概要
メナンシアを支配する領将テュオハリムと、テュオハリムに仕える近衛兵のキサラ、つまり二人は主従関係であった。テュオハリムが領将になってからキサラを含めダナ人は奴隷から解放された為、キサラはテュオハリムに絶対的な忠誠を誓っていた。
後にテュオハリムが奴隷を解放した打算的な理由を聞き、一度は失望するも、きっかけはどうあれ自由を与えてくれたテュオハリムを恩人と捉えて感謝し、主ではなく新たに仲間として接している。
同じ理想を目指す同士でもあるが、自虐的なところがあるテュオハリムはキサラに対してある理由で負い目を抱いており、キサラもそれを感じ取りテュオハリムの事を心配し気にかけている。
そんな二人は旅の中では完全に手間のかかる大きい子どもと面倒見のいいしっかり者のお母さんと化している。生活能力皆無でありマイペースで空気が読めないテュオハリムの相手ができる(尻を叩ける)のはキサラくらいであり、仲間たちからもすごいと思われている。一方でキサラも釣りの事などで暴走したりすると、テュオハリムも圧倒される事もしばしば。
物語が領将(スルド)との戦いからレナに舞台を移すとテュオハリムの過去が明らかになり、そこで彼が自分の罪によって自分を恨む者になら殺されてもよい、と考えている事を知ってしまう。
しかしキサラは過去を変えられない事を諭し、テュオハリムも考えを改めていく。
またレネギスでは彼の領将としての地位が役に立つ場面もあるが、キサラはテュオハリムに領将の肩書きを使わせる事に申し訳なさを感じていた。
やがて互いの信頼関係がより深まるとキサラはテュオハリムを愛称である「テュオ」と呼び、お互い名前で呼び合う様になる。