草間彌生
くさまやよい
草間彌生とは、前衛芸術家である。
概要
草間彌生とは、前衛芸術家で画家で小説家でもある。
絵画の画面や彫刻の表面のみならず、見る者の視界を覆い尽くさんばかりの水玉のモチーフを使うことが特徴。合わせ鏡を用いて光やオブジェを無限に広がるように見せるインスタレーションや、男根状のオブジェを日用品などに張り付ける立体作品も制作している。またファッションデザインや小説執筆などの活動も行っている。
プロフィール
性別 | 女 |
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出生地 | 長野県松本市 |
生年月日 | 1929年(昭和4年)3月22日 |
松本駅近くで種苗業を営む裕福な家に生まれ、幼いころから草花やスケッチに親しんでいたが、その一方、少女時代より統合失調症を病んでおり、繰り返し襲う幻覚や幻聴から逃れるためにそれら幻覚や幻聴を描きとめる絵を描き始める。草間彌生は水玉(ドット)をモチーフに制作する事が多いが、これは耳なし芳一が幽霊から身を守るために全身に経で埋め尽くした様に、彼女が恐怖する幻覚や幻聴から身を守るために、作品全体を水玉(ドット)で埋め尽くす儀式でもあったのである。
主な出版物
小説
『マンハッタン自殺未遂常習犯』工作舎、1978年角川文庫、1984年
『天と地の間』而立書房、1988年
『ウッドストック陰茎切り(ファロスカッター)』ペヨトル工房、1988年
『クリストファー男娼窟』角川書店、1984年
『聖マルクス教会炎上』パルコ出版、1985年
『痛みのシャンデリア』ペヨトル工房、1989年
『心中櫻ヶ塚』而立書房、1989年
『セントラルパークのジギタリス』而立書房、1991年
『沼に迷いて』而立書房、1992年
『ニューヨーク物語』而立書房、1993年
『蟻の精神病院』而立書房、1994年
『すみれ強迫』作品社、1998年
『ニューヨーク’69』作品社、1999年
詩集
『かくなる憂い』而立書房、1989年
ノンフィクション
『無限の網-インフィニティ ネッツ』作品社、2002年