エクリプス(競走馬)
えくりぷす
概要
エクリプスとは18世紀後半(1764年4月1日の日食の日)にイギリス(ウィンザー御狩場牧場という説が有力)で生まれた競走馬・種牡馬の一頭である。
3大始祖のダーレーアラビアンから数えて5代目の子孫。というよりはダーレーアラビアンの父系子孫はエクリプス以外
跡絶えているため、ダーレーアラビアンの子孫はすべてエクリプスの血が入っていると言える。
世界的な勢力として97%、日本競馬の99%がエクリプスの血を引いていると言えば凄まじさが分かるだろうか。
逸話
当時は現在のような「競馬」は行われておらず、王侯貴族や富豪が自分の持つ馬を持ち寄りお互いに賭けを行うものであった。
レースの形式も現在のような距離を決めて先についた馬を勝ちとする「ダッシュレース」とは異なり、
同一の組み合わせでで複数回レースを行い数回勝利したものを勝ちとする「ヒートレース」が主流だった。
この「ヒートレース」のルールとして
・僅差の場合は「勝負なし」とし(デットヒート)、仕切り直しでレースを行う。
・1位がゴールに達した時点で240ヤード(約219.5メートル。約100馬身差ぐらい?)離れた馬は「失格」となり、
以降の勝負に出られない。
というものであった。
1769年5月3日のデビュー戦。当時のエクリプスの馬主であったデニス・ケリーが「オッツにうま味がない」と考えこう言った。
「エクリプスが一着。その他は失格だ」(Eclipse first, the rest nowhere.)
そして実際に3000メートルのヒートレースにて、その他の馬を240ヤード以上離して勝ったとされている。
このことから「唯一抜きん出て並ぶものなし」の意味が生まれたとされる。
その他
「貴族がこれはと思ってつれてきた馬との勝負で圧勝し、それ以降その貴族は引きこもった」
「あまりの強さにエクリプスが出るとわかるとほかの馬主が出走を回避したため、8回以上単走だった」なんて逸話もあるとか。
そんな強さを持つためか「気性難」でも有名。
・一度鞍をつけると手がつけられないために、数日つけっぱなしにせざるを得なかった。
・ことあるごとに暴れるため、去勢も考えられていた。(のちの子孫繁栄を考えると無くて良かった、良かった。)
なんていうエピソードも。
引退後に種牡馬となったが、子孫も走ったため特別重い斤量をかけていたらしい。
現在のサラブレッドがほかの馬に比べて、気性難があると言われているのは
エクリプスのせい、、、なのかもしれない。
関連イラスト
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別名・表記ゆれ
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関連タグ
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