黄泉のツガイ
よみのつがい
あらすじ
奥の村落に住む少年・ユル。狩りを得意とするユルは、野鳥などを獲りながら、大自然の中で静かに暮らしていた。一方彼の双子の妹・アサは、村奥の牢で、大事な“お務め”を担っている。牢の中で1人過ごすアサの元に、足繁く通ってはその日あったことを話すユル。しかしアサは、ユルが自分を置いて村を出ないか心配していて……。
世界観・用語
(あいうえお順)
- 東村
現代日本から隔離された自然が豊かな山奥の村。
結界が張られており特定の場所で特定の複雑な手順を踏まないと入り込めない。
ユルをサポート兼保護者である田寺家のデラさんやハナのように村の外にも血族がいる。
しかし影武者のアサを置きユルを村に止めさせていたり、本物のアサを連れて両親が逃亡したことから、不穏な部分もある。
- 影森家
東村の分家の一つで考え方の違いから決別している。
現在は部隊や戦闘ヘリを動かせるほどの地位を持っており、多数のツガイ使いを抱えている。
アサ(本物)も現在はそこに身を置いている。
- ツガイ
「対なるもの」
幽霊・妖怪・化け物・UMA・異形等々様々な呼び名で呼称される存在。
通常はツガイは一般人には見えないが、ツガイ側から干渉して特定の人間に姿を見せる事もできるし、稀に勘所があって見える者もいる。
どれも主を持つが姿や考え方は千差万別。
ツガイを従える者はツガイ使いと呼ばれている。
主にユルが契約した左様&右様などが該当する。
- 「夜と昼を分つ双子」
ユルとアサにまつわる言い伝え。
東の村で夜と昼が等しい日に生まれた男女の双子で、世のあらゆるものを強制的にとく事ができる『解』と、世のあらゆるものを強制的に閉じる事ができる『封』と呼ばれる力を手に入れると言われている。
彼らが生まれると世が割れると言われており、約400年前にも生まれた際には国が東西に分かれる大戦が、さらにそれよりも昔には南北に分かれ戦う時代になっていたとの事である(どちらも裏でツガイ使いらが関わっていた)。