悲しみの時計少女
かなしみのとけいしょうじょ
悲しみの時計少女とは、谷山浩子による楽曲。
概要
鳩時計と共に日々を過ごす、恋人の姿を求める少女の心情を描いた内容となっている。
谷山浩子の歌の中でも特に人気のある曲であり、同作者によって小説版が制作された他、NHK-FMによってラジオドラマ化もされている。
楽曲のメディアミックス版が作られるというのは珍しい事態と言えるだろう。
メディアミックス版は時計中毒の少女が不思議な仲間達と共に時計屋敷を訪ねるという物語だが、楽曲の歌詞に隠された意味を読み解く手がかりも存在している。
歌詞
わたしの彼は 鳩時計 ポッポウ
時間になると 会えるのよ ポッポウ
世界中の誰よりも
やさしいコイビト
一日 ポッポウ 48回
休まず ポッポウ 顔を出す
時計は彼じゃないんだと ポッポウ
兄さんたちは そう言うの ポッポウ
ゆうべの夢から きっとまだ
醒め切らないのさ
ちがうわ ポッポウ ほんとうなの
鼓動が ポッポウ 伝わるの
画用紙の空 セロファンの海
折り紙の船 すべっていくよ
綿でできた綿雲と
ボタンのお日さま
わたしは ポッポウ 会いにいくの
いとしい ポッポウ あのひとに
わたしは わたしの 淋しいわけを
教えてもらうの あのひとに
ものは 言えない コイビトだけど
あのひとだけが 知っている
どうして船は 回っているの
どこへも行かずに 回っているの
同じところをくるくると
まるで時計のように
そうだわ ポッポウ わたしもきっと
時計に ポッポウ なったのね
わたしは わたしの 淋しいわけを
教えてもらうの あのひとに
ものは 言えない コイビトだけど
あのひとだけが 知っている
わたしは わたしの 淋しいわけを
教えてもらうの あのひとに
ものは 言えない コイビトだけど
あのひとだけが 知っている