概要
漫画『憂国のモリアーティ』に登場するアルバート・ジェームズ・モリアーティ×ウィリアム・ジェームズ・モリアーティのBLカップリング。更なる略称はAW。
本作の主役であるモリアーティは貴族の三兄弟。長男のアルバート、次男のウィリアムと三男のルイス。しかしアルバートと二人の弟には血縁関係がない。アルバートが13歳の時、孤児院で出会ったウィリアムとルイスを養子としてモリアーティ家に迎え入れ、ジェームズ・モリアーティの名を与えた。
アルバートとウィリアムは共犯関係であり、モリアーティ陣営の中心となる人物。二人の主な役割分担はウィリアムが計画を立案し、アルバートが実行にあたり必要なものを用意する。二人はお互いを強く信頼し、敬愛していた。二人の助け合いがモリアーティ計画を成功に導いた。
そもそも本物のモリアーティはアルバートだけで、彼がいなければウィリアムもモリアーティになる事もなかった。二人の出会いは運命だと公式のあらすじにも記載があった。
注意
この記事は原作の流れを中心に記載していますが、Twitterで見かけた感想や主観も含まれます。
あくまで非公式カップリングであるので注意。
運命の出会い(本誌1、62、63、64話ネタバレ)
アルバートは貴族でありながら、不平等のこの国に違和感を覚えた。自分の手の届く所から変えていきたいが、知恵不足がゆえに逆効果を生み出した。自害も考えたが、その勇気もないと嘆いていた。そんな時にアルバートはウィリアムと出会った。
聡明な頭脳を持つウィリアムに惹かれたアルバートはいつも彼を注目して見つめていた。そして彼は目撃した、ウィリアムは悪い貴族をやっつける志がある事を。この世界に自分と同じ魂を持つ人間がいると感動した。アルバートは彼がほしいと思った。眩しい彼にアルバートは身も心も灼かれてしまった。彼なら自分を救えるし、美しい世界を見せてくれると信じて、彼をうちに招いて、自分の権力、地位、財産、命もあげると誓った。これはまさにプロポーズと思われる。
一方、ウィリアムはアルバートと出会うずっと前から計画を胸に秘めていた。アルバートの依頼がなくとも、いずれ実行するつもりだった。けどアルバートは誓ってくれた。自分のすべてを懸けて共に大罪を背負う覚悟を見せてくれた。赤の他人がそこまでしてくれるなど思いもしなかった、その時にウィリアムは運命を感じた、アルバートが自分の運命の人だと。
アルバートが持つ力とウィリアムが持つ知恵を合わせてこそ計画を遂行できるし、世界を変えることができた。まさにお互いの不足を補う運命の伴侶である。
養子になってからの一年~第1回炎上(本誌1、63、64話ネタバレ)
アルバートの真の家族である父親、母親と実弟(本物のウィリアム)は悪い貴族で、養子の二人を軽蔑した。使用人達も同様に二人を貶めた。アルバートが庇うにも関わらず、二人はいじめられていた。
アルバートはいずれ家族を皆殺しするつもりだったが、いざ実行しようとすると逡巡してしまった。一線を越える勇気がなかった。一方、彼の願いを察したウィリアムは策を練って下準備をして、全てをお膳立てしてアルバートを待っていた。いわゆる、夫のために全てをお膳立てする良妻。
一年の間に、二人の親密度はグッと上がった。ウィリアムがアルバートの事を兄さんと呼ぶようになったり(屋敷外に限る)、アルバートがウィリアムに自分のお下がりをあげたり、一緒に外出したりした。
アルバートは弟二人を美しい白鳥にたとえた、そして自分を二人を守るべき鷹にならなければと暗示した。けどまた決意を固めずにいた。そして事件が起きた。実弟の仕込みにより母親はウィリアムを鞭打ちした。アルバートは傷ついたウィリアムを見て心がひどく傷んだ。早く家族を殺して、白鳥達を守らねばと思った。
しかしアルバートは怖かった。この依頼が終われば、血の繋がらない自分とウィリアムの繋がりがなくなってしまう、つまり彼を失ってしまうと。切羽詰まったアルバートはウィリアムに「勇気」をも求めて、罪の繋がりを作ってまで彼の傍にいたかった。ウィリアムの方はアルバートの依頼こそが心の支えだって事と既に心の繋がりができた事に気づかずに…
そして二人は初めての共同作業を行った。実弟の喉を貫き、母の首を締めて、モリアーティ家の屋敷に火を放って皆殺しにした。それを機に、ウィリアムは実弟と入れ替わった。火事現場から出てきた三兄弟が名前を聞かされた時、アルバートは楽しそうに二人をジェームズ.モリアーティとして(妻と義理の弟として)紹介した。
第1回炎上からの13年(本誌1、2、33、63、66話ネタバレ)
三兄弟が身を寄せた屋敷の執事のジャック先生の発言によると、ウィリアムはよく笑っていた。そして、三兄弟が通ったイートン校の関係者の証言によると、三兄弟は親密に過ごしていた。ウィリアムに罪を犯させたアルバートがそれの代わりに13年間それ以上の愛を注がれたことの何よりの証拠。
誓い通り、ウィリアムが欲しいものなら何でも与えてあげた。計画に必要なものを集めるために自分は軍人になった。ウィリアムには趣味の数学の研究をつづけさせ、教授になるのを応援した。会える時間が減るのにダラムに別邸を購入してまで、ウィリアムを支持した。アルバート曰く「物事は全て、在るべき姿である事が最も美しい。」数学教授がウィリアムの在るべき姿だと信じたアルバートは計画を実行する前のせめての間だけウィリアムに楽しく生きてほしかったと思われる。
モリアーティ計画実行
(作成中)
最後の事件~第2回炎上
(作成中)
第2回炎上からの3年~再会
(作成中)
特典イラストの真髄
2巻アニメイト特典複製ミニ色紙:お揃いの服装の三兄弟。アルバートの左手は何とウィリアムの腰に回している!二人は普段からスキンシップをとっていて、距離が近いと思われる。
5巻とらのあな特典描き下ろしイラストカード:ソファに座って読書してる三兄弟。どうしてこの状態になったのかは謎ですが、床に座ってるルイスに対し、アルバートとウィリアムはソファで一緒に座ってる。かなりの至近距離で、親しみのない人達にはありえない座り方だと思われる。
8巻アニメイト特典描き下ろしイラストカード:アルバートにネクタイを結ぶウィリアム。相手を束縛したいとかはともかく、ネクタイを結んであげるのは愛情表現だと思われる。
呼び名
アルバート:ウィリアム、ウィル
ウィリアムを愛称で呼ぶ事が多く、その親密さを表す。
ウィリアム:アルバート兄さん、兄さん
ウィリアムは敬称でアルバートを呼ぶ。彼に対する敬愛の気持ちを表す。
言葉遣い
ウィリアムは計画の中心で支配者の立場にあり、たとえ年上のモランにもタメ口を使っている。しかし幼少期から世話になっていたジャック先生やアルバートに対しては丁寧語を使う。それは彼達を敬愛している表現だと思われる。
アニメの変更点
アルウィリシーンはアニメより本誌の方が多い、下記のまとめを参考してください
[[外部リンク>
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1-kdfVyqwTGkLqaazkn-QScjidRxKSq02k6-JTSGq2es/edit?usp=sharing