地元最高!
じもとさいこう
「……私たちさ 大人になっても、ずっと地元で遊ぼうね!」
はじめに
この物語はフィクションです。実際の人物・団体・事件・薬物・組織とは一切関係ありません。犯罪行為を肯定・助長するものでもありません。またこの物語の登場人物は全て20歳以上です。
概要
usagi氏による作品。毎週土曜の夜に更新(時々イラストも投稿される)。
「地元から一歩も外に出たことのない少女達が、無知ゆえにどれだけ不幸な目に遭おうとも「地元最高!」と言い続ける漫画」と紹介されている。
一見すると可愛らしい絵柄だが「日常系ウシジマくん」とも言われるドス黒い作風で人気を集める。刑務所日常漫画ごくちゅう!とのコラボも度々行っている。
登場人物(ネタバレ注意)
- 紗音琉(しゃねる)
詳細は「シャネルちゃん」を参照。
- ちひろ
(…あれ? もしかしてわたしって犯罪者なのかな)
黒髪ポニーテールの女の子。シャネルと行動を共にしていたが、彼女が『アサガオ』を育てる側に回ってからは一人おにぎり屋で働くようになった。武闘派の一方で番外編では可愛い姿も見せている。
シャネルより状況を客観視できているようだが、「気のせい」で済ませてしまっている。
- 紅麗亞(くれあ)
「…あんなに沢山悪いことしといてさぁ
もう普通の生活なんて戻れるわけないじゃん」
根元が黒くなった金髪ロングの女性。色黒でスタイル抜群だが甘い物が好き。
名前はInstagramのストーリーで募集されたもので、募集時の呼称は「半グレ先輩」。
目元には肉球のタトゥーがある。実際に猫を多頭飼いし、「モモちゃん」などの可愛い名前を付ける意外な一面も。
シャネルたちには厳しく接するが、時折彼女たちを心配するような素振りを見せる(ちひろ曰く「怖いけど本当はやさしい」)。
飴と鞭の使い方が上手く、シャネルたちが今の仕事を辞めたいと言い出した時には次のように丸め込んでいた。
「私が二人を守ってあげる!」
「2人には貧乏を抜け出して幸せになってほしいからね…お仕事もっと頑張って、みんなでお金持ちになろうよ!」
「だって私たちは──同じ地元の仲間なんだから!」
- こはる
「…じゃあシャネルちゃんの素敵な新生活に乾杯♪」
『アサガオ』を育てる“グロワー”の女性。黒髪ぱっつんロングが特徴。
一人称は「オレ」で威勢の良い関西弁を話す。シャネルにアサガオの育て方と上下関係を徹底的に叩き込んだ。
めちゃくちゃ臭いらしい(シャネル曰く「アルコールと小便の混じった匂い そして、風呂に入らない人間特有のすえた匂い」)。
- キョウコ
紅麗亞の部下。眉なしでピアスが特徴。シャネルたちよりも立場は上のようで、紅麗亞・こはると食事をしたり、彼女らに●ちゃん・しづかなどの情報を伝えている。
- ●(まる)ちゃん
「…………」
黒髪を三つ編みにした女の子。現在は眼帯を付け、ある事件の後遺症で車椅子生活になったはずだが、片足を引きずりながらバットを振り回す。
かなり異質な存在で、「この地元で1番狂った奴」らしい。
捨て子で戸籍がないことから警察も手出しできず、彼女を捕まえようとした警官が家族全員で自殺したこともあるという。
- しづか
「このドラッグ使って、地元をもっと最高にしようよ!」
黒髪を一つにまとめた女性で、首には数珠のような刺青がある。
紅麗亞たちからは「シ●ブ中キチガイメンヘラヤクザ」と称され、危険視される人物。出所後は早速部下にパワハラ会議めいた対応をしていた。
ちなみに名前はTwitterやInstagramで「陰湿そうな名前」として募集されたもので、「志津香(しづか)」が採用された。
全く更生はしておらず、紅麗亞たちが仕切る東地区に対する西地区で『バルーン』を流行らせようと目論む。
その他
- バカギャル(仮称)
シャネルたちの友人。派手な出で立ちでお嬢様言葉を話す。見た目に反して裕福…な訳ではなく、シャネルによると小さい頃に育児放棄されており、預けられた『じいや』の家にある「お姫様のアニメ」を見て育った。彼女にとってはパチンコの景品であるカップラーメンも立派な「ご馳走」である。
シャネル・ちひろ「無知って救いだね〜」
- 新卒OL マリ
黒髪ボブで眼鏡をかけた女性。丸の内のオフィスで働き始めたばかりだが、あるルーティンのおかげで息抜きしながら生活できている。
- ケイ
ベリーショートの女の子。首や両腕には刺青がびっしり入っている。
- 先輩
ケイの先輩。目が怖いが、彼女に“ゾンビ”を見せてくれる優しい先輩。
- ひかりちゃん
シャネルの友人。久しぶりに彼女と再会するが、シャネルの現状に驚き、最後は自分の高校に来ないかと誘う。
- サラリーマン(仮称)
鋭い目付きの男性。シャネルたちが働く「☆おにぎりや☆」のシャケおにぎりを気に入っていたが、ある日「山菜おにぎり」という裏メニューがあると知り…。
- 泥棒
クリスマスイブにシャネル宅に盗みに入った女性。だが、何もない部屋に二人きりで眠る姉妹を可哀想に思い、食べかけのチョコレートを置いていく。
ささやかながら、これが姉妹にとってのクリスマスプレゼントになった。