怪石炭に変えられてしまう。

果たして、西洋妖怪の野望を打ち砕く事はできるのか?

登場人物(主に本作の西洋妖怪)

○吸血鬼

CV:塩沢兼人

西洋妖怪のリーダー格。まぼろしの汽車を未来に走らせ、暗黒世界のパワーを手に入れる事で、世界中の妖怪を支配することを目論む。

カッターにもなるシルクハット、マントやサーベルが武器。シルクハットは鬼太郎のリモコン下駄を簡単に弾き飛ばす程に強力である。さらに羽織っているマントは、包み込んだ相手を妖怪石炭に変える能力を持ち、脱ぎ捨てれば、相手を追尾する強力な飛び道具になる。

シルクハットで鬼太郎の隙を作り、その瞬間に間合いを詰めてマントで鬼太郎を包み込む事により彼を妖怪石炭に変えて汽車の燃料にしてしまう。しかし、目玉おやじとねこ娘が汽車を鬼太郎が石炭にされる前の過去に走らせると言う活躍によって復活される。

汽車の中で鬼太郎とかち合いの末、汽車の上で一騎打ちを繰り広げるも、ちゃんちゃんこで投げつけたマントを押し返されて胴を突かれ、そのまま汽車の煙突に落下して敗北。

そして黒焦げになった状態でお縄となった。

○狼男

CV:島田敏

凶暴な性格で、子泣き爺の棒を噛み砕いた。

汽車を過去へと走らせたねこ娘を倒し、目玉おやじを食べようとするが、まぼろしの汽車を過去に走らせた事で復活した鬼太郎のリモコン下駄で最終的に敗れた。

担当声優の島田氏は後に、6期で子泣き爺を演じることになる。

○フランケン

CV:増谷康紀

牛乳が好物。

人語が離せない程に知能は低いが、一反木綿を簡単に引き千切る怪力の持ち主で、ねこ娘を片手で投げ飛ばした。

頭に刺さったネジが弱点。フランケンと言うよりもロボットに近いようにも思える。

砂かけ婆、子泣き爺、一反木綿の連携プレーによって敗れた。

○魔女

CV:クロ

西洋妖怪の紅一点。ホウキに乗って空を飛ぶ。本作においては見た目は醜悪な老婆である。

鋭い爪でカラスヘリコプターの紐や一反木綿の体を切り裂いた。

更にねずみ男に一目惚れし、彼を「ダーリン」と呼ぶ。

ねずみ男の口臭も「香水の香り」だと全く通用しなかったが、一週間溜めに溜めた熟成おならには敵わず、鼻が曲がってしまった。

なお、ねずみ男はホウキをこっそり持ち帰ろうとしていたが、目玉おやじに見つかり断念した。