折原臨也
おりはらいざや
人物
新宿で情報屋を営む、眉目秀麗を具現化したような痩身の美青年。
(但し現在は池袋に戻っている)
善人でもなければ悪人でもなく、その行動原理は不可解で謎の多い人物。
趣味は携帯電話を踏みつけること。
ではなく、人間観察。
好きな言葉は「人間の事を、あの人は善人だのこの人は悪人だのと区別するなんて馬鹿げた話だ。人間とは、魅力があるか、さもなくば退屈か、そのどちらかなのだから。」(オスカー・ワイルドの戯曲より)
彼の不可解な行動は「人間を愛している」という独自の哲学に由来する(ただし、人間愛に自分自身は含まれていない)。
罪歌などの「化物」は嫌悪しており、痛烈な皮肉を浴びせることがある。
常時携帯しているナイフを武器としており、パルクールという技を習得している。
作品中で二番目の物知りであり、池袋のあらゆる情報・人間関係を把握している。
インターネット上では女性設定の「甘楽」(つまりネカマ)をはじめ、複数のハンドルネームを所持し、作中の主要人物が多く集うチャットルームの主催を務めている。
甘楽の他に「奈倉」「クロム」というハンドルネームが登場している。
小学校の頃までは「人間を見るのが好き」という点は変わらないものの、常に一歩引いた態度で接しており、他人とは付かず離れずという生き方を貫いてきた。
グループ分けで余りそうになると取り合いになっていたらしい。
元々人と接するタイプではなく図書室にこもっているような性格だが、中学時代のとある事件をきっかけに人間愛を目指そうとする。
人間関係
来神高校(現・来良学園)出身。
平和島静雄とは高校時代から自他共に認める犬猿の仲で、その因縁は深い。
岸谷新羅は中学時代からの友人であり、彼の内面に多大な影響を与えた存在でもある。「唯一世間基準での「友人」と呼べる存在」らしい。
門田京平とも高校時代からの知り合いである。
「首」の一件以来、矢霧波江を情報屋の事務所で、部下として雇っている。
折原九瑠璃、折原舞流という強烈なキャラをした双子の妹がおり、静雄の次に苦手としている。作者いわく、喧嘩をすると妹に負ける。
また、彼女たちがおかしくなったのは臨也のある言葉と、兄に好かれたかったため。妹も他人と同じだと言いながらも心配したり守るような行動をとり、“素直じゃない”と指摘される。
アニメ版でのエピソードの省略・アレンジ、性格や印象の改変、行動の追加などにより、ファンから「うざい」「うざや」とネタにされる事が多くなった。
原作者も臨也をネタ的に扱う事がある(「一人鍋」「火災報知器」など)。
それらはもちろん愛されている故ではあるが、ファンの中にはネタにする事及び「臨也はネタとして愛するもの」というノリの押し付けを嫌う人も多くいるので注意。
真面目な作品に「うぜえw」などと反応するのは避けた方が良い(作者がキャプションでそういった事を言っている、というような場合は別だが)。