迦遼海江
かりょうかいえ
迦遼海江とは奈須きのこ作の小説『DDD』の登場人物である。
本物の悪魔。アリカの雇い主。可憐な顔立ちで、絹のような長い漆黒の髪と色素の薄い銀色の瞳を持ち、一見すると美少女のように見えるが、男性。支倉市郊外の森にある貯水庫の地下室に居を構える。外見年齢は14〜15歳。四肢が無く、その代わりとして両手両足に(自らの4つの感情を形にした)黒色の義肢を付けている。実家が大富豪のため、一生を楽に暮らしていくだけの資産を有する。
生まれつき触覚の無い形として生まれ、感情を支払うことで人間の形を偽造していると推測されている。言わば人間の基本となる四つの感情を切り捨てることで、それぞれの触覚を形にしたとされる。
A異常症患者による事件が発生すると興味を示し、アリカに義肢を提供し、問題解決を促す。また、A異常症患者を偽物と称し、無慈悲で冷酷な目を向けるが、同時に好物でもある。
通称「地下室の悪魔」。アリカに左腕の義手である憎悪を、マキナに右腕の義手である歓喜を提供する。地下室頭上に広がる水槽には謎の巨大な鮫の悲哀(右足)がいる。憎悪、歓喜が不在の場合は悲哀より力を分け与えてもらい、欠落している腕と脚を補っている。